『イントゥ・ザ・ワイルド』 エミール・ハーシュ インタビュー
“ショーン・ペン監督は天才だね”
出席者:エミール・ハーシュ

オスカー俳優であり、監督としては『インディアン・ランナー』や『プレッジ』といった秀作を手がけてきたショーン・ペンの、実に6年ぶりとなる監督最新作は、大学を卒業したての青年がある日すべてを捨てて、アラスカの原野を目指した2年間の放浪の旅路を描いたジョン・クラカワーのベストセラー・ノンフィクション『荒野へ』を原作とする『イントゥ・ザ・ワイルド』だ。
主人公のクリス役に抜擢されたエミール・ハーシュは、話題作『スピード・レーサー』の主役に抜擢された注目株。18キロもの減量も厭わず、22歳の若者の“生の輝き”を全身全霊で演じた彼に話を伺った。
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ショーン・ペン監督作に出演することになってどんな感想を?
■エミール・ハーシュ(以下、エミール):「とにかく興奮して…。夢に見ても、決して叶わないことだと思っていたのに、実際に(出演の)話がきて信じられない気持だったよ」
原作『荒野へ』はどの段階で読みましたか?
■エミール:「最初にショーンに会ったとき、彼に「読んでみてくれ」と言われて、その晩に読んだ。役をもらう4,5カ月前のことだけど」
減量することも含めて、ハードな役作りが予想され尻ごみすることはなかった?
■エミール:「この役をやるってことは、そういうことにも全て同意するってことだから覚悟していた。(役をもらっての)興奮の方が勝っていたし、もちろん意欲があったからね」
ショーンの演技に対するアプローチは?
■エミール:「どう演じろという指示はなく、僕に任せてくれた。ただ、「これを読むと参考になるよ」とか、「この人に会ってごらん」という、ヒントを与えてくれたんだ」
今まで仕事した監督と比べて、ショーンの特別な部分とは?
■エミール:「すべてにおいてだね。とにかく天才的な人だよ」
劇中のクリスが旅するのと同様、ロケ地を巡りながらいろんな俳優と共演していますね。
■エミール:「ハル・ホルブルックとは雄大な美しい砂漠の中でバケーションしているような感じで、いろいろ話した。サウスダコタではヴィンス・ヴォーンと、ポートランドではキャサリーン・キーナーたちと楽しい時間を過ごせたよ。(両親役の)ウィリアム・ハートやマーシャ・ゲイ・ハーデンも、みんな家族のように素晴らしい人たちだった」
ハル・ホルブルックのアカデミー賞助演男優賞ノミネートには興奮した?
■エミール:「関係者みんなで喜んだよ。それに値する演技だったと思うしね。車の中で「君を養子にしたい」と(ハル演じる老人が)申し出るシーンは、本当に素晴らしいシーンだと思う」
『スピード・レーサー』と本作と、まったくテイストの違う作品で成功を掴んだわけですが、これからの期待と不安は?
■エミール:「成功したといっても、どこを歩いてもいまだに声を掛けられることはないんだけどなぁ(笑)。これから先、何本かの映画が決まっているんだけど、それぞれで最高の仕事をしたい。これからもベストを尽くしていくだけだよ」
初期の作品、『卒業の朝』で演じたのは生意気な生徒でしたよね。マット・デイモンが『青春の輝き』で嫌味な生徒を演じた後、一気に才能を開花させていったようなキャリアを想像するんだけど…。
■エミール:「そうだね。あやかりたいものだよ」
『イントゥ・ザ・ワイルド』は特にどんな人に観てもらいたい?
■エミール:「老若男女、いろんな人に観てもらいたい。感動的だけれども、きっと人それぞれ感じ方が違うはず。ある意味、ちょっと変わったラヴストーリー的な部分もあるしね」
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プロフィール

エミール・ハーシュ
1985年、アメリカ・カリフォルニア州生まれ。96年から『ER 緊急救命室』ほか数々のTVシリーズに出演。02年『イノセント・ボーイズ』で映画デビューを果たす。その後、『卒業の朝』(02)『ロード・オブ・ドッグタウン』(05)などで主役級の役どころを演じている。本作のあと、超大作『スピード・レーサー』(08)の主人公役に抜擢され、一躍若手注目株として脚光を浴びている。
『イントゥ・ザ・ワイルド』
配給:スタイル・ジャム
公開:2008年9月6日
劇場:シャンテ・シネ、テアトル タイムズスクエアほか全国にて
公式HP:http://intothewild.jp/
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