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2018年11月 7日 (水)

映画『ポルトの恋人たち~時の記憶』柄本佑&中野裕太インタビュー

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リスボン震災後の18世紀のポルトガルと、東京オリンピック後の21世紀の日本を舞台に、3人の俳優がそれぞれ1人2役に挑む――。登場人物の立場は時代によって入れ替わるもほぼ同じプロットが反復され、やがて愛憎の不条理と人間の業をあぶり出していく。そんな異色の作品『ポルトの恋人たち~時の記憶』で、ともに新たなチャレンジで新境地を拓いた主演の柄本佑と中野裕太にお話を伺った。

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柄本さんは海外ロケに参加するのは初めてですか?

■柄本佑:以前、『ボーイ・ミーツ・プサン』(07)という映画で、釜山で撮影したことはありましたが、二週間以上の長期で行くのは初めて。「ポルトガルに行けるんですか! やります!」って感じでお受けしました。実際に行ったら、わりとヘビーな撮影で……。


ポルトガルが好きになったきっかけは、やはりオリヴェイラ監督ですか?

■柄本佑:それに尽きますね。『家路』(01)を三軒茶屋の映画館で観た時、衝撃を受けて。一度でいいから行ってみたいと思うようになって、新婚旅行で18日間行きました。妻(女優の安藤サクラ)を付き合わせることになりましたが、僕にとってはとても肌に合う場所です。この映画の撮影で訪れたのは、3年ぶりのポルトガルでした。


中野さんは何か国語も話せるそうですね。ポルトガル語は……。

■中野裕太:イタリア語やフランス語はしゃべれますが、ポルトガル語は話せませんでした。でも、出演の話が来た時、直感で「当然やるよね」と思ったんです。それから一か月半、集中して特訓しました。

■柄本佑:撮影初日からポルトガル語で日常会話しながら談笑してたから、スゲーって思った(笑)。


語学を武器に、海外での活動も視野に入れてますか?

■中野裕太:たまたま最近、台湾や中国と海外の作品が続いてますが、特に意識することはないです。でも、言語をいくつか話せることは、道具をたくさん持っていることにはなりますね。

■柄本佑:うちの母(女優の角替和枝)も言っています、英語だけは出来なきゃダメだって。母は60歳を前に英会話を始めて、「還暦になったら一か月間、ニューヨークへ行くんだ」って。日常会話までできるようになって、本当に行ったんですよ(笑)。後半の「日本編」で英語のセリフがあったから練習しました。英語で会話ができると楽しいってことは(ポルトガルの)スタッフと片言でしゃべってて感じたので、ちゃんと話せたらもっと楽しいだろうって思いましたよ。


ポルトガルでの撮影はいかがでしたか?

■柄本佑:ポルトガルでは規模の小さい映画でも、8週間くらいかけて撮るんだそうです。だから、1日に撮影するのはせいぜい2,3シーン。キャメラマンの古屋(幸一)さんと舩橋(淳)監督以外、まわりのスタッフはみなポルトガル人だから、1日に7,8シーン撮れっていう日本的なスケジュールを突き付けたってムリ。 それでも精一杯がんばってくれました。

■中野裕太:ポルトガルのスタッフは、ちょっとテキトーなところもあるのかなと思ったけど、真面目で手抜きせず、ものづくりに関しては熱い人たちでしたね。


そんなスタッフの中に、オリヴェイラ組だった人がいたんですよね。

■柄本佑:プロデューサーのロドリゴ(・アレイアス)はオリヴェイラ監督と仕事をしたことがある人。キャメラ助手をしていた方もオリヴェイラ組についたことがあって、打ち上げで行ったクラブで、延々と“オリヴェイラ愛”を語り合いました。向こうはポルトガル語で、こっちは日本語。それでも、なんとなく分かった気がするんですよね。通じ合っていた気が。


後半の「日本編」の撮影は静岡県の浜松ですね。中野さんはポルトガルギターの腕前を披露してくれます。

■柄本佑:「日本編」は1週間くらい(の撮影)だったかなあ。いや、4日か5日だ。先ほども言ったように、「日本編」では英語のセリフがあったので、しゃべれない役の「ポルトガル編」撮影時は、「日本編」のセリフを練習していました。

■中野裕太:ポルトガルギターは準備期間の一か月半、ホント集中して練習しました。親指と人差し指だけの独特の弾き方なんですね。普通のギターより小さくてマンドリンに近い形。見た目が可愛いですよね。


舩橋監督の演出にはなにか特徴がありましたか?

■柄本佑:舩橋監督は役柄にもセリフにも明確なイメージを持たれている方だったので、言われるままに演じていました。例えば、「ポルトガル編」の僕の役は、しゃべれない代わりにジェスチャーを大きめにしてくれ、と。


この映画はどんな人に観てもらいたいですか?

■柄本佑:ポルトガルについて知りたい人には、新しい知見を深められそうです。好奇心旺盛な人がドアを開いて観てくれるといいですね。映画好きにとっては、オマージュ的なことも散りばめられてて楽しめると思う。観たら、意外とどぎつい内容だったね、と言われそうだけど。

■中野裕太:復讐ブームになったりして(笑)。


インタビュー実施日:2018年10月19日(金)
【取材・文】川井英司


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『ポルトの恋人たち~時の記憶』
2018年11月10日よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開
配給:パラダイス・カフェ フィルムズ
公式HP:http://porto-koibitotachi.com/
© 2017『ポルトの恋人たち』製作委員会

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