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2010年12月24日 (金)

『アブラクサスの祭』スネオヘアー インタビュー

『アブラクサスの祭』スネオヘアー インタビュー

うつに苦しみながらも、音楽に向き合うことで懸命に生きようとする僧侶と、彼を支えながら温かく見守る周囲の人々の姿を描く『アブラクサスの祭』。

音楽への狂おしい思いからノイズが聞えるようになった悩める僧侶・浄念を演じるのは、ミュージシャンのスネオヘアー。映画初主演となる本作にかけた意気込みを伺った。

本作に出演することになった経緯は?

■スネオヘアー:主人公の浄念は元ミュージシャンという役どころですし、演奏をするシーンもあるので、浄念役としてミュージシャンを探していたみたいなんですね。本作のプロデューサーが以前に手掛けた映画(『恋するマドリ』)の音楽を担当したことがあり、そのご縁で今回お声掛け頂きました。


オファーをもらったときの感想は?

■スネオヘアー:音楽しかやっていないのに、“なんで?”と驚きつつも、凄いことだと興奮しました。でも、冷静さを取り戻した瞬間に、“主演なんてできないよ”って思いました。結構、落差がありました(笑)


それでも出演を決められた理由は?

■スネオヘアー:まず、今後、主演という話はあまりないだろうということですね。あとは光と陰があって、葛藤しながらも生きている浄念の役どころに惹かれました。浄念は僧侶になる前、ミュージシャンだったので、音楽という共通項も出演を決めた理由のひとつです。


どう演じようと心がけましたか?

■スネオヘアー:演技をするということを考えないようにしました。考えてもできないですから。浄念さんになろうというよりも、浄念さんだったらこう考えるだろう、こう言うだろうということを意識して、浄念さんに寄り添うようにしました。あと、頭を丸めて、法衣も着るというコスプレのおかげで、気持ちを入れ易くなりました。


浄念は臨済宗(禅宗)の僧侶ですが、所作やお経を体得するのは大変でしたか?

■スネオヘアー:原作者の玄侑宗久さんは、福島県福聚寺の住職さんなので、いろいろと学びました。お経は覚えること自体が大変でしたし、法衣も動きにくかったのですが、事前にそれなりの練習時間を頂けたので、なんとかやり遂げることができました。


浄念さんは音楽に執着しますが、同じミュージシャンとしてどのようなシンパシーを感じましたか?

■スネオヘアー:浄念にとっての音楽は、音楽というよりもそれ以前の音ですね。ハイやロウになった時に、気持ちの中で鳴っているノイズみたいな音です。浄念さんは、時に音で苦しみ、時に音によって解き放たれます。音は重要であり、身近な存在なんだと思います。自分は音楽で苦しめられることはほとんどないのですが、身近な存在という点では共通していると思います。


浄念さんの奏でる音とは、スネオヘアーさんのやられている音楽とは大分異なりますが、演奏していて高揚感はありましたか?

■スネオヘアー:ありましたね。物凄くありました。ただ、これじゃ売れないなって思いました。ちゃんと歌っても売れないですからね(笑)


浄念さんの妻を演じたともさかりえさんとの共演はいかがでしたか?

■スネオヘアー:僕は演技に関してはスキルがないので、キャリアのあるともさかさんに引っ張ってもらった感じですね。


住職役の小林薫さんとの共演はいかがでしたか?

■スネオヘアー:とても場の雰囲気を大切にする方でした。住職という役柄もあったとは思うのですが、薫さんを見ていると気持ちが落ち着くんです。おかげで平常心のまま演じることが出来ました。


加藤直輝監督は若干30歳で、しかも初監督ですが、どのような方でしたか?

■スネオヘアー:若いですね。まずは加藤監督に舐められないようにしなきゃなって思いました(笑)。加藤監督は寡黙なのですが、何言われても動じない芯の強さがありましたね。武田信玄みたいな人です。動かざるごと山の如しです。若いのに頼りがいがあって、大物感さえ漂っていました。この作品を人一倍愛していて、映画化したいという強い思いを抱いていたのは加藤監督でした。その情熱が現場のみんなに伝わったから、一丸となってやり遂げることが出来たのだと思います。


そんなみんなの思いが込められた作品をご覧になっての感想は?

■スネオヘアー:面白おかしい展開が頻繁に起こるのではなく、逆に沈黙する映画のような気がします。誠実な気持ちで作ったので、その良さが滲み出ていると思いました。あと、答えが出ない。これが一番良いところです。


本作に出演して良かったと思うことは?

■スネオヘアー:誠実な映画に参加できて良かったです。しかも主演で。エンドロールで最初に自分の名前が出てくることは、そうそうないことだと思うので、単純に嬉しかったです。


それでは最後にこれから作品をご覧になる方々へ、メッセージを一言お願いいたします。

■スネオヘアー:答えが出ない映画ですが、みなさんの心に響き、いろいろと考えることができる作品です。是非、劇場に足をお運び下さい!


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『アブラクサスの祭』
2010年10月9日より 福島県内先行上映
2010年12月25日 より テアトル新宿ほか全国にて順次公開
配給:ビターズ・エンド
公式HP:http://www.aburakusasu.com/

©「アブラクサスの祭」パートナーズ

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