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2008年9月 3日 (水)

『蛇にピアス』吉高由里子 インタビュー

“センター街の入り口で抱き合うのは、これが最初で最後だと思います!”

出席者:吉高由里子

『蛇にピアス』吉高由里子 インタビュー

天真爛漫で愛らしいキャラクターを演じさせれば、右に出るものはいない吉高由里子。その清純派イメージを捨て、女優として一皮剥けた意欲作が『蛇にピアス』だ。蜷川幸雄監督のもと、金原ひとみの同名原作を忠実に再現した大胆な濡れ場や激しいバイオレンス・シーンにも果敢に挑戦。本作によって、美貌と演技力を兼ね備えた演技派女優へと更なる飛躍を遂げた吉高由里子さんにお話を伺いました。

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まず、ルイの役作りについてお聞かせ下さい

■吉高由里子(以下、吉高):『蛇にピアス』には、私が未経験の物事ばかり出てくるため、正直言って、どう役作りしていいか分かりませんでした。ですから、台本や原作を読んで前もって役を作り込むのではなく、共演した高良健吾さん、ARATAさんと現場で意見を交換しながら、ルイを作り上げていきました。


ルイは、どのような女の子だと感じていますか?

■吉高:誰の物にもなりたくなかったけど、一度誰かの所有物になってみたかった、という相反する思いを持っていた複雑な女の子だと思っています。


演じるにあたって、金原ひとみさんの原作を意識されましたか?

■吉高:台本がほぼ原作どおりだったので、特に意識する必要はありませんでした。


人体改造してみたいという願望は、ご自身もお持ちですか?

■吉高:この役を演じるに当たって人体改造した人を見た時、率直に“すごい!”と興味深く感じたのですが、ルイのように人体改造する願望はないです。私は、人間の生まれたままの体がベストだと思っています。


蜷川幸雄監督は、厳しい演出で有名ですけど、初めてお会いになった時はどういう印象を持ちましたか?

■吉高:蜷川さんのことは、舞台の監督という予備知識しか持ち合わせていませんでした。周囲から怖いという噂を耳にしていたのですが、実際お会いしてみると、目が優しくキラキラしていて思いやりのある方でした。


監督の演出スタイルにはなじめました?

■吉高:自分のスタイルに当てはめるというよりも監督が私たちに合わせて下さるという現場でした。監督はとても言葉を大切になさっていて、セリフに関しては絶対に譲らない面もありましたが、お芝居に関しては“自分のやり易いように演じてみて。気になるところがあったら注意するから“と、私の演じ易いようにやらせて下さいました。


そういったところが他の監督さんと違う演出スタイルでしたか?

■吉高:そうですね。クランクインして3日目に監督が“お前は2回目が一番いいな。1回目テストで2本目本番撮ろう”とおっしゃったんです。その後は、必ずテスト本番、テスト本番のパターンで撮影が進んでいきました。そういうことを言われたのは初めてだったので、私を良く見て下さっているんだなと素直に嬉しく思いました。


ルイを演じるにあたって、監督から具体的な指示はありましたか?

■吉高:バカっぽくならないように、と言われましたね(笑)


特別出演した小栗旬、唐沢寿明、藤原竜也さんら蜷川組の皆さんと何か交流はありましたか?

■吉高:唐沢さんとは、お話することが出来ました。“テストでは泣かなくていいから、本番ちゃんと泣けよ”と、冗談めかしたアドバイスをいただきました。不思議な空気を持った方、という印象を持ちました。


刺青の特殊メイクにはどれくらい時間がかかったのでしょう。

■吉高:1時間半位です。最初は長く感じましたが、“このような特殊メイクをする機会は滅多にないかもしれない”ということに気付いてからは、待ち時間が次第に楽しみへと変わってきました。


