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2010年5月27日 (木)

絢爛豪華な総触シーン!御鈴廊下にて映画『大奥』製作会見

日時:2010年5月20日
会見場所:京都東映撮影所 スタジオ1 、御鈴廊下内にて
出席者:金子文紀監督、二宮和也、柴咲コウ、佐々木蔵之介、玉木宏

絢爛豪華な総触シーン!御鈴廊下にて映画『大奥』製作会見

謎の疫病により、男の人口が激減し、男女の役割が逆転した江戸時代。1人の女将軍に3000人の美男が仕える世の贅を尽くした「大奥」を舞台に、渦巻く野望と愛憎のドラマを描く誰も見たことのない歴史絵巻、映画『大奥』が10月1日(金)に全国公開される。先日5/20(木)には、目下鋭意撮影中の現場にて製作会見が実施された。

いちばん男女逆転の大奥っぽいシーンのひとつ、シーン60「朝の総触れ」の撮影の日を迎え、同時に柴咲さんはクランクインとなりましたが、今のお気持ちをお願いします。

■金子監督:「毎日が楽しいです。素晴らしい原作を読んで、4、5年前なんですけど、衝撃を受けました。実際の生きている生身の人間でやったらどうなるか、不安でいっぱいだったんですけど、始めてみたら、予想を上回るお芝居が撮れて、こんなにありえない世界なのに、本当にありそうな世界として描けるものなんだなってことに、自分の中のOKラインを遥かに上回る芝居をこの人たちがいとも簡単にやってしまうのに、「いただきます!」って感じの毎日で、手応えバッチシですね。今日のシーンは、僕は男子で、女子が好きなんですけど、これだけの人がいるのを見ると、ちょっとにやけちゃうみたいな、願ったり叶ったりですね。また今日も手応えを感じていまして、吉宗さんがこんなにかっこいい男たちを、午前中にいっぱい撮ったカットを、一言でけちらかすような、びしっと一発決めていただくさまは、これまた気持ちいいです。とってもいい一日です。」

■二宮:「毎日監督がすごく楽しそうで、すごくいっぱい撮っている印象がありますね」

■金子監督:「撮ってますね(笑)」

■二宮:「とにかく監督は男の人なんですけど、女の人の目線というか、男と男がどう絡んでいくと女の人もキュンとできて、かつ共感できるのか、現場ですごくわかりやすく僕らに教えていただいているので、印象的です。僕は本当に周りの人に助けられていて、御中臈(おちゅうろう)からではなく、その下の位からのスタート(する役)だったので、いろいろな方と共演させていただいたなと(思います)。こんなに素晴らしい人たちが一同に会するのは、僕の中では想像できなかったので、僕も監督と同様に、楽しくかつ刺激的な撮影時間を過ごさせていただいております。」

■柴咲:「今日が初日ということで、今朝まで気負いする部分があったのですが、気負いをするだけで、特に準備をするわけでもなく(笑)、それがいい感じにゆるくてあまり構えずに済んだところかと思います。大奥ということで最初お話を聞いたときは、今までの男女が逆転していない大奥は、テレビドラマでも映画でもやっていたし、最初はそこに加担できるかなって思ったのですが、内容を紐解いてみたら、ものすごく奥深い人間の哲学も感じられましたし、男女が逆転することで、人間の美しさみたいなもの、業(ごう)、醜さも爽快に描けるんじゃないかと思ったので、気持ちよく引き受けることができました。と言っても私は殿(との役)なので、毅然とした態度できちんと撮影できたらいいなと思っております」

■佐々木:「今日のお鈴廊下の総触れのシーンは、この大奥の中でいちばん楽しみにしていました。男女逆転ということで、原作も読んでいるし、シナリオも読んでいるし、頭の中では理解しようと、納得しようとしているのですけど、どうも整理がつかないんですよね。いちいち自分の中で変換して、これは女性だとして、男としてはこう見るけど、逆転しているからと、どうも納得がいかなかったんですけど、今だに納得できていないんですけど(笑)、早く映画が観たいって思っています。このシーンは、この大嘘の中にどれだけ怖いぐらいの真実が見れるのかっていうのが、芝居の醍醐味だと思うのですが、まさにここがそういう場なので、時代劇というものが思いっきり遊べる場というのを、提供してくださってすごく感謝していますし、思いっきり楽しみたいなと思っています」

