
1月23日有楽町スバル座にて『手のひらの幸せ』の初日舞台挨拶が行われた。
コンサートで朗読したのがきっかけで、書籍化され、映画化になったのですが、今のお気持ちは?
■布施明:「5年前ぐらいの私の40周年のツアーがありまして、全国をずーっと回る長いツアーだったのでしんどいなぁと思い、途中に朗読を入れたのがこの映画の原作なんです。でも実際は歌った方が楽だったかなぁ。自分が書いたものが本になったのも幸せだった。今回、映画になって本当に幸せだった。映画の原作者としてチラシなど名前をみると、なんかちょっと恥ずかしいです。
実はこの映画の登場人物たちの名前には私のたくさんの思いが詰まっているんです。亡くなってしまった友人が好きだった龍馬から“龍”という字を取ったり。昔のマネージャーの性格を取り入れたり…。本当に私の願いが全て入っている、それを皆さんにご覧いただき、本当に嬉しいです」
■浅利陽介:「僕の演じた役の名前に布施さんの思いが詰まっていたと知らなかったので感慨深いです。
惜しみなく愛情を注ぐ養父を演じられ、何かご自分と重なることはございましたか?
■村田雄浩:「9月に子供が生まれて、今回の役は養父ですが、子供に対する感情です。まさか携帯の待ち受けに娘の写真を入れちゃってるなんて思いもしなかった。親も子供もお互いを尊重すべき存在という事を描いているのが、この
映画のすごいところです。ものすごく愛に溢れた映画なんです」
村田さんと同様に惜しみない愛情で優しく包み込む養母役を演じられた生稲さん、撮影中のエピソードは?
■生稲晃子:「養母としてではなく、本当の母として演じてみようと思いました。昔のお母さんはいつも動いているイメージ。子供のため、家のため、母の真似をして演じてみた」
『手のひらの幸せ』
配給:ゴー・シネマ
公開:2010年1月23日
劇場:有楽町スバル座ほか全国にて公開
公式HP:http://dreamonefilms.com/tenohira/