総制作費5000万!?石井竜也総プロデュースのボディーアート・パフォーマンス!土屋アンナが大変身!?「もう一つのドラゴン・タトゥーの女」トークイベント
■実施日:2月8日(水)
■会場:スペースFS汐留
■登壇者:石井竜也、土屋アンナ

本年度アカデミー賞で主演女優賞をはじめ、5部門でノミネートされ、日本では2月10日(金)から公開される映画『ドラゴン・タトゥーの女』。本作の監督デヴィッド・フィンチャーと対談を行った石井竜也が、映画にインスピレーションを得たドラゴンタトゥーの女をボディアートとして表現。ヒロインのリスベットのようにアウトローな雰囲気を持つ土屋アンナをタトゥー(ボディーペイント)、特殊メイク、コスチューム、メイク、オリジナルオブジェ、音楽でもう一つのドラゴン・タトゥーの女に大変身させてしまうトークショー付きの試写会を行った。
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『ドラゴン・タトゥーの女』本編上映前にお披露目されたのは、石井竜也が映画『ドラゴン・タトゥーの女』にインスパイヤーされ制作した「もう一つのドラゴンタトゥーの女」。
本編とは異なる観点から表現した「もう一つのドラゴン・タトゥーの女」は、石井竜也がこの映画を観て、映画タイトルと主役のリスベットの内に秘めた部分をメイク、衣装、オブジェ、特殊メイク、ボディーアート、そして音楽を駆使して表現したもの。石井竜也は、音楽、芸術、空間プロデュースと幅広く活躍し、インダストリアルデザイナーとしてもグッドデザイン賞を受賞するなど数多くの実績を収めている。また多くのヒット曲を世に送り出すとともに、映画監督としても活動の場を広げ、94年『河童』、96年『ACRI』を公開。昨年もショートムービーを発表し賞を受賞した。今回は芸術家としてこのイベントのデザインを引き受けた。
石井竜也がステージへ登場すると、満席の会場からは大きな拍手が寄せられた。
■石井:皆さん本日はありがとうございます!先日デヴィッド・フィンチャー監督とは対談させていただいたのですが、『セブン』を始め全ての作品を観ているくらい好きな監督です。彼の細かいところにこだわる繊細な映画創りは、世界の第一人者になりつつある巨匠と言って良いと思います。
『ドラゴン・タトゥーの女』はスウェーデンで撮影されているのですが、その寒さやどんより曇った映像には、土地がもつ暗部、人間のもっている暗部、いろんな暗部が描かれています。
また傷つきながらもたくましく生きているリスベットという一人の少女が登場するのですが、最初は「このコ異常以上だなと」思うけれど、だんだんと彼女の悲しさや、現代の世界の情勢、そして大人たちに対する怒りが彼女からみえてくるんです。そのあたりが素晴らしいなあと思って観ていました。
2時間38分と長い映画ですが、さすがフィンチャー監督、スピード感があって、長さを感じないと思います。ただ最初を見逃すと、緻密にできた人間関係が分からなくなり、最後のクライマックスの面白みが減るので、いったいどんな一族なのかを特に最初の30分、じっくりと観ていただければと思います。
少女の背中にはドラゴンのタトゥーがはいっていて、それはこの場では言えないような厳しい状況・家庭環境で育った内なるものを象徴しているようです。この女の子の中に魔物がいるんじゃないか、それがタトゥーになっているんじゃないかと思うんですね。
アジアでは龍は神の遣いです。西洋と東洋では龍の考え方が違いますが、今回はただタトゥーを再現するのではなく、その違いも表現できないか、一人の女性に託し込められないかと考えました。そしてある日本のロックアーティストに協力してもらい、実現しました。新たなドラゴンです。ぜひご覧ください!
【緞帳が開き、ステージにはスモーク。その中から、ボディーペイントが施された土屋アンナが力強く、かつ妖艶に剣をかざして登場!」
■石井:かっこいいー!!!
