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2009年11月24日 (火)

『ニュームーン/トワイライト・サーガ』 クリス・ワイツ監督 インタビュー

出席者:クリス・ワイツ監督

クリス・ワイツ監督

17才の少女と美しく孤独なヴァンパイアの禁断の恋を描いた『トワイライト~初恋』は、超自然的なファンタジーと悲劇的なラブストーリーが見事に融合し、女性たちを中心に熱狂的な支持を得て、2008年の秋に公開されるや、全米で200億円、全世界では380億円を稼ぎ出すメガヒット作となった。そのシリーズ第2弾となる『ニュームーン/トワイライト・サーガ』。前作の大ヒットを受け、全てにおいてスケールアップした本作を手掛けたのは、アカデミー視覚効果賞を受賞した『ライラの冒険/黄金の羅針盤』のクリス・ワイツ監督。人気シリーズの魅力や撮影秘話について語ってもらいました。

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Q:「トワイライト」シリーズの魅力は?

■クリス・ワイツ監督(以下、ワイツ監督):人間が心の中に秘めている欲望を満たす要素があり、それがポップカルチャーというフィルターを通して、超常現象という形で表現されているからだと思います。日本には漫画やアニメでこの手のジャンルの文化的な基盤がありますが、西洋にはなかったのでそれが逆に魅力になっているのだと思います。


Q:特にティーンの女の子にアピールした理由は?

■ワイツ監督:理想的な男性が、女の子を守ってくれるという原作自体が、女の子にとって魅力的なのでしょう。そして、映画化に際して、カリスマ性溢れるロバート・パティンソンが理想の男性を演じたことによって、化学的な反応が起き、ここまでの社会現象に至ったのだと思います。


Q:本作を監督すると決まった時のご感想は?

■ワイツ監督:嬉しかったです。正直言ってあまりプレッシャーもありませんでした。一作目があれだけヒットしたのだから、二作目がどんな駄作でも見に来てくれるからね(笑)。とはいうものの、我々は原作を最大限に活かした最高にエキサイティングな映画を作ったと自負していますし、それを目標として頑張りました。


Q:原作を大切にするのは大前提ですが、それ以外の部分で特に注意された点は?

■ワイツ監督:壮大なスケールの大河ドラマを作り上げることでした。それを実現するために、VFXには「スター・ウォーズ」シリーズのフィル・ティペット 音楽はアレクサンドル・デスプラ、そして撮影はスペインのハビエル・アギーレサロベといった最高峰のスタッフを集めました。


Q:前回監督が手がけた『ライラの冒険/黄金の羅針盤』同様、VFXが凄いですが、今回更に進化した部分は?

■ワイツ監督:『ライラの冒険/黄金の羅針盤』で使ったCG技術を今回も使いました。当時は最新鋭のCGでしたが、あれから何年か経っており、既に新しい技術ではなくなっています。例えば、狼の毛が風に揺れるなどの技術は今では日常的に使われるようになっています。今回、特にこだわったのは色彩です。カラー修正でかなりデジタルを使いました。カラフルな作品にしたかったので、意図的に鮮やかな色彩を使用し、それを均一にするため、そして、自然な色を再現するためにデジタル処理を行いました。


Q:色彩にこだわった理由は?

■ワイツ監督:『トワイライト~初恋~』は冷たいトーンを出すために、あえて使用する色の種類を制限していました。それはそれで素晴らしいと思うのですが、今回はオールドファッションにしたかったんです。まるで絵画のようなね。だから濃い色を意図的に使いました。物語の後半では赤を洪水のように多様しました。より赤を印象的にするために、それまでは色を抑えるなどの工夫もしました。


Q:その赤が印象に残るイタリアのロケはいかがでしたか?

■ワイツ監督:イタリアは美しい国ですし、長い映画の歴史もあるのでとても楽しかったです。今回、モンテプルチアーノという小さな町で撮影したのですが、やはり噂を聞きつけて、ヨーロッパ中の「トワイライト」ファンが集まったんじゃないか?ってぐらい多くのファンが押し寄せました。その数は日を追うごとに増え続け、道を埋め尽くすぐらい大勢の女の子たちが集まりました。だからカメラを移動するだけでも一苦労でしたし、僕自身、トイレに行きたくても行けなかったり、女の子たちから“ロブを紹介して”と言われたり、いろいろと大変でした。


Q:クリステン・スチュワートとの仕事はいかがでしたか?

■ワイツ監督:3人との仕事は楽しかったです。クリステンは集中して役に入り込んでリアルな演技を追求します。ボーイフレンドであるヴァンパイアを助けるという設定自体、ちょっと無理があるのですが、彼女なりに消化して、気持ちを入れて演じるので、かなり精神的に負担だったかもしれません。


Q:ロバート・パティンソンは?

■ワイツ監督:ロバートはのんびり屋さんですが、凄く良い演技をしてくれました。彼はちょっと自虐的なことを言うのですが、それは照れ隠しの一種でしょう。


Q:今回、大活躍するジェイコブを演じたテイラー・ロートナーはいかがでしたか?

■ワイツ監督:テイラーは張り切っていましたね。とにかく一生懸命頑張ろうという気持ちが強かったです。彼が作り上げた肉体を見れば明らかですが、すべてのシーンに全力で取り組んでくれました。


Q:全ての面でスケールアップしていますね?

■ワイツ監督:監督としての仕事の一つは、既に確立された一作目以上のスケール感を出すことだと思いました。そのためには観客からすればブロックバスター、私からすれば大河ドラマを作り上げることです。役者たちの演技に磨きをかけ、VFXも期待を裏切らないように努力しました。そして、ロケ地もみんなが楽しんでもらえる様な場所を選びました。僕はただ“スタート”“カット”と言っているだけだったので、キャストとスタッフ全員の努力の賜物です。


Q:スコアだけでなく、劇中にかかる歌が本作に彩りを与えていると思いますが、いかがでしょうか?

■ワイツ監督:一作目のサントラが成功したからというのもありますが、レディオ・ヘッドのトム・ヨーク、ザ・キラーズ、デス・キャブ・フォー・キューティーといった、従来だったら映画に楽曲を提供してくれないようなアーティストたちも参加してくれました。このうち一人でも参加してくれたら有り難いというのにね。本当に嬉しいよ。しかも全部書き下ろしだからね。


Q:それでは最後に、日本のファンに向かってメッセージをお願い致します

■ワイツ監督:僕をはじめキャスト、スタッフ全員が全力投球しました。みなさんの期待を裏切らない作品を作ったつもりです。是非、ご覧になってください。


取材・文=伊藤P

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『ニュームーン/トワイライト・サーガ』
配給:アスミック・エース、角川映画
公開:2009年11月28日
劇場:新宿ピカデリーほか全国にて
公式HP:http://twilight.kadokawa-ent.jp/newmoon/

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