■玉木:「今、蔵之介さんは、あまり納得できていないっておっしゃいましたが、僕は撮影の中で本当にあったんじゃないかって感じることが多かったりして(笑)。(佐々木さんに)すいません……(笑)。初日は蔵之介さんとのラブシーンから始まったので、そこからそういうのが崩されていったと思います。現場では、家督や二宮くんやスタッフのみなさんが楽しそうに撮影しているのがすごく印象的で、いいものが撮れているんじゃないかなっていう手応えはすごく感じています。撮影的な山場はこれからまだ続いていくと思いますが、最後まで精一杯頑張りたいと思います」


男子校に来てしまったような印象を受けたのですが、男性ばかりのキャストを初めて見たときの印象を教えてください。

■二宮:「変な意味じゃないんですけど、気を使わずにべらべら話せるのがいいですね。男子は男子で集まるとやっぱり気兼ねなく話せているのが印象的ですね」

■玉木:「男女逆転の話なので、違和感があるかなって思ったんですけど、そんなに違和感はなく、気を使うこともなく、自然に楽しく進んでいます」

■佐々木:「僕は初日に玉木さんとラブシーンをやったんですけど、気持ちを作って、それに体もついていって、全力でやった結果、お互い心が通じ合えたかなと。だから今は玉ちゃんとはオープンで」

■玉木:「ねえ、そうですよね」

■二宮:「玉ちゃん(笑)」

■佐々木:「そういう関係になれましたね」


女性の柴咲さんは、男性が多い現場、どう見えていらっしゃいますか?

■柴咲:「今日初日で何日も過ごしているわけではないので、すごく新鮮で、むさ苦しさも感じていません。今のところ。男女逆転とは言えど、性格は変わるわけではなく、女性っぽい集団というわけではなく、男らしさ、凛々しさを持っている俳優さんたちが演じている大奥なので、逆に清々しさも感じられると思います」


監督はどう見られていますか? 男性が多い中、思っていたより自然だとか……

■金子:「男の人が女の子っぽくするわけではなく、生まれた瞬間から大人に育つまで、女の人がリーダーになって、男は3歩下がって生きていくという、今の20年ぐらい前の日本の男が3歩前を歩いて、女が3歩後ろを歩くみたいな真逆のままで生まれてきた人たちの話で、仕草や話し方を女性っぽくってわけではないので、普通の男らしく、女性は女性らしく、女性が責任感を持ってリーダーシップを発揮しないといけないということが設定として違うだけ。社会的には逆転しているんだけど、人として男とは女とはそんなに変わらないんじゃないか。社会のシステムが変わっても、本来の男らしさ、女性らしさはきっと変わらないんじゃないっていうことを突き止めてみたくてやっています。そういうテーマをこの作品には多大に含まれていると思うので、そういう意味では違和感はないですね。守りたいものが男にはあって、女にも守りたいものがある。それって役職だとかそういうものとは、別にあるだろうねっていう部分では、この作品を撮っていることは、もしかしたら変わらないかもしれない。」


男女逆転の世界の中で、どういう恋愛をしていたと思いますか?

■二宮:「すごい希少価値が高かったと思います。大奥にあがっている人たちは一度も病気にかかってないんじゃないかなっていう気がしています。男子がすごく激減した世界で、男として生まれて生きてこれている、それはすごく貴重なので、チヤホヤされているってわけじゃないんですけど、付き合うというか、子種をわけるっていう点では苦労はしなかったんじゃないかなって感じはしてますね」

■柴咲:「男性の数がすごく少ないということで、女の人の数が余ってしまう感じですよね。だからこそ、現代よりも男女の関係がすごく誠実に本気で相手を見定めようとしていたのかもしれません。」

■佐々木:「男が少なくて、女性が多いってことですよね。恋愛に関しては、男と女の愛情とか、お互いの嫉妬とかそういうところは変わらないと思うんですけど、場合によっては一夫多妻制とか考えてもいいかもしれない。今後の子孫を増やしていく政策として、考えないといけない状況になるかもしれないし。大事なことがよりクリアに見えてくるかもしれないですよね」

■玉木:「役を通して考えてみると、男が少なくて、恋愛感情を差し置いても我慢しているわけですよね。大奥に入っているわけですし、出世ということが頭の中にあって、出世すれば、家族のため、自分のためになり、そのあとに恋愛感情が持てればいいのかなと」