■土屋:メイクは9時から、約4時間かかりました。
■石井:手、生え際全部特殊メイクになってます。後ろには龍の背中がついています。
鹿kう土屋:すごいよねぇー!
MC:土屋アンナさん扮する「ドラゴン・タトゥーの女」ですが、やってみてご自身でいかがですか?
■土屋:メイク中にトイレでばったり会ったスタッフさんがびっくりしてた(笑)。これすごく好きです。私は歌もモデルも、アートに繋がっていると思うから、とても好きです。でもここまで創り上げることって最近ないよね?今日やってくださった皆さんは天才の集まりだと思うんです。普段はご一緒することのない天才をにやってもらって、間近でその作業を見れてとても嬉しいです。
■石井:なんかもう、アンナちゃん以外考えられないね!
■土屋:意外に奥さんとかやってくれるかもですよ。この皮膚の感触が、ハマりますよ(笑)。
■石井:石膏を一度とってからデザインしているので、これはアンナちゃんにしか合わない、世界にひとつのものです。このために何回もお会いしたりして、非常に時間がかかりました。別の映画撮りたくなっちゃうなあ!(会場笑)
■土屋:あんまり台詞がないならやります。着心地は良いですね。全身測ってデザインしたし、素材が皮だからフィット感が良い!馴染みまくり!!
■石井:舞台のオブジェは仏教的なデザインになっているのでアンナちゃんとは違和感があるもと思っていたけれど、やっぱりどこかに和があるから似合うね。剣も持ってもらったし。頭の龍は日本の龍なのですが、狩野探幽(かのうたんゆう)が描いた龍をモチーフにしました。劇中でリスベットが背中に彫っていたのは羽のある西洋のドラゴンでしたが、震 災もあったし、何か神に近い龍をつくりたいと思い、敢えて力日本の龍にしました。映画は色彩を抑えた映像ですが、アンナちゃんは歌っても演技をしても、ものすごいパワーを 感じる強い人なので、強い赤にしました。目ははっきりとした緑です。
■土屋:はい、涙がでそうだったけど、目も慣れてきました。
■石井:敬愛するフィンチャー監督の作品で、自分でも盛り上げたかったし、関わりたかったんです。監督はパッと見普通のおじさんだけど、話していると繊細なイメージがどんどん飛び出してくるんですよ。アンナちゃんはダイナミックに歌うんだけど、後ろ側に繊細なものがあるような感じがして、映画の主人公と少し似ているんじゃないかな。映画はスウェーデンの寒さがこの今の日本の寒さとあいまって、非常にリアルに感じて楽しんでいただけると思う。今日はイベントすべて僕がデザインしました。参加してくれたアンナちゃんありがと!
その後のフォトセッションでは、ノリノリでさまざまなポージングをとる2人の姿に会場からは笑いが起こる場面も。“もう一つの「ドラゴン・タトゥーの女」”を堪能した後、『ドラゴン・タトゥーの女』の上映が始まった。。
【イベント終了後】
Q:今回のいきさつは?
■石井:映画はもちろん知っていたけど、監督も来日されるし、ぜひ何か関わりたいと思ったんです。そして関わるならばハンパなことはやりたくなと。
女性をメインにする構想はすぐにあったのですが、ファッションから遠ざかりたくはなくて、最初はモデルさんで考えました。でもそれだとインパクトがないな・・・と正直思ってたんですよね。
そこでアンナちゃんが話にあがり、でも「やってくれないだろう」と思ってCDのジャケットを見ていたらもの凄いことけっこうやってて(笑)。それでデザイン画を描いて見せたらすぐにOKをもらえました。
構想は5ヶ月くらいなのですが、当初はもっとやりたい、もっとこうしたいとなかなか定まらなくて。でもアンナちゃんに決まってからは燃えて燃えて、どんどん決まっていきました。彼女はロッカーでハーフ。何やってもキマるんですよ。身を結構覆っているけどセクシーだし、でも影もあって、近寄りがたい高貴な空気もある。ひとつひとつのパーツをそれぞれの人が創っていて、たくさんの人間がかかわって創りました。
Q:実際変身してみていかがですか?
