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2021年9月20日 (月)

プチ鹿島「自民党の総裁選は、自民党の興行でありPRイベント」ダースレイダー「菅さんにこそ、この映画を観てほしかった…」『スイング・ステート』トークイベント

日時:9月18日(土)
場所:TOHO シネマズ六本木 スクリーン1
登壇者:プチ鹿島、ダースレイダー

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アメリカの選挙の裏側をシニカルに切り取ったコメディ映画『スイング・ステート』の公開を記念して9月18日(土)、東京・六本木のTOHOシネマズ六本木ヒルズにて上映後のトークショーが開催。時事ネタや新聞読み比べなどの芸風で多くのコラムを雑誌や新聞に寄稿する芸人のプチ鹿島、同じく鋭く時事問題や政治に切り込み、社会派ラッパーとして活躍するダースレイダーが出席し、本作について、現在行われている自民党の総裁選と絡めつつ語った。

“スイング・ステート”とは、アメリカ大統領選挙において、共和党・民主党の支持率が拮抗し、勝利政党が選挙の度に変動する州のこと。揺れ動く州の意。接戦であるほど、激戦州のスイング・ステートが勝敗の鍵を握る。

ダースレイダーは本作を「アメリカの選挙制度の壮大な失敗を見事に描いている作品」と評し、鹿島も「選挙システム自体を茶化している」とコメディでありつつ、鋭い社会批判、政治批判を含んでいると称賛。

映画では小さな町の選挙が、民主党と共和党の“代理戦争”の場となり、地元有権者を無視した、過激なバトルが繰り広げられるさまがコミカルに描かれるが、ダースレイダーは「監督は実際にすごくリサーチをしてて、選挙アドバイザーにも話を聞いていて『いまのアメリカの選挙制度では、こういうことが起こることが否定できない』と言ってるんですね」と語る。

日本でも小選挙区制度が1990年代より導入されたが、ダースレイダーは「日本も(二大政党制を念頭に置いた)小選挙区制は良いことだという前提で進んでいるけど、本当にいいことなのか? 例えば(中選挙区制だった)昔は自民党の中にもいろんな考えがあったのに、いまはひとつになってしまっている。党の力が強くなって、幹事長のところにお金がいくようになって、(幹事長が候補者を)公認するかどうか?になっている」と小選挙区制、二大政党制の弊害を指摘し、鹿島はこの状況を、自民党の二階俊博幹事長と重ねて「二階ステート」と表現し「(日本が)二大政党制になっても(映画に描かれているような)こういう未来が待ってるかもしれない」と語る。

映画では、人々の心を打つ演説がYoutubeでバズり、田舎町の退役軍人が候補者に担ぎ上げられるさまが描かれるが、ダースレイダーは「菅さんもあの演説を見習ったらよかった。もうちょっと映画が早く公開されていたら…。菅さんは間に合わなかった(笑)」と語る。さらに「映画の中で共和党の選挙参謀が『私もここの生まれです』と(ニュース番組で親しみを感じてもらうためにウソを)言い、スティーヴ・カレルが『言ったもん勝ちだ…』と言うけど、その通りなんです。デマが広まるツイートのほうが、そのデマを否定するツイートよりもはるかに拡散が大きい。『ラグビー部にいた』と言ってしまえば一生、ラグビーキャラでやっていけるんです」と自他共に認める“ラグビー好き”である森喜朗元総理を念頭に語る。鹿島曰く「(森元総理は早大のラグビー部に)4か月だけいた(笑)」とのことだが、ダースレイダーは「(デマだと)突っ込んでも間に合わないで拡散されていく」と正誤にかかわらず、拡散された情報によるイメージで選挙の勝敗が決まっていく現状を嘆く。鹿島は「ああいう“半径5メートル”の範囲内で人気の政治家は昭和の頃からいました。最近でも名古屋にいましたね。気さくなひとが…(笑)」と“メダル噛み”で炎上した市長を皮肉り、会場は笑いに包まれた。

2人は、映画で描かれるような対立構造や代理戦争の構図が、まさにいま行われている自民党の総裁選と重なるとも指摘。鹿島は自民党の総裁選を「自民党の興行でありPRイベント。タイトルマッチで盛り上がって、前任者のことなんて忘れちゃう」と語り、ダースレイダーも「アメリカでは小さな町で共和党の民主党の代理戦争をやっているけど、自民党の総裁選もいろんな人が出ているように見えて、実は“安倍・麻生”陣営と“菅・二階”陣営の間でスイングしているだけ。映画でも『発信力があるから』『バズる』ということで(候補者に)選ばれるだけで、有権者がそこに関与できていない。総裁選も自民党の中でスイングしてるだけ」とうなずく。

さらに鹿島の口調は総裁選をめぐってヒートアップ! 「小泉進次郎は何で政局になると元気になるのか? 完全に昭和のオジサン」と“改革派”として人気の小泉進次郎をバッサリ斬ったかと思えば、「あの4人(※自民総裁候補の河野太郎、岸田文雄、高市早苗、野田聖子)、どう思いますか? 僕はひとつの見方として『誰がブレていて、誰がブレていないのか?』『誰が1年後も3年後も同じことを言ってるのか?』ということがあると思う」と総裁選の論点を提示し「高市さんと野田さんはたぶん、1年後も3年後も同じことを言ってるはず。岸田さんは最初は良いこと言うけど、すぐフラフラするので1年後は怪しい。河野さんはずっとスイング・ステート。もうブレてる。“日替わり”河野ですから、来週には違うこと言ってるかもしれない。『いまは本音を隠しているけど、総理になったらやりたいことをやってくれるはず』ってただのファンタジー。権力を持ってから変わるって、こんなに怖いことはないですよ!」と各候補について鋭く切り込んでいく。

ダースレイダーも「自分が力を持ったら、やりたい政策を実現する」という政治家に対し「みなさん、既に政権与党で、安倍政権から8年間、ずっとやりたいことがやれるはずだったのに、なんでいま急に? いままでできたはずでしょ」と不信を口にし、臨時国会を開こうとしない自民党を「反ワクチン派」になぞらえて「反国会派」と舌鋒鋭く批判。鹿島も「やりたいことがあるなら、国会を開いて『こういうことをやります』と言えばいいのに、開かないで自分のところのイベントをやってる」とうなずいていた。

最後にダースレイダーはこの映画を「菅さんにこそ観てほしかった…」と繰り返し、鹿島はコメディとして笑いを交えて政治を描く本作を例に「選挙や政治について語るって堅苦しいことじゃない。もっとワイワイやればいいんです」と固く考え過ぎずに多くの人々が政治に興味を持つようにと訴えていた。

『スイング・ステート』は公開中。


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『スイング・ステート』

2021年9月17日よりTOHOシネマズ日比谷・渋谷シネクイントほか全国にて
配給:パルコ ユニバーサル映画
(C)2021 Focus Features, LLC. All Rights Reserved

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