撮影中、最も印象深いエピソードをお聞かせ下さい

■吉高:スターバックスがある渋谷センター街の入り口でアマと抱き合うシーンがあって、離れたビルから引きで撮ったんです。もちろん、離れていても台本通りに演じていたのですが、その場にいるのは高良さんと私だけ。真冬なのに真夏の格好したギャルとモヒカン男がフラフラ歩いてきて、言い合いして抱き合ったと思ったら男の方が泣いて・・・(笑)こんな場面に出くわしたら、一体何が起こったんだ!?と驚いて当然ですよね。周囲には私たちをジロジロ見る人もいれば、“ヒューヒュー、熱いね”と冷やかす人もいました。複雑な気持ちで現場を後にしたことを覚えています。センター街の入り口で抱き合うなんて、これが最初で最後だと思います(笑)


共演した高良さん、ARATA(あらた)さんのどのようなところに俳優としての魅力を感じましたか?

■吉高:私は女優として未熟者ですし、女優と名乗ることに抵抗すら感じるくらいですので、俳優として評価するのではなく、女性として感じたお2人の魅力をお話させて下さい。ARATAさんは、周りを冷静に見ていて、常に客観的に自分を見ることが出来る方でした。私の至らないところを庇って下さる優しさもあり、安心して撮影に臨むことが出来ました。一方、高良さんは、誰にも邪魔されない自分だけの世界を持っていて、他人との距離の取り方がすごく上手な人だという印象を持ちました。面白い世界に生きている方なので、その世界にちょっと連れて行って欲しいなと思いましたね。


個性的なお2人に囲まれて、楽しい撮影だったようですね。

■吉高:そうですね。3人が一緒になる現場は、とても楽しかったです。


ルイはタイプの違う2人の男性に惹かれる役ですけど、もし吉高さんが付き合うとしたら、母性本能をくすぐられるアマと頼りがいのあるシバ、どちらがいいですか?

■吉高:どちらだろうな~(笑)足して二で割った人を作って欲しいです!


憧れの女優さんは、アンジェリーナ・ジョリーだとか。

■吉高:かっこよくてきれいでスタイルが良くて・・・すべてが好きです。彼女を見ると、どんなところにいても絵になる人っているんだなと思いますね。彼女は自分にないところを全部持っているので、憧れています。


今後、もし、ハリウッド進出ということになったら、この監督の作品だったら、出てみたいというのはありますか?

■吉高:選べないです(笑)ハリウッドの仕事が出来るだけでラッキーですよ!

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『蛇にピアス』
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
公開日:2008年9月20日
劇場情報:渋谷シネマGAGA!、シネスイッチ銀座、新宿バルト9、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
公式HP:http://hebi.gyao.jp/
(C) 2008「蛇にピアス」フィルムパートナーズ

あらすじ
蛇のように割れた舌(スプリットタン)を持つ男アマと出会ったことがきっかけで、肉体改造に興味を持った19歳のルイ。アマの紹介で知り合ったサディストの彫り師シバに舌ピアスを開けてもらった後、背中に最高の入れ墨を彫ることを依頼し、肉体の痛みで欲望を満たす日々を送る。そんな折、ルイはシバとも肉体関係を結ぶようになるが・・・。若干20歳で芥川賞を獲得した金原ひとみの『蛇にピアス』を、世界的演出家蜷川幸雄が完全映画化した衝撃作。

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<吉高 由里子プロフィール>
1988年07月22日生まれ。東京都出身。
映画デビュー作『紀子の食卓』(06)で、第28回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を獲得し、脚光を浴びる。その後、『転々』(07)、『僕の彼女はサイボーグ』(08)、『きみの友だち』(08)とキャリアを重ね、本作が映画初主演となる。7月スタートのフジテレビ月9ドラマ『太陽と海の教室』では、生徒役で織田裕二と共演。今、最も注目されている若手女優の1人。

取材・文:田嶋真理

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コメント

ほんとうに、ヌードになったの??

down

はい。オールヌードになっていました。
蛇にピアスは、原作を読んでいて興味があり観ました。
主演に吉高由里子さんという事で原作を読んでいた自分としては、
どういう演技をするのかも気になっていましたが、本当に体当たりの演技でした。原作に忠実でいて蜷川さんの演出がすばらしく、
出演者の演技もとても良かったです。
是非観て頂きたい作品です。

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