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2010年11月19日 (金)

『ゲゲゲの女房』吹石一恵 インタビュー

『ゲゲゲの女房』吹石一恵 インタビュー

「ゲゲゲの鬼太郎」「河童の三平」「悪魔くん」で知られる漫画家・水木しげるの妻・武良布枝が、昭和の貧しく厳しい時代にたくましく生きた夫婦の姿を綴った自伝エッセイを映画化した『ゲゲゲの女房』。

お見合いからわずか5日で結婚。夫・水木しげるの描く漫画は人気が出ず極貧生活を強いられながらも、「これほど努力している人が、世間に認められないはずがない」と、しげるに寄り添い支え続けた布枝。その“ゲゲゲの女房”を演じるのは、吹石一恵。夫婦になるまでの歩みに焦点をあてた、いわば「エピソードゼロ」としての物語だ。
実在の人物を演じること、『ゲゲゲの女房』から学んだ夫婦のあり方など、映画にまつわるお話を伺った。

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何かと話題の「ゲゲゲの女房」ですが、その映画版への出演が決まったときのご感想は?

■吹石一恵(以下、吹石):出演が決まった時は、まだTV放送が始まる前でしたので、作品に取り組む姿勢は、特にいつもと変わりはありませんでした。


“ゲゲゲの女房”こと武良布枝さんを演じるにあたり準備されたことは?

■吹石:まず方言ですね。あとは島根県の民謡「安来節」を歌うシーンがあったので、撮影前にしっかりと練習しました。ただ、楽譜はあるにはあるのですが、見たこともない様な譜面でしたし、主に口承で伝えられてきた民謡だったので、これで正解というのがないんです。その時々によって節回しが変わるような、その土地に根付いた民謡を、ある一定期間で習得するのはとても大変でした。ちゃんと出来たかどうかは不明ですが、布枝さんご本人からは「あれで大丈夫」とおっしゃっていただけました。


その武良布枝さんはどういう方だと思いましたか?

■吹石:やわらかさと意志の強さのバランスが絶妙な女性だと思いました。


実在の人物であり、しかもまだご健在の方を演じる難しさはありましたか?

■吹石:私が布枝さんを演じた時は、まだそれ程、布枝さんの存在はクローズアップされていませんでしたが、水木しげるさんのイメージは既に世間一般的にあったと思うので、私よりも水木さんを演じた宮藤官九郎さんの方が大変だったのではないでしょうか?ただ、出来た作品をご本人に見ていただくわけですから、やはりそのプレッシャーはありました。


実際に作品を見た武良布枝さんはなんとおっしゃっていましたか?

■吹石:ほんの少ししか会話できなかったのですが、「昔を思い出しました」とおっしゃっていました。「私でよかったのでしょうか?」とお聞きしたところ、うなずいて下さったので、自分の中ではホッとしています。


武良布枝さんはお見合いから5日後に、水木しげるさんと結婚されました。女性が自由に結婚相手を選べなかった時代と今を比較してみて、何か思うところはありますか?

■吹石:今だったら適齢期というのもあまり無いようですし、結婚しないで充実した人生を送る女性もいらっしゃいます。選択肢がとても多いですよね。『ゲゲゲの女房』をやらせていただいて、“選べるから楽しい”という一方で、“選べるから大変”という側面もあるんだなと感じました。昔のように、「女性は結婚して家に入って子供を産むもんだ」というレールに乗ってしまった方が楽、という考え方もあるのかもしれません。


もしも、吹石さんが武良布枝さんと同じ境遇に置かれたら?

■吹石:今みたいに簡単に、“離婚して下さい!”と言えるような世の中の雰囲気ではなかったでしょうから、多少は我慢すると思います(笑)


水木しげるさんと武良布枝さんの夫婦の形をどう思いますか?

■吹石:原作を読むまで、水木しげるさんは最初から売れっ子漫画家だと思っていたので、こんな不遇な時代があったとは知りませんでした。実際に水木さん夫妻にお会いしてみると、とても雰囲気の良いご夫婦で、あの時代があったからこそ、今のお2人があるのだなと思いました。布枝さんは、いつも水木さんのことを見ているわけではないのでしょうが、なんとなく気配だけは水木さんを意識されているように感じたんです。なんか良いなぁって思いました。


布枝さんは、特に愛しているわけではない水木しげるさんと結婚したわけですが、どのタイミングで夫に対して愛情を抱いたと思いますか?

