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2010年10月10日 (日)

「KAWASAKIしんゆり映画祭2010」初日レポート

「KAWASAKIしんゆり映画祭2010」初日レポート

市民がつくる映画祭として、今年で16年目を迎えた「KAWASAKIしんゆり映画祭2010」が10月9日(土)ワーナー・マイカル・シネマズ新百合ヶ丘にて初日を迎えた。

初日には、“私の映画★スター”として川崎市民による投票で選ばれたオードリー・ヘプバーンの主演作『暗くなるまで待って』を上映。その他、『悲しみのミルク』『脇役物語』『キャタピラー』が上映され、舞台挨拶が行われた。

『悲しみのミルク』(クラウディア・リョサ監督)
登壇者:市山尚三(東京フィルメックス・プログラム・ディレクター)、白鳥あかね(KAWASAKIしんゆり映画祭プログラム・ディレクター)

「KAWASAKIしんゆり映画祭2010」初日レポート

ペルー映画『悲しみのミルク』は80年から90年代にかけて、ペルー農村部を襲った痛ましい悲劇を、一人の女性を通して描いた苦しみと再生の物語である。監督2作目にして09年ベルリン映画祭の金熊賞受賞、昨年度の東京フィルメックスでも上映され、絶賛された作品であるが、東京フィルメックスでの上映後も日本での上映機会に恵まれなかった本作。市山氏は「こういうアートタイプの海外作品を日本で劇場公開するのが厳しい状況が続いている」とし、白鳥氏も「精巧な織物のように美しい作品。これが見られないなんて・・・多くの人に届けたかった。」と熱い思いを語った。

映画祭での上映をきっかけに、正式に日本での劇場公開も決定。『悲しみのミルク』は2011年春に、ユーロスペース、川崎市アートセンターにて公開される。

『脇役物語』(緒方篤監督)
登壇者:緒方篤監督、白鳥あかね(脚本・キャスティング)、ニアリ・エリック(製作)、宮川絵里子(プロデューサー)

「KAWASAKIしんゆり映画祭2010」初日レポート

劇場公開に先立ち、しんゆり映画祭でプレミア上映された『脇役物語』。海外での評価も高い緒方監督らしいウィットに富んだコロマンチックコメディ映画だ。主演の益岡徹演じるのは、万年脇役俳優・私生活でも人違いされてばかりの冴えない男性。緒方監督は「僕自身も映画館ではスタッフによく間違われます。今日も映写技師と間違われないかハラハラしていました。」と会場の笑いを誘った。また、「まさにゼロから自分たちで作り上げた手作りの映画。だからこそこんなに素敵な人生賛歌になった。」と語った。その言葉通り、舞台上でも仲の良さが伝わるトークだった。
『脇役物語』は10月23日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー

『キャタピラー』(若松孝二監督)
登壇者:若松孝二監督、大西信満(出演)

「KAWASAKIしんゆり映画祭2010」初日レポート

超満員の観客の中、盛大な拍手で迎えられたお2人。前作『実録・連合赤軍あさま山荘への道程』に続いての若松作品への出演となった大西氏は「若松監督は細かいことは言わずに、いきなりよーいスタートで。それで、僕ら役者のやることをそのまま撮ってくれる。」とし、若松監督は「人生打ち合わせなんてしてないから、映画もそう、本読みとか打ち合わせもなし。それに同じ演技は2度と出来ないから。特にこの映画は。過酷な現場だっただろうけど、だからこそこの映画が出来た。」と語った。また、「呑んでるときに、次は大西にしようと決めた。帰り際に、口で鉛筆咥えて文字書く練習しとけって言ったんだ。本人は意味がわからなかっただろうけど」といった意外なエピソードも披露した。また、本当に血を流してまで演技を続けた大西に、会場の女性からは「惚れました!」の声援。思わず照れ笑いする場面もあった。

「KAWASAKIしんゆり映画祭2010」は会場を川崎市アートセンターに移し、10月17日(日)まで開催。
開催期間中も、豪華ゲストによるトークイベントが多数開催される。
■公式HP:http://www.siff.jp/siff2010/

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