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2009年2月 2日 (月)

『愛のむきだし』満島ひかり インタビュー

『愛のむきだし』満島ひかり インタビュー

世界中の映画祭で数々の賞を受賞し、『紀子の食卓』でその才能を世界的に知らしめた園子温。本作は、実話をベースに上映時間237分の“真実の愛”を描く、無敵の純愛エンタテインメント超大作だ。主演のユウ役には、AAA(トリプル・エー)でメインボーカルを務める西島隆弘。ヒロインのヨーコ役には元Folderの満島ひかり。そして謎だらけの新興宗教団体教祖の右腕・小池役には、奥田瑛二の愛娘である安藤サクラ。そして厳格でありながらも愛に溺れる神父役を渡部篤郎が案じる。

今回はヒロインのヨーコを激演した満島ひかりさんにお話を伺った。

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ベルリン国際映画祭への正式招待おめでとうございます!

■満島ひかり(以下、満島):「本当に本当に嬉しいです!今にも日本一週しそうなくらい嬉しいです(笑)」


本編をご覧になっての感想お聞かせ下さい

■満島:「観終わった後に得体の知れない動悸が…。過呼吸のような感じで。悲しい感覚もあるし、心がグルグル回りました。自分の演技をすごく客観的にみれて、そして感動してしまいました(笑)。ヨーコを演じた自分は自分じゃないように見えましたね。

エンドクレジットが流れて、園子温監督にこの想いを伝えようと思ったのですが、思うように言葉が出てこなくて(笑)。一緒に試写を観た皆さんも同じで、あわわあわわって感じでした」


演じていて、心に残るシーンはありますか?

■満島:「海辺の長いセリフを言った後にヨーコが「外に出て海が見たい。絶対に逃げないから。約束する」と言うシーンですね。演じている中で一番ストンッとはまりました。全部本気で演じていたのですが、一番素直にヨーコになれることができましたね。とてもリラックスしていたし、不思議な感覚で演じていました。

あのセリフはヨーコがユウに初めて心を開いた瞬間なんだと思っています。正直になったというか。全てが剥がれて、ホロって出てしまった言葉なんだと思います。だから心の底から「海が見たい!」とかではないかも知れません。全編を通して一番普通のシーンだと思うのですが、一番印象に残っています」

長セリフ、長回しのシーンもすごいですよね

■満島:「あのシーンはテストも何もせず、本番のみで撮り終えました。監督とはコリント書第13章について二人でセッションし、「言葉を詩的に読んで欲しい。句読点まで読む気持ちで言って欲しい」と、ひとつだけ注文があったくらいです。

撮影しているときはとても神聖な空間になっていましたね。空も滅多にない綺麗なブルーで、この気を逃すまいと急いで撮影しました。カメラマンさんに「今だ!急げ!」と呼ばれ、西島隆弘さん(ユウ役)にまたがって、下からカメラを向けられて。カメラマンさんにあのシーンで初めて「カッケー。お前カッコイイよ!」と褒められました(笑)。噂なのですが、あの時監督はホロっと泣いちゃったみたいですよ(笑)」


ヨーコを演じるにあたって心がけた事はありますか?

■満島:「特にコレを心がけたと言うのは無くて、私自身が生きるために持っている物を、全てむきだしにする感じで演じました。スケジュール的にも余裕の無い現場だったので、出来る出来ないじゃなくて、やらなきゃいけない事でした。

監督には「過去色んな役者さんに厳しく接してきたが、お前が1番厳しく接する役者だ」と(笑)。西島さんとカットバックで電話をするシーンがあるのですが、テスト撮影が終わったら監督がきて「何だその芝居?つまんないんだけど。感動させて」と言われ、私はぽけ~としちゃって(笑)。でも今考えれば、とても愛情を貰っていたと思うので幸せな瞬間だったと思っています」


『愛のむきだし』満島ひかり インタビュー

園子温監督とは演技についてどのようなディスカッションをされましたか

■満島:「色々と話させていただいたのですが、どちらもすごく攻撃的に話し合いをしましたね(笑)。今だったら落ち着いて話せると思います。撮影が終わったら号泣して帰るような毎日でした(笑)。6週間の撮影だったのですが、撮影後半は「現場で喋るな」「笑うな」って感じで。

でもメソメソ泣くのはすごく嫌なので、泣いても「絶対感動させてやる!」と気合を入れて撮影に入りました。スタッフ全員キツかった思います。現場の空気感だと思うのですが、みんな結構何かにつけて争っていましたよ(笑)」


では、西島隆弘さん、安藤サクラさんと同世代の役者の方と共演されていますが、良い意味で刺激し合ったのではないでしょうか

■満島:「そうですね。刺激し合っていたし、それぞれイジメ合っていましたね(笑)。その人が嫌がる事をわざとやって「フッ」と笑ったり。そんなのが日々溢れていました。役柄を引きずっていたのかも知れませんね。普通の人が聞いたら「コワッ」と思うような会話もしてました。ほんと不思議な現場でした(笑)」


本作では“真実の愛”がテーマですが、満島さんが思う“真実の愛”とはどのようなものでしょうか?

■満島:「本作の純愛と私が思う純愛は似ていると思います。叩いて叩いて叩いて…、それで割れて狂ってしまっても相手を愛す所とか。一生懸命にお互いの感情を突き詰めて、死ぬんじゃないか?と思う所まで行くのが愛情ですよ。ケンカはするべきです。叩き合うべきです(笑)」


以前『プライド』でインタビューをさせていただいた際に、「2008年は自分を放出した演技をした年でした」とお伺いしました。2009年はどのような演技に挑戦してみたいですか?

■満島:「ただ真剣に演技したいのが第一です。私はまだまだ駆け出しなので、色んな作り手の方に出合って、沢山刺激し合いたいです。出来たら高級な脚本家の方と、高級な監督に出合って、その方が人生を賭けて作っている作品に参加させていただきたいです。沢山ぶつかって、良い作品を一緒に作り上げたいです」

ヘアメイク:宮本盛満(For Koh Gen Do)
衣装:CAROLINA GLASER boutique

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『愛のむきだし』
配給:ファントム・フィルム
公開:2009年1月31日
劇場:ユーロスペースほかにて
公式HP:http://www.ai-muki.com/

©「愛のむきだし」フィルムパートナーズ

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愛のむきだしの下が
見たいので頑張って下さい!応援するので!

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