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2018年7月18日 (水)

「日本人が忘れていた日本がここにある」8年越しの公開に監督も涙?『ピース・ニッポン』初日舞台挨拶イベント

日時:7月14日(土)
場所:新宿バルト9 スクリーン3
登壇者:中野裕之監督 / 渡辺祐(ラジオパーソナリティ)

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日本津々浦々、8年間で全国47都道府県・200箇所以上で撮影された映像を厳選し、4K解像度で映画化した『ピース・ニッポン』が7月14日(土)より新宿バルト9他にて全国にて公開となり、監督登壇による初日舞台挨拶が実施された。

上映終了後、感動冷めやらぬスクリーンに登壇した中野裕之監督と渡辺祐。監督の登場に、会場からは大きな拍手が巻き起こった。中野裕之監督の旧来の友人で、J-WAVEにてパーソナリティを務める渡辺祐。

早速、渡辺から監督へ「本作は製作期間が約8年間となっていますが、東日本大震災のタイミングで始められたのですか。」と、本作の製作のきっかけを質問。監督は「風景の撮影自体は大震災が起こる半年前にしていましたが、大震災をきっかけに自分には何ができるかを考えました。そこで、映像だったらこの日本の風景を残すことができると思ったのが映画化への最初のきっかけです。」と本作が震災をきっかけに生まれた大きな意義のある作品であることを語った。


「色々な地方に行って、それぞれの地域が自分の場所を誇りに思っていることを改めて感じた。彼らが誇りに思う理由は、代々の先祖からの歴史、その土地の神様への感謝が知らず知らずのうちにこもっているからだと思います。なので、各地の絶景をおさめたこの作品は、いわば色々な神様が映し出された映像であると言えますね。」と絶景の裏にある日本人の精神性について触れた。
「私が実際に撮影したのは160箇所で、それ以外の自分よりいい映像をとっている人にも協力してもらいました。」と監督一人では決して完成のしなかった本作の規模の大きさを語った。


 渡辺が「今回改めて昔から続く自然と日本人の関係性を考えさせられますが、いかが思いますでしょうか。」と質問すると、監督は「日本人はよく忘れがちなのです。映画冒頭の言葉がそういったことをよく表している。製作期間8年の中で一番の衝撃は、平成の人が昭和の常識を知らないっていうこと。日本の名所の名前がわからないという人が結構いるのです。清水寺を「しみずでら」と呼んでしまっていたりします。今の学生は京都にはいかないで香港とかに修学旅行に行ってしまうのですよね。」と自信の体験を語ると、会場は驚きの声と笑いで湧いた。

「物理的にあったものがなくなるっていうことはありますが、それとは別に色々なものが失われているのですね。」と渡辺がコメントすると、悲しい日本の現状に観客も物憂げな表情で頷いた。
製作するに当たって苦労した点を聞かれた監督は、「仏教の歴史1800年を18分で語るのがとても大変でした。私が仏教を語るのですよ?本作のために猛勉強をして、今ではプチ日本通みたいになっていますよ。」と言い、会場の笑いを誘った。渡辺が「映画が公開されて改めて思うことはありますか。」と聞くと、監督は「パンフレットを見てもう泣きそうな気分です。」と素直な心境を語った。

 続いて話題はワールドカップで注目された日本人の姿について。「ワールドカップで会場を清掃する日本人の美意識が取り上げられていましたがいかが思いましたか。」と渡辺が投げかけると、「例えば体育会系の人が体育館に礼をするっていうのは神社での行為と同じですよね。映画の中でも言いたかったことではありますが、日本は利他を得意とする教育をされてきて、海外は利私をしっかり教えられるので、こういう(今回のワールドカップの出来事のような)ことは日本の精神性の特徴ですね。」と本作で紡がれる日本人の精神性にも触れながらコメントした。

 また、中野監督は、本作『ピース・ニッポン』を起点として新たなプロジェクトを開始するという。「今の時代、普通の人でも3D写真が撮れたりするので、自分の故郷を自分で撮っていただいて、それをアーカイブ化して後世まで残していきたい。過去にもそういった事例はありましたが、企業の場合はすぐに終わってしまうのです。私はもっと長く続くものにしていきたい。」と監督は今後の意気込みを語った。

「さきほど東日本大震災から始まる長いボランティアのような気持ちと仰っていましたけれど、それと同じようなものですね。是非ご協力ください。」と渡辺がプロジェクトへの参加を呼びかけ、イベントは大きな拍手とともに終了した。

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『ピース・ニッポン』

2018年7月14日より新宿バルトほか全国にて
配給:ファントム・フィルム
公式HP:http://peacenippon.jp/
(C)2018 PEACE NIPPON PROJECT LLC

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