■土屋:私もこういったクリエイティブな挑戦がすごく好き。でもここまで創りこんだものはやったことがないですね。もともと表現することは好きだし、誰もやったことがないものを世の中に出して行くのも好き。今回話をいただいて、画を見せてもらって、即100%OK!の返事をしました。想像していた以上!着てて楽しいですよ。触り心地もすごいでしょ???
■石井:鱗を強調してつくろうと思いました。皮も本物。きれいにまとまるというより、ロッカーから生えてきたようなグロテスクさと、金なども付けてつゴージャスにした女性的な面も加えてます。うん・・・ウン千万だね。
■土屋:私走って逃げたほうが良い??
■石井:僕が逃げないと(笑)。でもあのオープニングで登場した瞬間にみんな興奮して吹っ飛びましたね。単にポージングしているだけじゃなくて、歌ってポリシーだしてる人間だから良いんですよね。美しいだけじゃなくて、彼女の人生、歌っている言葉が感じられないとつまらないと思ってました。なんか違う映画みたいだよね?この映画撮りたいねみたいな話にもなりました。
Q:お子さんはびっくりしちゃいますかね?
■土屋:子供も好きだと思う。今の子たちっていろんなものを見てて、いろんなかっこいいがあって、どっちかっていうときれいなメイクしているほうが泣いちゃうから。メイクは5時間かかって、だんだん変わっていく姿は全部写メ撮ってるよ。アートって素晴らしいよね。こういうのを雑誌とかでいっぱい載せてほしいな。
■石井:こういうデザインはグロテスクになりがちだけれど、そうならないのは、アンナちゃんが歌って開放している部分があるから。龍は名前にもあるしずっとこだわって描いてきたけれど、その中でも時間かけてつくりあげたひとつです。目は映画館のステージなので暗いだろう思って光らせてます。このくらいのポイントを入れないとアンナちゃんに負けちゃうしね。
■土屋:皮膚の感じも好き。服もハイファッションじゃんっていうくらい着心地良いです。靴も作ってあるんですよ。
■石井:ヒールが本当の鹿の角なんです。龍の角は鹿の角がモチーフになっていますからね。
■土屋:アートなものはなんでもやりたい。多くの人たちで創っていく作業がとても好き。1枚しか写真は載らないかもしれないけれど、そんなひとつにかけるものって力がこもっていて好きです。
■石井:ひとりひとりのアーティストの皆さんを信じてやりました。今日初めて完成したものを見たのですが、創る方もできるまではどきどきしているんですよ。ポリシーを持っている人間が着てくれて、気に入ってくれるか心配だったけど朝会ったらノリノリで、ほんとホッとしました。うやって発表できて、アンナちゃんが着けてくれてるのは本当に嬉しいです。ある時期からお金の問題じゃなくなって、どんどん競争しながらクオリティがあがっていって、その過程も面白かったです。
Q:ハリウッド進出は?
■土屋:英語しゃべれないから(笑)。いいなと思ったものには出演したいと思っているから、何か 良いめぐり合わせがあればぜひ。でも台本はダメなの。
Q:最後に
■石井:今回は自分から関わらせていただきました。世界的なベストセラー小説で、でも危険な推理小説でもあるのですが、スウェーデンの寒い雰囲気がよく出ていて、とても緻密な映画です。監督は最初のオープニングシーンに9ヶ月しかかけられなかったと言っていたくらい、懲りに凝った映画です。きっと感じていただけると思う。それに若い人が何を考えているかも、監督は入れたんじゃないかなと思います。キャラクター、場所、すべてがミステリアスで、長いですが時間は全く感じないですよ。
今回の石井竜也のデザインは、構想5ヶ月、制作期間2ヶ月、メイクと衣装2000万、ステージのオブジェそのほかイベント全体で5000万。土屋アンナのメイクは、5時間かけて創り上げられた。
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『ドラゴン・タトゥーの女』
2012年2月10日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式HP:http://www.dragontattoo.jp/




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