二宮さんに。時代劇は初めてということで、時代劇の大変さと楽しさ。また、髷姿を見てどう思われたのか。

■二宮:「時代劇をやってみてすごく面白いなと思いました。所作ごとがいくつかあるんですけど、いちばん動きやすいものを提案してくれているので、けして難しいわけじゃないですね。だから逆にこういうものを着せていただいて、こういう環境設定の中で所作事はある種、説明書と言いますか。けっこうそれに縛られるのかなって最初は思っていたんですけど、実際はそれがあった方が奥内では生活しやすいものだなと感じることができましたね。あと難しいことって何だろうな。イントネーションとかはやっぱり(難しいですね)」

■玉木:「ハハハ!」

■二宮:「これは難しいですね(笑)。普段自分があっているんだろうなって思って言っていたことが、だいぶ違っていたみたいで。具体的に言うと……」

■玉木:「侍?(さむらい)」

■二宮:「そう、侍とか町人(ちょうにん)とか。そういうのがあまりわかってなかったみたいで。よく直されてました。それはさすがに大変っていうか、それで覚えていたので。それぐらいで、やっていることに関しては大変ではなかったです」


髷姿に関しては?

■二宮:「すごく似合っていると思います!けっこう快適だったんで、いいかなあって。つけてくださった人たちも 周りですごく似合う、似合うって。すごく推してくれたんで、僕自身も推していこうと思ってます(笑)」


柴咲さんに質問です。初の時代劇ということで、どんなお気持ちで挑まれているのか、意気込みを教えてください。所作や乗馬の練習もされているそうですが、いかがですか?

■柴咲:「意気込みとしては、人間が生まれてからそんなに間もないと思っていまして、人間の心理も何ら変わっていない部分がいっぱいあるなって思って。それを再確認する感じでもあったり、再発見する場でもあったり。過去に生きた人は、こういった気持ちでとか、行いを経て今につながっているっていう、学びの場であるなって、感じながらやろうと思っていますし、やっていきます。ただ、その所作だったりこういった衣装だったり、見た目というのはすごく違いがあるので、そこはまっさらな気持ちできちっと学ぼうと思っていて。乗馬はほとんど初めてなんですけど、怖いというのはなく、動物と触れ合える喜びみたいなものがありますね(笑)。動物セラピーみたいな感じで、毎回馬にまたがっている自分っていうのが透けて見えてくるような。そのときの自分の心理を表してくれる感じで、付加価値ですけど、いろいろと感じていますね」


乗馬はすごくハマりそうな感じですか?

■柴咲:「ハマりますね! 将来は、田舎に越して馬を足にして生活したいです」

■二宮:「そんな!?(笑)」

■玉木:「どれぐらいハマっているんだ!」

■柴咲:「本当にそうしたいぐらいハマってます」

■二宮:「すごいな(笑)」


柴咲さんに。男性がひれ伏すような権力者の役ですが、どんな気持ちで演じていますか?

■柴咲:「私も探りながらなんですけど、ただ単純にその場凌ぎで人に言うことをきかせるのではなく、きっと女、吉宗という人は、中身というか、芯というか、核みたいなものがあるから、それは男であろうが、女であろうが、対峙している相手の人たちもぴりっとしなきゃっていう気持ちになる人物だったんじゃないかなって思いながら演じさせてもらっていますね」


今回の映画は原作がすごく人気がありますが、映画にすることで新たに伝えれることだったり、映画の見せ場、映像にすることでできることは何でしょうか?

■金子:「生々しさですかね。男女が入れ替わったって、一見SFチックな企画ものっぽく見られがちなんですけど、それは原作を読んでもそれだけではなく、ちゃんとした歴史の検証に基づいて、見事にひっくり返していますよね。その楽しみと、人としてのドラマが描かれていることに衝撃を受けました。そして切れが良くてテンポが良くて。実際の人でやってみたとき、そのリアリティーがより増しているなと感じています。こういう世界って、あってもおかしくないなって思えるような、それぐらいみんななりきっているんですよ。それがすごいことだと思うんですけど、そういう説得力とリアリティーがあって、そこが狙いどころかなと。そしてカラーです!」

■二宮:「映画だからこそできるのは、共演者の人たちとスタッフと作ることでしょうね。伝えたいことは、原作と変わらないと思います。それをどう撮るか、撮りやすいようにするかは形の派生でしかないと思うので。いいものはドラマにもなるだろうし、映画にもなるだろうし、小説にもなるだろうし。いろんなものに形を変えていくものなので、僕はこの映画でいちばんの魅力は、この出演者とこのスタッフで作りあげたことだと思いますね」

