« ハリウッド版『オールド・ボーイ』公開日が6/28に決定!予告編&場面写真も解禁 | メイン | 原作・湊かなえ氏が初登壇!『白ゆき姫殺人事件』公開初日舞台挨拶リポート »

2014年3月28日 (金)

原作者の妻・パトリシアさんが登壇「歴史を知り、戦争を知ることが未来に繋がる」『レイルウェイ 運命の旅路』試写付きティーチイントークイベントリポート

日時:3月27日(木)15:20~16:15(トークイベント)
会場:角川シネマ有楽町
登壇者:パトリシア・ローマクス氏(原作者妻)、ジョナサン・テプリツキー監督、アンディ・パターソン氏(脚本/プロデューサー)、鳥越俊太郎氏(ジャーナリスト)、駒井修氏(戦中戦後を語りつぐ会・いわて 副会長)



4月19日より公開の映画『レイルウェイ 運命の旅路』の試写付きティーチイントークイベントが、27日、東京・有楽町の角川シネマ有楽町で行なわれた。このイベントには原作者エリック・ローマクス氏の妻であるパトリシアが出席。パトリシアさんは「この作品が何かのきっかけになることを望んでいます。互いの歴史を知り合えば、過去を乗り越え、未来を生きることができる」と、この日集まった日本の観客にメッセージを贈った。

『レイルウェイ 運命の旅路』は第二次世界大戦時、泰緬鉄道建設に捕虜として狩り出された戦争体験と、決して忘れることのできない深い傷を抱え苦悩し続けるエリックが、パトリシアと出会い、夫婦として前へ進むため、誰にも打ち明けることのなかった過去に再び向き合おうとする、実話を基にした物語。1995年度「エスクァイア」誌ノンフィクション大賞を受賞した、パトリシアさんの夫で劇中ではコリン・ファースが演じたエリック氏さんの自叙伝『The Railway Man』が原作となっている。

____________________________________________________________

ゲストの鳥越俊太郎氏は、ジャーナリストという立場から観た映画の感想を語る。

「戦争は、人間の醜い部分が出てくるものです。始め、日本人の立場からしてみれば反日本映画なのかと思ったが、これはそうではなく、人間の崇高な側面を描いたものでした。最後に出会い和解するという、非常に珍しいケースで涙が出ました。
多くの日本人に、若い人に観てほしい。国民の大半が戦争を知らない世代になった今、この映画は戦争の実態、同じ人間の気高さを伝えてくれる。きっかけが大事だ」

戦中の記憶に苦しめられながらも、妻パトリシアさんとともに平穏な日々を過ごそうとしていたエリック氏。しかし、日本人通訳の永瀬氏の生存をたまたま知ってしまい、悩み抜きながらも、永瀬氏のいるタイに赴き、直接向き合うことを決意した。パトリシアさんは実際のエリック氏と永瀬氏との出会いについてこう語る。

「エリックは、唯一英語の話せた永瀬さんに執着していました。永瀬さんが生きていることをジャパンタイムズの記事で知り、その記事の彼の言葉に引っ掛かりを感じ、なぜそう思うのかという手紙を私が代わりに書きました。すぐに永瀬さんより真摯な返事がきて、そこから2年にわたり、文通をしました。エリックの復讐心は会うその瞬間までありましたが、彼は自分と同じ、歳を重ねた男だった。その時からすべてに解放されたかのようにリラックスし、戦争について、平和について、友人同士として話すことができました」

イベント中には駒井修氏からパトリシアさんへ花束贈呈が行われた。駒井氏の父は原作に登場する駒井光男大尉。駒井氏は英国へローマクス夫妻を訪ねた時の思い出を語った。

「今でもエリックさんの大きな温かい手を思い出します。私の顔を見て『お父さんにそっくりだ』と言われた時は、頭を下げるしかできなかった。しかし、彼はその後、もう1泊していけ、と言い、一緒に城壁を散歩をしようと言ってくれた。お互い通じ合おうとする気持ちを持っていました」

最後に、パトリシアさんが日本の観客にメッセージを贈る。

「この作品が何かのきっかけになることを望んでいます。どこの国も同じような問題を抱えています。互いの歴史を知り合うことが必要です。それができれば過去にとらわれず、乗り越え、未来を生きることができるのではないかと思います」
____________________________________________________________

『レイルウェイ 運命の旅路』

2014年4月19日より角川シネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国にて
配給:KADOKAWA
公式HP:www.railway-tabi.jp
©2013 Railway Man Pty Ltd, Railway Man Limited, Screen

トラックバック

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。




最新映画ナビ関連ブログ

最近の記事