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2018年4月13日 (金)

『ギミー・デンジャー』と対を成し、そしてデヴィッド・ボウイの影が存在する。イギー・ポップ最新映画『アメリカン・ヴァルハラ』いよいよ公開!

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昨年劇場公開された映画『ギミー・デンジャー』でバンド、ストゥージズとそのフロントマンであるロック界のアイコン、イギー・ポップが大きな話題となったが、そのイギー・ポップとクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョシュ・ホーミとのコラボレーションを綴る最新映画『アメリカン・ヴァルハラ』が新宿シネマカリテにていよいよ4月14日(土)より公開となる。


2016 年に発売されたイギー・ポップ最後のアルバムとも噂されている「POST POP DEPRESSION」。イギーが自費でレコーディングを計画し、自らクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョシュ・ホーミにプロデュースを打診したところから始まったこのアルバムは、イギー・ポップ名義作品でも最大級のヒットのひとつとなり、またアルバムに伴うツアーは全公演ソールドアウトとなる成功をおさめた。そして 2017 年にはジム・ジャームッシュ監督作、イギー・ポップ率いたバンド、ストゥージズの歴史を描いた映画『ギミー・デンジャー』が日本でも公開され大ヒットを記録。そんなイギー・ポップの存在感が増す状況の中、その「POST POP DEPRESSION」の制作過程からツアーを追ったイギー・ポップとクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョシュ・ホーミとのコラボレーションを綴る最新映画『アメリカン・ヴァルハラ』がいよいよ公開となる。


だが『アメリカン・ヴァルハラ』は近年量産されている一般的な音楽ドキュメンタリーの作りとは異なる映画だ。日本より早く公開された海外でのメディアにおける関係者の証言をもとに、作品の外郭を綴ってみた。


まずは共同監督のアンドレアス・ニューマンによれば、このドキュメンタリーは元々誰かに観てもらうために撮影されたものではなく、ただ単に当事者たちが撮影をしていただけのもので、作品としてまとめる意図がなかったとのこと。よって後に作品化の計画が持ち上がったとき、関係者はドアーズやピンク・フロイド、ディープ・パープルなどの映像作品を手掛けた実績のあるプロデューサー、ジョス・クロウリーにその構築を依頼した。そのクロウリーによれば、関係者全員がジム・ジャームッシュの『ギミー・デンジャー』があることを知っていて、ある意味意識していたという。クロウリーは地元の映画館で『ギミー・デンジャー』を鑑賞したが、元々その作りやアプローチは『ギミー・デンジャー』と『アメリカン・ヴァルハラ』はまったく違ったものになると分かっていたという。『ギミー・デンジャー』はトラディショナルなロック・ドキュメンタリーでイギーの証言を主軸にしているのに対し、クロウリーは物語を進める上でインタビューカットをメインに使わず、イギーとジョシュにパリでそれぞれの経験を対談形式で語ってもらうという手法をとった。また撮影されていたフッテージの中身を確認した後、クロウリーはジョシュに約 3 時間のインタビューを敢行、アルバム制作に関わったミュージシャンたちはそれぞれレコーディング時に書きためていたノートをクロウリーに預け、それらをもとにメンバーたちの個々の意思がこの映画に反映された。クロウリーいわく、アルバム「POST POP DEPRESSION」はイギー・ポップにとって、デヴィッド・ボウイと作業したベルリン時代の作品以来の最高傑作であり、その作品の中心にジョシュ・ホーミがいる。これは二人のミュージシャン、それぞれのキャリアにおいて全く異なる地点に存在する二人の物語であるとのこと。


そんなアルバム「POST POP DEPRESSION」に対してイギーも手ごたえがあるようで、1993 年の「AMERICAN CAESAR」以来、すべてを注いだのは初めてでグルーヴが最高だと語っている。またベルリン時代のボウイとも重なるようなコラボレーションの相手、ジョシュに対しても、まさに今、人々が聴いているミュージシャンであり、それが重要だったと語る。またジョシュは賢く、ジョシュがイギーの過去の音に何らかで接してきていたことは知っていたから、その感覚を自然に融合させれば、と思ったという。魂を込めた何かを創出する、そのためには外部の誰かが必要、というイギーにとって今回はまさにジョシュがそうだったのだろう。


だが『アメリカン・ヴァルハラ』の全体のプロセスにおいて、常に第三の存在がそこにはあったことも事実だろう。アルバム制作、映画の制作過程や内容などすべてにデヴィッド・ボウイの影が存在する。イギーとジョシュがツアーに出る直前に亡くなったボウイだ。イギーとボウイは 2002 年を最後にコンタクトをとっておらず、ボウイの訃報を聞いたとき、イギーはマイアミにいた。「このアルバムにはボウイの存在が大きく影響していると思う。映画では途中黒にフェードアウトする箇所があるが、それがイギーのボウイに対する言葉なのかもしれない」。クロウリーは語っている。


灼熱の大地で行われたそのアルバムの制作に懸ける男たちの情熱と、歓喜で覆われた熱狂のツアーまでを奇跡的に捉えた映画『アメリカン・ヴァルハラ』は全世界 21 ヶ国で上映され、いよいよ 4 月 14 日(土)より新宿シネマカリテにて公開となる。


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『アメリカン・ヴァルハラ』

2018年4月14日より 新宿シネマカリテほか全国にて順次公開
配給:ビーズインターナショナル
公式HP:http://americanvalhalla.jp/
(C) 2018 Eagle Rock Entertainment Ltd. An Eagle Vision release. Eagle Vision is a division of Eagle Rock Entertainment, a Universal Music Group company.

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