■柴咲:「史実に基づきつつ、ひとつの大きなフィクションが、生身の人間によってリアリティーを増すなと思いますし。映像にすることによって、平面ではないというか、まあ、平面なんですけど、奥行きがでるなって実際こういうセットを見ても感じるところですね」

■佐々木:「漫画と映画のカテゴリーは違うんですけど、映画の中でも時代劇というのは、けっこういろんな縛りもあって、いろいろ付加がかかってくるんですけど、今回は男女逆転という嘘もついていて、嘘みたいなところの中でどれだけ生っぽいところが見えるのか。台詞の端々でも、時代劇時代劇してない、現代にも通じる生っぽいところが見えたらなっていうのが、僕は今回の映画の中でいちばん出したいところかなと思っています」
玉木「原作を読ませていただいたときに思った斬新さもそうですし、原作を知らない方がこの映画を見ても斬新さは伝わると思うし。あとは監督がおっしゃったように、その中にいかにリアリティーを見せられるかが勝負だと思うし、今まで時代劇を何度かやらせていただいていますけど、メイクに関しては今がいちばんナチュラルなんです。そういう意味で、メイクとか衣装にもこだわっていると思うし、いろんな色が入っていると思うので、それは映像で見る価値があるんじゃないかなと思っていますね」


監督が楽しいのは、役者さんの演技がいいからとのことですが、具体的にここが良かったというところを教えてください。

■金子:「まずですね、二宮さんは何年も前から何度かお仕事させていただいて、台本を読まない印象があったんですけど、今回はとても読んでいるなという印象があります。さっきイントネーションの話はあったんですけど、台詞は噛まないんです。面白くないぐらい。いつもそうなんですけど、その場に来て、その人になりきっているんですよ。今回ヅラをつけてこの格好だから、さすがに違和感あるかなって思ったら、初日から肩の下がり具合からしてその人(水野)っぽくなっていて、時代劇なのにまったく違和感を感じさせない、すごいなと。毎回感心するんですけど、今回もつくづく感心しました。そして本を読んでいて偉いなと。普通のことなんですけどね(笑)。
玉木さんは、今回初めてで緊張して、どんなお話をしようかと思ったんですけど。今回は「いちばんのイケメン(の役)でいてほしい」とお願いしたくて。もともと素敵なんですけど、けっこう細かい表情とか見え方なんですよ。見え方的に松島はこうじゃないと嫌!っていうとき嫌な顔をせずにやってくれてすごい人だなと。すべてが台詞で説明されているわけじゃないんですけど、作品における自分の位置とか、どういうふうにしたらより松島という人が引き立ち、作品が面白くなるか、わかっていらっしゃる。すごく話がしやすいんです。ハイレベルな話なんです。これまた感動で嬉しいです。
蔵之介さんは、(いっしょにお仕事した中では)面白い人しかやったことがなくて。「ハンチョウ」とかでは、かっこいいけど、僕の中ではいつも笑われちゃう感じ(の役を演じる方)なんです。この作品では「重さ」ですよね。酸いも甘いも知っていて、美しいだけではリーダーは務まらない。今の会社の部長さん以上の代表みたいな人だと思っているんですけど、よく考えていらっしゃって。蔵之介さんも細かいところまで、見え方のことだけ話せば良くて、わかりやすい悪役ってわけでも、ただの偉い人をやってというわけでもなくて、こういう人、現代でもいるよっていう気がしていて、素晴らしいです。(今回は)自分が知っている蔵之介さんとは違うなって思っています(笑)。
柴咲さんは、本番でまだちゃんと撮ったのは2、3カットとかなんですけど(笑)、さっきも言いましたけど、ワンカットで覆すパワーを持っている。これほどパワーを持っている人は、ありえないと思う。二宮さんは迷ったら「生命力がある人をやってくだい」って、キーワードは「生命力」です。柴咲さんは「絶対」をキーワードにお願いしたんですけど、そうなっているなって。柴咲さんはこれからなんですけど、すごく楽しみです」


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『大奥』
2010年10月1日 より 全国にて
配給:松竹、アスミック・エース
公式HP:http://ohoku.jp/

©男女逆転「大奥」製作委員会

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