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2012年12月13日 (木)

マリー・アントワネットの素顔に迫る『マリー・アントワネットに別れをつげて』ブノワ・ジャコー監督インタビュー

マリー・アントワネットに別れをつげて

フランス革命勃発。宮廷朗読係の少女シドニーは、心酔するマリー・アントワネットから世にも残酷な命令を受ける。それは処刑リストに載ってしまった王妃の寵愛を受けるポリニャック夫人の身代わりになって欲しいという内容だった。

フランスで最も権威のあるフェミナ賞に輝いた大ベストセラー小説を映画化した『マリー・アントワネットに別れをつげて』。200年以上経った今でも、その魅力が色褪せないフランス王妃マリー・アントワネットの今までとは全く違う新たな物語を生み出したブノワ・ジャコー監督に本作について語ってもらった。

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何を重視してこの小説を映画に脚色しましたか?

■ジャコー監督:私はいわゆる脚色というものを行ったつもりはないんです。原作の物語が発端であり、出発点ではありますが、映画はそれに縛られてはいけません。また、私は映画が原作を単純に映像化したものになることを望んでいません。小説のひとつの解釈になることを目指しています。ですから、時には原作から大きく変更することがあります。この作品もそうです。もちろん、映画はこの小説をもとにしていますが、映画は完全に別なものになっています。


日本の観客の皆さんに、映画のことを教えて下さい。

■ジャコー監督:これは原作の特徴にもなっている点ですが、とても短い間の時間を描く映画です。フランス革命というフランスの歴史にとっても世界の歴史にとっても重大なある時期を扱っています。小説と同様に、映画でも、世界が大きく変わった3日間を描きます。世界が根本的に変動した3日間でした。つまり、バスチーユの襲撃からです。時間だけではなく、描かれた場所も限られていますから、殆どのシーンは、ヴェルサイユ宮殿でマリー・アントワネットの身の回りに起こることを描いています。陥落を描く3日間ですね。いきなり沈没した豪華客船タイタニックやコスタ・コンコルディアの様に。皆が幸せで気分良く楽しんでいるところに、急に出来事が襲い、パニック状態を引き起こすという映画です。


マリー・アントワネットのとても個人的な側面を描きましたが、この映画で人々がもつ彼女のイメージが変わると思いますか?

■ジャコー監督:とにかく、通常多くの人が持っているマリー・アントワネットの人物像とこの映画は違います。彼女は、いくつもの全く異なる、相反する性格が混在しているような状況にいます。そして、ヴェルサイユ宮殿でのわずか3日間で、その数多くの性格が次々に顔を出します。


マリー・アントワネットを演じたダイアン・クルーガーとのお仕事は如何でしたか?

■ジャコー監督:滅多にないことですが、彼女は役を演じたいという希望が非常に強い女優だと思います。この役を提案した時には、素晴らしい自信や意志をもって承諾してくれました。そして彼女がすばやく役を自分のものにしたことによって、映画独自の解釈を創造しやすい環境になりました。


実際のヴェルサイユ宮殿での撮影は如何でしたか?

■ジャコー監督:撮影の数か月の間、役者たちやスタッフ全員が長くヴェルサイユ宮殿で実際に住んだのでとても印象的でした。その間本当にヴェルサイユ宮殿の住人になったのです。宮殿を管理する方々は我々をとても温かく迎えてくれました。なぜなら、その方々も世界で最も多くの人に訪ねられる観光名所であるヴェルサイユ宮殿が、この映画の主役の一つだと知っていたからです。我々は歓迎され、自由にやらせていただきました。


マリー・アントワネットに別れをつげて


なぜ主人公雄朗読係、シドニーにレア・セドゥを選んだのですか? 彼女の魅力は何ですか?

■ジャコー監督:彼女は穏やかですし、これからフランスだけではなく、海外でも活躍出来る若手女優です。今は女優としてのイメージが創られている段階です。彼女の演じた役は、まだ色がはっきり付いていない女優に与えたかったのです。ですから、まだ女優として完成されていない人が必要でした。その点がとても重要でした。なぜなら、彼女が演じた役は、まだ幼さが残るからです。まだ子供の様な性格をもっている役です。そしてダイアン・クルーガーが演じる王妃との対比を際立たせるためでもありました。そのために二人の主役には、全く違う二人の女優を合わせました。


王女とシドニーの間にある関係性は特に、今までのマリー・アントワネットを扱った映画には見られません。この点について危険で大胆な選択をしたと思いますか?

■ジャコー監督:いつどんな選択でも危険で大胆です。だが、挑戦しないと映画は面白くなくなりますから、すべてにおいて率直さを基準にして選択をしました。他にどうしようもないでしょう?


日本でもマリー・アントワネットはとても有名で、彼女のイメージもとてもいいのです。そんな日本の観客の方々にメッセージをお願いします。

■ジャコー監督:もし日本の観客の皆さんが、マリー・アントワネットについてもっと知りたいと思っていたり、今まで想像しか出来なかった素顔に興味を持っていれば、間違いなくこの映画を観て満足できるかと思います。ダイアン・クルーガーは本当にマリー・アントワネットを完璧に演じていますからね。

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『マリー・アントワネットに別れをつげて』
2012年12月15日よりTOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開
配給:ギャガ
公式HP:http://myqueen.gaga.ne.jp/
©2012 GMT PRODUCTIONS - LES FILMS DU LENDEMAIN - MORENA FILMS - FRANCE 3 CINEMA - EURO MEDIA FRANCE - INVEST IMAGE ©Carole Bethuel

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