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2020年7月27日 (月)

大阪アジアン映画祭で JAPAN CUTS Award を受賞した映画『クシナ』初日舞台挨拶を開催!郁美カデール、廣田朋菜、速水萌巴監督が登壇!

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登壇女だけが暮らす男子禁制の山奥の集落を舞台に、監督自身の過去の体験に根ざした母と娘の物語を描いた映画『クシナ』は、大阪アジアン映画祭 2018 で JAPAN CUTS Award を受賞。北米最大の日本映画祭であるニューヨークの JAPAN CUTS に招待され、独特の感性と映像美によって支えられる世界観は海外レビューでも高い評価を獲得。本作は、映画や CM の演出や制作に加え、中川龍太郎監督の『四月の永い夢』では主人公の部屋のデザインとその装飾を担当するなど、独特のキャリアを築いてきた速水萌巴監督の長編デビュー作。本作では監督だけでなく、美術・衣装も担当し、美しい映像世界を構築した。その瑞々しさで劇中の女性人類学者も魅了するヒロイン・奇稲<クシナ>には、土屋アンナにスカウトされ、前事務所に所属した郁美カデール。14 歳の時にクシナを生んだ 28 歳の母・鹿宮<カグウ>には、ラストの表情で監督を泣かせた個性派女優・廣田朋菜。男の後輩と共に閉ざされた共同体に足を踏み入れる人類学者・蒼子に、均等にバランスのとれた美しい顔が歪な世界に足を踏み入れる現代女性の象徴としてぴったりとキャスティングされた稲本弥生。村長である、カグウの母・鬼熊<オニクマ>には、強さと母性の両方を兼ね備える小野みゆきと、各世代のミューズが集結。速水監督は、物語が自身と母親とのものに近すぎるという理由で 2 年前に 1 度は断った配給のオファーを、本年になって勇気を出して快諾。2 年の時を経て、幻の映画が、今ベールを脱ぐ。初日舞台挨拶には、本作で主演で女優デビューした郁美カデール、クシナを14歳で産んだ母親役の廣田朋菜、速水萌巴監督が登壇し、本作に懸けた想いなどを語った。

冒頭、本作主演で女優デビューの郁美カデールは、「初めての舞台挨拶ですごく緊張しています。初心に戻って前髪を切ってきました!似合っていますか?」と明るく挨拶して会場を盛り上げ、廣田朋菜は、「親子の話というよりは私は見終わった後に希望が見える映画だと思ったので、大変な中、皆希望を持って生きていけたらなと思い、そういうメッセージを楽しんでいただけたらと思います。」と満席のお客さんに向かって挨拶。


速水萌巴監督は、「本作は、私が早稲田の大学院の修士の 4 年生の時に作った作品で、ここアップリンク渋谷にあるカフェ・タベラでカメラマンの村松さんと最初の打ち合わせをしたので、完成させてまたここに戻ってこれとを嬉しく思っています。街中で撮影出来る内容ではないので、撮影前は、『アニメの方がいいのでは』などと言われたのですが、こうやって完成したことを皆さんに感謝しています」と本作に懸けた想いを語った。


監督は実はクランクインの数日前までクシナに合う役者さんが見つからなかったが、ヘアメイクさんに見せていただいた 1 枚の写真を見て、当時 9 歳の郁美カデールさんにお願いすることになったと説明。4 年前、急に「今日会えるか?」と言われた郁美カデールは、「本当に何の役かもわからなくて、来てと言われて行ったら、『主役だよ』と言われて、絶対やりたいと思っていました。」と話した。


監督が郁美カデールは当時「この半分くらいのサイズで」と言うと、廣田もすかさず、「私は身長をめっちゃ越されてる!」と郁美カデールの成長ぶりに興奮を隠せない様子。


山梨など遠くの山での撮影があると聞き、最初はお母さんが出演に反対したそうだが、郁美カデールは、「『できるの?』(と聞かれ、)『やりたい!』の一点張りでした。」とのことで、それを聞いた廣田は、「意志の強さがクシナと通じるところがあるんじゃないですか?」と納得。「色んな約束をしてましたよね?宿題やる!頭を 1 人で洗う!とか」と可愛らしいエピソードが飛び出し、会場は笑い声に包まれた。


廣田は、クシナ役が決まらないままの本読みについて、「マジやべえと思っていました」と言い、会場は爆笑!「監督の世界観が出来上がっていて、それに合う子がいないって言っていたのですが、映画ってこういうことが多々起こるんです。絶対に見つかると思っていました。」と当時を振り返った。


廣田が演じるカグウは、14 歳の時にクシナを産んで、今 28 歳という役で、あまり母性が感じられない役。カデールは、撮影当時は 9 歳だったので、カグウが自分が演じたクシナのお母さんだということを認識しないまま演じたそう。「お母さんじゃない。でもお母さんだから、正直、いとこのお母さんだと思って演じていました」と告白した。


廣田は、演じたカグウについて、「閉鎖されたところにお母さんに連れてこられて生活しているという設定だったので、何もかも諦めている、自分の選択の余地がない役だなと思った」とのことで、監督は、「廣田さんは、お芝居に入るとスッと目から光がなくなるんですが、お芝居が終わって普通に喋っていると、ガラスのような目で、目がツルッとした輝きがあるんです。私はこれでカグウをやってほしいと思って、廣田さんとオニクマ役の小野みゆきさんと私とで何回かリハーサルをして、ああいう幼い感じのカグウを一緒に作りました」と舞台裏を披露した。


お母さん役の小野みゆきとの撮影時のエピソードとして、カデールは、「一緒に演技をするシーンがあったんですけれど、すごい迫力なんです。」と話し、廣田は、「ロケでずっと一緒だったんです。大人チームはお泊りもしていたので、母と子みたいにお風呂も一緒に入ったんです。小野さんは遠くからすーっと私を見て、『廣田さん、スタイルいいね』と言われ、『恥ずかしいよ、なんすかー』と。あんなスタイルのいい方に言って頂けて、うれしかったです」と話した。


廣田は、「見ていただいたらわかるんですけれど、アップが多く、役者の表情を捉えてくれているので、そこにぜひ注目してもらえればと思います。」とメッセージを送り、初日舞台挨拶は終了した。


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『クシナ』

2020年7月24日 より アップリンク渋谷ほかにて
配給:アルミード
公式HP:https://kushinawhatwillyoube.com/
(c) ATELIER KUSHINA

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