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2021年9月27日 (月)

オリヴィエ・アサイヤス監督動画メッセージも到着!映画評論家・宇田川幸洋登壇!『HHH:侯孝賢デジタルリマスター版』9/25(土)初日舞台挨拶

日時:9月25日(土)
場所:新宿K’s cinema
登壇者:宇田川幸洋(うだがわ・こうよう)/映画評論家

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世界の巨匠ホウ・シャオシェン監督を、フランス映画を代表する映画監督のオリヴィエ・アサイヤスが追った伝説のドキュメンタリー映画『HHH:侯孝賢 デジタルリマスター版』が、2021年9月25日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開となり初日舞台挨拶が開催された。劇場トークイベントには映画評論家の宇田川幸洋が登壇し、オリヴィエ・アサイヤス監督より動画メッセージが到着し上映された。

世界の巨匠ホウ・シャオシェン監督を、フランス映画を代表する映画監督のオリヴィエ・アサイヤスが追った伝説のドキュメンタリー映画ドキュメンタリー映画『HHH:侯孝賢 デジタル・リマスター版』が9月25日(土)に新宿K’s cinemaにて公開初日を迎えた。映画上映後、映画評論家の宇田川幸洋による舞台挨拶と、本作の監督のオリヴィエ・アサイヤス監督から日本公開に寄せるコメント動画が上映された。

「これはホウ・シャオシェンとの友情、彼の人間性、本質に迫る作品」 ——オリヴィエ・アサイヤス監督
オリヴィエ・アサイヤス監督が「劇場にいる皆さん、これから観て下さる皆さん、ありがとうございます。」と挨拶し、動画メッセージの上映がはじまった。「本作は私にとって重要な意味をもつ作品。『イルマ・ヴェップ』の制作後、ホウ・シャオシェンのドキュメンタリーを撮らないかとオファーがあった。ホウ・シャオシェンは映画作家というだけでなく、友人でもあったので、私たちの関係を活かせると思い、この企画に心を惹かれた。」と、制作の経緯について語った。「中華圏で最も偉大な監督であり おそらく映画史に残る巨匠」であったホウ・シャオシェンとアサイヤス監督の出会いは、1984年に遡る。当時、アサイヤス監督は映画誌「カイエ・デュ・シネマ」の批評家として台北を訪れ、ホウ・シャオシェン監督はじめ、エドワード・ヤン、『海辺の一日』の撮影監督クリストファー・ドイル等と出会い、台湾ニューシネマをヨーロッパに紹介した。これをきっかけに友情が芽生え、その後何度も台湾を訪れ、「ホウ・シャオシェンとも親交を深め、本作にもあるように共にカラオケを唄ったり、友人として楽しい時間を過ごした」と、当時を振り返った。そうした友情があったからこそ、本作の制作に際し「彼という人間からどのようなプロセスで作品が生み出されたのか。ひとりの映画作家の存在を様々な角度からとらえるポートレートを撮りたい」と考え、「ひとりのアーティスト、作品全体を捉えるポートレートをめざした。当時、このアプローチでホウ・シャオシェンを撮れるのは台湾にも、世界中どこにも私以外いない」と感じていたという。「無名時代の彼と出会い、その後、友人として芸術論を交わす幸運に恵まれた人間は私以外誰もいなかった。映画についての映画を従来とは異なるアプローチで撮れたのは幸運だった。」とし、ホウ・シャオシェンとの友情があってこその作品が作れたと語った。


そして本作のデジタルリマスター版について「より高いクオリティーの映像と音、より正確でより厳密な字幕に仕上げる」ことができたことで、「新たな作品が出現したと感じている。元のバージョン以上に、私が本来望んでいたことに到達したと言えるかも知れない。今回、一新した自作の発見に心がときめき、修復は非常に有意義だった」と語った。そして「観客の皆さんにもまるで新作を目にしているような印象を抱かれるのではないか。」と、観客へのメッセージを締めくくった。

「今見ても色あせない、侯孝賢の人間的な魅力が伝わってくる作品」 ——宇田川幸洋
アサイヤス監督の動画メッセージ上映をご覧になった宇田川幸洋は「批評家でもあるアサイヤス監督らしい、丁寧で鋭いコメント」と感想を述べた。20数年ぶりに映画『HHH:侯孝賢』を観て、「アサイヤス監督も言っていたように、いま観ても色あせない作品で、何よりもホウ・シャオシェン監督のお茶目な人柄がよく伝わってきた」と本作の魅力を語った。
ヨーロッパではアサイヤス監督が台湾ニューシネマを紹介したが、「日本では“台湾ニューシネマ”として一挙に紹介されたわけではなく、ポツポツと台湾映画が入ってきた印象だった。ホウ・シャオシェン監督についてはPFFでリアルタイムに上映されており、『恋恋風塵』で一気に日本でも名前が知れ渡った」と、台湾ニューシネマが日本で紹介された当時を振り返った。


宇田川はホウ・シャオシェン監督との交流の中で感じたのは、「なんといっても小動物のような可愛らしさ」だったという。2015年、『黒衣の刺客』公開で来日した際、「一緒に食事に行ったら、ホウ・シャオシェン監督が枝豆の食べ方がわからず、キョトンとして固まっていた。そういうちょっと小動物みたいな可愛らしさ、お茶目さが魅力。そういう姿は『HHH:侯孝賢』でもよく伝わってくる。是非、人間的な魅力にあふれたホウ・シャオシェン監督を知ってほしい」とホウ・シャオシェン監督、そして本作の魅力について語った。「本作のラストはホウ・シャオシェン監督のカラオケ熱唱で終わるが、実はホウ・シャオシェン監督と一緒にカラオケに行ったことがある」と、宇田川が秘蔵エピソードを披露!「劇中でも歌っているフランク永井はお気に入りのようで、その時も歌ってくれた。ホウ・シャオシェン監督は日本の歌謡曲をよく知っていて、本作のラストで監督が熱唱している、あの意外な選曲に皆驚くと思う。是非劇場に確かめに来てほしい」と締めくくった。

熱気に包まれた会場で登壇者の宇田川、そして動画メッセージを寄せたアサイヤス監督に大きな拍手が送られる中、舞台挨拶は幕を閉じた。


『HHH:侯孝賢』(デジタルリマスター版)公開によせてオリヴィエ・アサイヤス監督からメッセージ
https://youtu.be/_B9iOWOJ6KI /


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『HHH:侯孝賢デジタルリマスター版』

2021年9月25日より新宿K’s cinemaほか全国にて順次公開
配給:オリオフィルムズ
公式HP:https://hhh-movie.com/ /
(C)TRIGRAM FILMS, All rights reserved

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