■吹石:実際に布枝さんは、懸命に机に向かって漫画を書く水木さんの背中がかっこいいと思ったそうです。確か原作のエッセイにも「こんなに一生懸命な人が報われないはずがない」という記述があったと思います。撮影の時は水木しげるさん演じる宮藤さんの背中をしっかりと見るように心がけました。そして、宮藤さん、かっこよかったですよ。


その宮藤官九郎さんとの共演はいかがでしたか?

■吹石:いつかお会いしたいと思っていたので、今回ご一緒できて嬉しかったです。とてもシャイな方で、最初のうちは目線も合わせてくださいませんでしたが、撮影が進むにつれ、『ゲゲゲの女房』の水木夫妻と同じような速度で、ちょっとずつ目線が合うようになりました(笑)。でも先日久しぶりにお会いしたら、目線が合わない…。どうやらまたゼロに戻ってしまったようです(笑)


独特の間がある鈴木卓爾監督の演出はいかがでしたか?

■吹石:撮影を追うごとに、どんどん厳しくなりました。リハーサルの段階からOKがなかなか出ず、午前中いっぱいリハーサルをやった日もありました。お芝居に関しては、あまり答えを教えてくださらないので、どうしてよいのかわからなくなることもありました。でも、いま思い返すと、私を布枝さんと同じような状況に追い詰めて下さったんだなって。


特に印象に残っている撮影シーンは?

■吹石:食事をするシーンですね。ロールキャベツを2人で食べるシーンは、なかなかカットがかからず、「まだ?まだ?」って思いながら、「はい、ご飯!はい、お味噌汁!」という感じでせかせかと食べ続けました。鈴木監督いわく、このアワアワしている姿が、本当にお腹が空いていて、一生懸命食べているように見えるらしいのです。是非、食事のシーンには注目して頂きたいです。


ところで、水木しげるさんの作品はお好きですか?

■吹石:子供の頃から大好きで、「悪魔くん」も読んでいました。その作り主の奥さんの役を演じられるなんて、予想だにしませんでした。


妖怪もお好きなんですか?

■吹石:はい、好きですね。私は奈良の山の麓で育ったので、本当に妖怪がいると思っていましたし、今でも信じています。人によってはそんなのいないよとおっしゃる方もいると思うのですが、いると思って日々生活した方が、人生が豊かになるような気がします。


出来上がった作品を見てのご感想は?

■吹石:私の両親や祖父母の結婚のきっかけはどうだったんだろう?と思いました。結婚に至るまでの経緯を今一度、尋ねてみたくなりました。


本作に出演して得たものはありますか?

■吹石:自分が思い描く理想の夫婦のあり方の幅が広がりました。


さて、女優としてデビューして14年になりますが、今までのキャリアを振り返って思うことはありますか?

■吹石:頂いたお仕事のひとつひとつに夢中で取り組んできたら、いつのまにかこの歳月が過ぎていたという感じです。ひとつ確実に言えるのは、作品、監督、スタッフ、共演者など、出会いに恵まれてきたということです。


これから目指したい女優像はありますでしょうか?

■吹石:良い意味で年甲斐もない女優です。年相応の役をやらなくてはいけないという考えに縛られないで、今までどおりいろんな役柄を演じていきたいです。


女優業の魅力は?

■吹石:毎回新たな気持ちで臨めること、また新たな出会いが必ずあることです。


それでは最後に、これからご覧になる方々に一言メッセージをお願いいたします。

■吹石:恋人、ご夫婦、お友達……誰と見ても語り合えますし、もちろん、お一人でご覧になっても楽しめる作品です。是非この『ゲゲゲの女房』の独特な世界観に浸ってみて下さい!


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『ゲゲゲの女房』
2010年11月20日 より ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて
配給:ファントム・フィルム
公式HP:http://www.gegege-eiga.com/

©水木プロダクション/『ゲゲゲの女房』製作委員会

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