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2014年10月14日 (火)

荻原次晴氏「自分は誰かのために命をかけられるのか、と自問自答した」『アンナプルナ 7,400mの男たち』トークイベントリポート


公開中の映画『アンナプルナ 7,400mの男たち』のヒットを記念し、スポーツキャスターの荻原次晴氏を招いたトークイベントが10日、都内の劇場で行われた。

競技引退後には登山部を作るなど、日頃から山歩きをしているという荻原氏。現役時代のエピソードも交え、作品の感想や見どころを熱く語った。

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映画の感想

私は両親が登山好きで幼少のころから群馬上州の山をあちこち歩いていました。引退後は登山部を作りまして、日頃山歩きが好きな人たちと山歩きをしています。

この映画を観て、『アナと雪の女王』の感動が一瞬にして吹き飛びました(場内笑)。すごく考えさせられる映画で、10人に4人が死ぬというそんな山に普通は行かないだろうと思うと思うんです。皆さんはどうでしょうか? 自分の命をかけて友達を助けに行けますか? それを自分に何度も問いました、今でもその答えは出ていません。

オリンピック選手になるまで

僕は温泉とスキーの街・草津で産まれ、父もアルペンスキーの選手でしたので僕ら双子は小さな頃からゲレンデでスキーをしていました。それでは刺激が足りなくなってスキージャンプをやり、中学生になってからノルディック複合を始めました。

実は、僕はオリンピックに出たいとは全く思っていませんでした。しかしアルベールビルに(兄の)健司を含むノルディックチームが出場し、金メダルを獲って健司はまたたく間にスポーツヒーローになりました。街を歩くと皆に声をかけられてサインを求められる。当然、双子の僕にも声がかかります。そして「すみません、僕は健司の弟なんで」と言うと、チェッと言われるんです。それがすごく嫌で見返してやると思って、21歳からオリンピックを目指して、長野オリンピックに出ました。今は健司が次晴に間違えられてサインを書いてます(笑)。結構うまいんですよ。

海外の人たちとの交流について

『クールランニング』という映画では、はじめ彼らはヨーロッパの人たちに話さえしてもらえなかったんです。でも彼らが頑張っているうちに「お前らも頑張れよ!」と最後は仲間になっている。互いに心が開いて仲間になっていくというのがスポーツなんですね、登山もそうです。

自然の中でのアクシデントについて

バックカントリースキーをよくやるんですが、雪崩に遭遇したこともありますし、今年の1月の冬山登山で福島の西吾妻山が大雪で、歩いてきた足跡がものの数分で消えてしまう、下山の時にルートを見失ってしまう時間があって。もしかしたらまずいことになってしまうんじゃないかと思ったことがありました。自然をなめていると怖いことになると思いました。

“次晴「登山部」”について

長野オリンピック出場の後に引退をしまして、その後、2011年の夏からせっかくだったら日本百名山を歩こうと登山部を始めました。最初は蓼科山で大雨のなか雷が鳴って、山頂まであと10分の所であえなく下山という始まりでした。これから日光白根山と男体山に行く予定です。

山はずっとそこにあるので、百名山を全部登るのは今世紀中にはという感じですね、のんびりやろうと思っています。日本百名山でもそうじゃなくても、行けばどこも素晴らしいです。

僕の産まれた草津白根山は本当にきれいで、特にこの後は紅葉がきれいで、登山の後には温泉が待っています。他には北は利尻山、南は屋久島の宮之浦岳に行きました。屋久島の縄文杉も素晴らしいですが、宮之浦岳に行くまでがとても素晴らしかったです。

映画を観る人に

この映画で印象に残る言葉は“地球にいる時間は限られている、テレビの前に座っているとワクワクしないが、山に行くと生きる実感がわく”というのは僕もそう思います。あと下山した彼らがヒーローだと言われて“僕らはヒーローじゃない、ただ困っている仲間を助けに行っただけなんだ”と言うのですが、すごいな、自分はそんな風に言えないなと思いました。

僕はこの映画を観終わって、「自分は誰かのために命をかけられるのか?」と自問自答しました。多分、皆さんもこの映画を観終わった後に自分にそういう質問をすると思います。観た人それぞれが誰かにとってのヒーローだと僕は思います、皆さんにとっても命をかけて守りたい人はいると思います。私には妻がいて子供が3人います、彼女たち、彼らのためだったら命をかけられると、今僕は思います。
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『アンナプルナ 7,400mの男たち』

2014年9月27日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開
配給:ドマ
公式HP:7400-movie.com
©2012 Arena Comunicacion SL.

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