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2009年5月 1日 (金)

『THE CODE/暗号』尾上菊之助 インタビュー

出席者:尾上菊之助

『THE CODE/暗号』尾上菊之助 インタビュー

インターネットシネマの先駆けとして05年からスタートした大ヒットシリーズ「探偵事務所5」の最新作『THE CODE/暗号』。上海を舞台に、旧日本陸軍が隠した軍資金のありかを示す禁断の暗号に、暗号解読の天才、探偵507が挑む。
暗号の解読にかけては天才的な能力を発揮する探偵507を演じるのは、尾上菊之助。84年に初舞台を踏んで以来、歌舞伎俳優として数々の賞を受賞しただけでなく、『犬神家の一族』(’06)、『怪談』(’07)といった映画でも強い印象を残している。現代劇初となる『THE CODE/暗号』についてお話を伺いました。

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インターネットシネマの先駆けとして、05年にスタートした「探偵事務所5」。林海象監督が作り出したこのシリーズの印象は?

■尾上菊之助(以下、尾上):「林海象監督が作り出す映像美が、とても個性的だと思いました。クールでスタイリッシュなのですが、どことなく懐かしさを感じるところに魅かれました」


脚本を読んだ時の感想は?

■尾上:「テーマである暗号を軸にして、様々なキャラクターが織り成す愛と憎しみ、そして絆を、宍戸錠さん、松方弘樹さんによるアクションが包み込むというオリジナル脚本に魅力を感じました」


今まで出演された映画には原作があるという点において、やはり今回、オリジナル脚本という要素は重要でしたか?

■尾上:「そうですね。林海象監督とお会いした時に、脚本に対する強い愛情を感じました。私も脚本に愛情を持てたので、是非やらせて下さいとお願いしました」


演じられた探偵507の印象は?

■尾上:「数字にめっぽう強いが、人間関係には弱いというキャラクターです」


暗号についてのイメージは?

■尾上:「現代社会において、暗号は秘密を守るためのアイテムですが、大切な人に大事な情報を伝える手段でもあります。人が苦しい状況下にある時、どこかから暗号が送られていて、それを解くことによって、人は開放される。そんな暗号の違った側面を本作が教えてくれました」


元々暗号がお好きだったり、数字に強かったりしましたか?

■尾上:「得意ではありませんでしたが、数学は好きでした(笑)」


劇中に登場する暗号や暗号機は全て本物だそうですね?

■尾上:「そうなんです。昔使われていた本物の暗号機が、目の前にあるというだけで興奮しました。演じる上でもとても助けになりました」


そんな暗号を解く探偵に魅力を感じますか?

■尾上:「“探偵は人を信じるところから始めるんだ”というセリフがあります。探偵は人を疑うというイメージがあると思うのですが、この林海象監督の逆の発想にとてもシンパシーを感じました」


初の現代劇ですが、やはり今までとは違いましたか?

■尾上:「伝統の世界で生きてきたので、現代性を持った探偵507を演じるのに多少の戸惑いはありましたが、林海象監督をはじめキャスト、スタッフの方々に助けて頂き、楽しく演じることが出来ました」


稲森いずみさんとの共演はいかがでしたか?

■尾上:「美蘭という名前の通り、蘭の花のように美しい方でした。美蘭の苦悩を表現する姿には、とても刺激を受けました」


大御所である宍戸錠さん、松方弘樹さんとの共演はいかがでしたか?

■尾上:「存在感の大きさを感じました。同じ空間にいられるだけでも嬉しかったです」


ロケ地である上海の印象は?

■尾上:「本作にぴったりの場所だと思いました。現代的なのですが、どことなく懐かしさを感じる。空気もどことなく乾いていたので、ハードボイルドな作風にピッタリでした」


完成した作品を見てのご感想は?

■尾上:「人を信頼することから始めようというキーワードが心に残りました。あと林海象監督が作り出す空気感とアクションによって、心が浄化されたように感じました」


歌舞伎、舞台、映画と様々なフィールドで活躍されていますが、それぞれ演じ方がまるで違うと思います。その対応方法は?

■尾上:「表現方法は違いますが、役柄をゼロから作っていくというアプローチの仕方は一緒ですね」


俳優業の魅力は?

■尾上:「目に見えないものを、自分の身体を使ってお客さんに届けて、受け取ってもらうことです」

取材・文:伊藤P
写真=あすか
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『THE CODE/暗号』
配給:日活
公開:2009年5月9日
劇場:丸の内TOEI2ほか全国にて
公式HP:http://www.tantei5.com/thecode/

<尾上菊之助 プロフィール>
1977年、東京都出身。歌舞伎俳優尾上菊五郎の長男として生まれ、84年に六代目尾上丑之助として初舞台を踏む。96年、「白波五人男」の弁天小僧ほかで五代目尾上菊之助を襲名。国立劇場特別賞、浅草芸能大賞新人賞ほか数々の賞を受賞。映画は『水の旅人 侍KIDS』(’93)、『忠臣蔵 四十七人の刺客』(’94)、『犬神家の一族』(’06)、『怪談』(’07)などに出演している。


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