『容疑者Xの献身』柴咲コウ インタビュー
“テレビドラマと映画は別物です。映画単独でも楽しめます”
出席者:柴咲コウ

福山雅治、柴咲コウ主演の人気テレビドラマ「ガリレオ」が、劇場版となってスクリーンに戻ってくる。原作は東野圭吾の100万部を越える大ヒット作「容疑者Xの献身」だ。ある殺人事件を追う女刑事薫と個人的に事件を追う准教授湯川。やがてこの殺人事件は2人に、今まで経験したことのない、とてつもない衝撃を与えることになる…。堤真一演じる教師石神と松雪泰子演じる靖子の2人が織り成すドラマを軸となる『容疑者Xの献身』。テレビドラマとは違うテイストとなった本作について、薫役の柴咲コウさんにお話をお聞きしました。
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東野圭吾さんの原作を読んでみてのご感想は?
■柴咲コウ(以下、柴咲):「読んだのはだいぶ前なのですが、衝撃を受けました。物語の構成も凄いですし、読み易いけど心に点々と残っていくシミの様な人間の矛盾やモロさといった東野ワールドが、より強く打ち出されている作品だと感じました。一方の思いだけではなく、関わる相手の存在や気持ちが上手く汲み取られていて、感動しました」
今回、薫役を演じる際に意識したことは?
■柴咲:「テレビドラマと今回の映画は全く別物として捉えていました。テレビドラマと映画とでは薫は違うんだぞという意識を持って演じていました」
それは福山雅治さん演じる湯川とのやり取りの際も、意識していましたか?
■柴咲:「2人のやり取りはテレビドラマの時と同じ様にして、あまりいじらなかったです。映画の軸となる堤真一さんと松雪泰子さんが繰り広げるドラマを大事にして、あまり邪魔をしないように心がけました」
テレビドラマ撮影中の時から映画化の話はあったのでしょうか?
■柴咲:「ドラマの途中ぐらいに、『容疑者Xの献身』を映画化するという話をなんとなく耳にはしていました。現場でちょっとずつ聞いていて、映画に流れ着いたという感じですね(笑)」
福山さんの印象は?
■柴咲:「現場での福山さんはとても紳士でした。ドラマの時も大変な撮影が続いたのですが、辛さを全く出さない大人な方でした。プロだなと思いました」
堤真一さんとの共演はいかがでしたか?
■柴咲:「共演は何度かさせて頂いているのですが、本当にいつも刺激的ですね。堤さんが演じることで、元々魅力的な役柄がより一層魅力的な役柄になります。今回、石神を堤さんが演じると聞いた時は、“かっこよすぎる”と思いました。でも現場で堤さんを初めて見たときに、石神になったというよりも、風貌や仕草が堤さんではないと思いました。本当に凄い役者さんなんだと尊敬しました。どんな演技をされるんだろうって、毎回楽しみなんです」
現場の雰囲気は?
■柴咲:「現場の雰囲気は監督によって変わります。西谷弘監督は色にしたらグレー、モスグリーンというイメージなのですが、それがそのまま映画のトーンにもなっていると思います。決して陽気な現場ではありませんでしたが、落ち着きがあって、みんなが集中している現場だと感じました。そこに北村一輝さんや堤さんといったムードメーカーの方たちが、違う色を加えてくれるので、毎日違う雰囲気の現場になりました」
テレビドラマに引き続き、福山さんとのユニットKOH+として、主題歌「最愛」を歌っていますが、どんな思いを込めて歌われたのでしょうか?
■柴咲:「福山さんが映画の物語を汲み取って書かれた歌詞を歌ったのですが、作り手の気持ちというよりは、聴く人、映画を見る人の目線で歌うようにしました。映画を見る時に、人によって、湯川の目線、薫の目線、石神の目線、靖子の目線で見ることが出来ます。同じ様にこの曲もいろんな人の目線で聴けるような曲だと思います。中性的で、物語を優しい気持ちで見られる、映画をより一層引き立てる曲だなって思いながら歌ったので、それを感じ取って頂けたら嬉しいです」
テレビドラマにはない本作の映画ならではの魅力は?
■柴咲:「テレビドラマと同じ方向性の映画ではないので、『容疑者Xの献身』単独の映画として、ドラマを見ていない人でも楽しめると思います。ひとつの事件に焦点を当てて、突き詰める物語です。重みがあって人間の汚い部分も孕んでいます。でも、失意、失望だけで終わらない、どこか温もりのある不思議な作品です」
これから役者として今後チャレンジしてみたいことはありますか?
■柴咲:「日々、ちょっとずつ年を重ねていくわけですが、27歳という年齢にしか出せないニュアンスを含んだ役や、もうちょっと年齢が上の役をやってみたいという思いはあります」
逆に年下の役は?
■柴咲:「年下の役は幾らでもやりたいですよ(笑)。下手したら制服を着たいぐらいです。お話があれば是非」
俳優業の魅力、難しさは?
■柴咲:「難しいことだらけです。人の人生を演じてみせようとするわけですから、無理も生じてしまうと思います。でも、普通に生きていたら見過ごしてしまうような瞬間や人間性にスポットを当てることの出来る魅力的な仕事です。演じることは嘘くささに繋がってしまうかもしれませんが、そもそも人間は偽りや矛盾に囲まれて暮らしていると思います。だから嘘くささを活用して、人に何かを訴えかける仕事があっても良いと思いますし、大切にしたいです」
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『容疑者Xの献身』
公開日:2008年10月4日
劇場情報:日劇PLEXほか全国東宝系にて
配給会社:東宝
公式HP:http:http://yougisha-x.com/
©2008 フジテレビジョン









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