『ダークナイト』記者会見
「ヒースはユニークで新鮮、恐れを知らない俳優だった…」 ヒースへの想いを口々に語る…
日時:7月29日(火)
場所:六本木グランドハイアット東京
登壇者:クリスチャン・ベール/アーロン・エッカート/マギー・ギレンホール/クリストファー・ノーラン(監督)/チャールズ・ローブン(プロデューサー)/エマ・トーマス(プロデューサー)

※写真左より、チャールズ・ローブン(プロデューサー)、クリスチャン・ベール、マギー・ギレンホール、アーロン・エッカート
7月18日に全米で公開され、公開10日目で3億ドルを突破するという新たな金字塔を打ち立てた映画『ダークナイト』。この作品でバットマンを演じたクリスチャン・ベール、ヒロイン役のマギー・ギレンホール、正義に生きる検事を演じたアーロン・エッカートらが来日し、記者会見を行った。記者会見の席上では、この作品でジョーカー役を演じ鮮烈な印象を残し、2008年1月に不慮の死を遂げたヒース・レジャーへの想いを皆が口々に語った。
主演のクリスチャン・ベールは7月22日に家族に暴力を奮った容疑でイギリスで逮捕されるという出来事があり、来日が懸念されていたが、捜査が9月まで延期になり保釈されたということで、無事来日し、記者会見に参加した。しかし、記者からの質問が事件のことに及ぶと「それはプライベートなことなので」と質問に答えることはなかった。
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監督、アメリカで大ヒットしていますが、『ダークナイト』のヒットの要因はなんだと思われますか?
■クリストファー・ノーラン監督:これだけスケールの大きい大作で大成功を収めることができ、これだけ多くの人に観ていただけたことに驚いています。ヒットの要因は…私が理由をわかっているなら、他の作品も全部ヒットしているはずですよ(笑)。
この映画を通じて、どのようなものを得ましたか? また、何かこの映画に関する思い出などあれば教えてください。
■アーロン・エッカート:この映画に出られただけでもうれしいことです。素晴らしい俳優たちが素晴らしい演技をして、素晴らしい監督が素晴らしい演出をして、素晴らしいプロデューサーが製作を手がけ…。この素晴らしい作品の中の一部となれたことをとてもうれしく、誇りに思っています。
一番印象に残っているシーンは、病室でジョーカーと対決するシーンです。自分の役をすべて自分のものとしたヒース・レジャーの演技に感動しましたし、俳優として全力で向かってくれたヒースに感心しています。
■マギー・ギレンホール:こういう席でよく言うセリフではあるけれど、この作品に関しては、本当に心からこの映画に素晴らしい仲間と仕事が出来て幸せだと思います。この映画に携わっている人々は本当に驚異的な人たちばかりで、全身全霊をかけて仕事に打ち込んでいました。
ヒース・レジャーとの共演は稀に見る体験でした。彼は本当に自由で、あらゆるものを超越した演技をしていました。そんなヒースや、クリスチャン・ベール、アーロン・エッカートも素晴らしい俳優です。撮影初日から、あまりにもみんなが素晴らしい演技をしていたので、驚いてしまいました。
クリストファー・ノーラン監督の演出にも共感しました。彼はいろんなチャレンジをさせてくれ、私のアイディアを受け入れてくれました。
■クリスチャン・ベール:この作品はエンタテインメント大作でありながら、ドラマ性などを妥協せず追求しているところが魅力です。
俳優たちはもちろん素晴らしかったけれど、スタントマンの働きも忘れてはならないと思います。彼らは素晴らしい働きをしてくれました。
■監督:小さい頃からハリウッドの娯楽作品を観て育った僕には、これだけスケール感のある作品を、アクションやスタントを使って映画を作れるというのは素晴らしい機会でした。少年の頃の夢がすべて叶った感じです。
ジョーカーの役に求めていたものを教えてください。また、ジョーカー役にヒース・レジャーを起用した理由は?
■監督:ジョーカーの特徴は“無秩序、混沌”です。ジョーカーは人々の倫理観や道徳観を壊すことに喜びを感じます。善対悪の対立を象徴し、他のキャラクターたちの倫理観を壊していくというキャラクターです。
ジョーカーを演じたヒース・レジャーは素晴らしい俳優です。ジョーカーの役には演技の才能にプラスして“恐れを知らない”“自信を持った”キャラクターが必要だった。ヒースであればユニークで新鮮なジョーカーを見せてくれると思い、またその通りになりました。
ヒース・レジャーさんとの思い出などはありますか?
■ベール:一番最初にヒースと撮影したのは尋問室のシーンなんだ。ジョーカーは混沌と破綻を象徴する人物だけれど、真実を述べている知的な人物でもある。ジョーカーは人々の倫理観をテストしたりする役なんだ。ヒースはそんなジョーカー役を美しく楽しんで演じていた。本当にあの役が好きだったと思います。
完全なオリジナル作品と、今回のようにアメコミなどの原作がある作品とでは、創作上どのような違いがありますか?
■監督:プロセスとしてはほとんど同じです。原作があったとしても、そのエッセンスを抽出して自分のものにしていこうとしているので、脚本を書いている段階ではほとんど同じ意識で作っています。
『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』の2作とも、これまでの「バットマン」シリーズと比べて生々しくシリアスに感じました。どのようなイメージを持たれていたのですか?
■監督:トーンを変えたいと思っていました。スタジオではなくロケ撮影をすることにより、現実感を出していきました。
■ベール:ロケ地での撮影はインスピレーションを受けて、俳優としては演技しやすくなります。『バットマン ビギンズ』で7ヶ月この役を演じていたので、この役のこともよくわかっていました。ノーラン監督との共同作業は3作目になり、絶対的に信頼しているので非常にいい環境のもとで仕事ができました。役作りは分析しすぎないで、自然に演じ、監督から指示があった時だけ演技を修正するという形でした。
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『ダークナイト』
配給会社: ワーナー・ブラザース映画
公開日: 2008年8月9日 (土)
劇場情報: 丸の内プラゼールほか全国にて
公式HP: http://wwws.warnerbros.co.jp/thedarkknight/
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