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2014年12月18日 (木)

『サンバ』オリヴィエ・ナカシュ監督&オマール・シー公式インタビュー。『最強のふたり』が両者にもたらしたものとは?


国外退去を命じられた移民の奮闘を描いた映画『サンバ』から、オリヴィエ・ナカシュ監督と主演のオマール・シーのオフィシャルインタビューが到着した。

地元フランスばかりか日本でも大ヒットした『最強のふたり』の監督&主演が再タッグを組んだことでも話題の今作。前作のヒットが両者にどのような影響を与えたのか、そしてその影響が今作にどのように反映されているのか。作品の見どころと共に語った。

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『最強のふたり』の世界的なヒットはあなたのキャリアにどのような影響を与えましたか?

オリヴィエ・ナカシュ監督(以下OL):すべてが変わりました。とても奇跡的なことだと思っています。こんなヒットに恵まれるのは人生に一度のことだと思っています。とてつもなく大きな意味があることでした。

私たちはこの世界的な現象となった『最強のふたり』のポジティブな部分を、『サンバ』でより進化させようとしました。もちろんエリック(・トレダノ監督)やオマールと共にね。私たちは『最強のふたり』で自由を勝ち取りました。そして私たちにとってその“自由”は『サンバ』を作るためのものでした。『サンバ』は『最強のふたり』によって得た自由のおかげでできた作品なのです。

オマールさんはいかがですか?

オマール・シー(以下OM):本当にたくさんのことが変わりました。俳優という職業に就くものにとって、そういうヒットがあることはすべてを変えるんです。今来ている日本でも、僕に会いにきて、サインや写真を求めてくれる人がいることに驚きました。そして、フランスだけではなく、イギリスやアメリカでも映画に出ることができるようになりました。本当に、僕の今の仕事に様々な機会を与えてくれています。

オリヴィエが言ったように、『最強のふたり』で多くの自由を勝ち取ることができたんです。今は選択することができるんです。俳優にとってそれは本当に意味のあることです。自由になれて、本当にしたいことを選択することができ、選択肢に悩む時間もある。僕たちが『サンバ』を作ったのは、まさにそのおかげなのです。本当にしたいことを選択できる自由を手に入れたから『サンバ』が作れたのです。私たちはチャンスに恵まれて幸せです。だからこそ私たちは常に真摯な姿勢を保ち続けるよう努めています。

オマールはあなたにとってどんな俳優ですか? 他の俳優と違うところは?

OL:彼はすべてを持っています。パワフルですごく良い俳優です。僕たちは脚本を書いている時、オマールが僕たちの書いたセリフを声に出すと、そのセリフがより良いものに変化するという確信がありました。なので、僕たちは、可能な限りより良い脚本を書くよう努力したし、それがセットの中ではもっといいものになるとわかっていました。オマールは監督である僕とオリヴィエそのものなのです、俳優だけどね。肌の色も一緒だしね(笑)。すごく似ているのです。

OM:双子みたいにね(笑)。

監督と再びタッグを組むのはいかがでしたか?

OM:本当に良い時間を過ごしました。人生のある地点において、事前に「とてもいい時間になるな」と確信がある経験って誰にでもあると思うんですが、僕は彼らと共に過ごす時間は幸せなものになるといつも確信しているんです。仕事においても、人生においても、幸せをくれる人はいるものですが、彼らは僕にとってそういう人なんです。

彼らは本当にとても優秀な脚本家です。俳優にとって良い脚本と出会い、素晴らしいセリフを与えられることは本当に幸せなことなんです。そして撮影現場では彼らはとても優秀な監督なんです。俳優がどうすれば演技ができるかわかっているんです。彼らは自信と愛と自由を与えてくれます。そんな監督と作品が作れてとても幸せだし、そのことに感謝しています。

エリックはオリヴィエと一緒に働いていて言い争いになった時、どうやって解決するんですか?

OL:コブシで解決するね(笑)。いや、実を言うと対立したことがないんです。僕たちは一緒に脚本を書いているので、脚本に取り組んでいる際は話し合いをします。たとえばアイディアやキャラクターについてなんかね。ただそれは決して争いではなく、話し合いなんです。話し合うことによって、よりよいアイディアが浮かぶんです。

その後、セットでは一緒に手と手を取り合い、常に前進していなければいけない。時間は刻々と過ぎてしまいますからね。常に作品を良くするために前に進まなければならないのです。争っている時間はないんです。とてもいい雰囲気で仕事をしています。コメディーを作っていますから。“楽しいこと”は僕たちの原動力なんです。楽しいことは僕たちにエネルギーを与えてくれる。いつもより良くするために楽しいことを探しています。探して探して、探し続けている。そして、オマールは新しい発見することが得意なんです。まるで魔法みたいにね。だから、僕たちは対立しないんです。

サンバというキャラクターについて教えてください。

OMサンバはセネガル出身の青年で、10年フランスで暮らしています。彼は生きるために仕事を探しています。ある日、彼は国外退去命令を受けて、それがきっかけとなり協会で働くアリスに出会うことになります。そしてタハール・ラヒム演じるウィルソンにも出会うことになります。それは彼の“旅”なんです。彼は様々な人と会います。そして彼の人生は彼自身想像もしないような方向に変わっていきます。

それはパリに住む誰かの人生の一部で、パリの一部なんです。こういう人生を送っている人がいるということは、あまり知られていませんけどね。だから、この映画はそういう人がいるんだということを知ってもらう良いきっかけになると思っています。

新作の予定は?

OL:今は純粋に『サンバ』の公開を楽しむようにしています。フランスで公開されたばかりで、日本でも12月に公開になりますよね。そうして他の国でも公開された後で、新しい脚本に取り掛かるつもりです。あと10作くらいオマールと一緒に作りたいですね(笑)。

実際に僕たちの作品でオマールと一緒になるかはまだわからないですが、彼は僕たちにとってこの先もずっと近い存在であり続けます。

OM:彼らの作品だったらドアマン役だってやるよ(笑)。

OL:じゃあシャルロット・ゲンズブールはドア役かな(笑)。
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『サンバ』

2014年12月26日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて全国にて順次公開
配給:ギャガ
公式HP:samba.gaga.ne.jp
© Quad - Ten Films - Gaumont - TF1 Films Productions - Korokoro

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