『ハプニング』M・ナイト・シャマラン監督 インタビュー
『ハプニング』を10倍楽しく見る方法! M・ナイト・シャマラン監督インタビュー
出席者:M・ナイト・シャマラン監督

突然、人々に襲い掛かる異常現象。エリオットとアルマの夫婦は、見えない脅威と絶望的なサバイバルを続けるが……
『シックス・センス』、『サイン』、『ヴィレッジ』と常に衝撃的なスリラー作品を撮り続けるM・ナイト・シャマラン監督の最新作『ハプニング』。見る者を不安に陥れる、シャマラン監督の演出が冴え渡る本作。効果的な演出方法を語ってくれました。これを読めば、『ハプニング』をちょっと変わった視点から見ることが出来るかも知れません!
______________________________________________________________________
本作の狙いは?
■M・ナイト・シャマラン監督(以下、シャマラン監督):「娯楽性を持ったパラノイア・ムービーを狙いました。“こういうことは絶対に起きないよ”って思いながらも、“もしかしたら起こるかも?”というところにまで到達させたかったんです」
観客を不安にさせる演出テクニックを具体的に教えてください
■シャマラン監督:「カットを割る時に一瞬、間を持たせるんです。例えば、あなたが不安になっている姿を撮るとしましょう。普通だったらこのぐらいの長さだろうと思う長さよりも、ちょっと長めに撮るんです。そうすると観客も不安になるんですよ」
効果的なショットの使い方は?
■シャマラン監督:「クローズアップショットはあまり使っていないですね。マスターショット(そのシーンの一番中心になるショット)を多用して、クローズアップは印象に残るように効果的に使っています」
本作の一番の恐怖のポイントは?
■シャマラン監督:「『ハプニング』で一番気に入っているのは、肉眼では見えない敵が襲ってくるという点です」
人が止まっているだけだったり、木の葉や草が風に揺れているだけなのに怖い。CGを使って怖がらせる昨今の恐怖演出とは真逆ですね
■シャマラン監督:「CGもほんの少しだけ使っているのですが、多分、わからないでしょう。出来るだけリアリティを出したかった。音響も、最初は風の音を激しく入れていたのですが、それよりもかすかに聞こえる程度の方が、もっと怖いということがわかりました」
シャマラン監督作品はどれも音を大切にしていますね
■シャマラン監督:「そうですね。音はとても重要です。みんなCGの映像にばかり目が行ってしまい、あまり音に意識を向けません。でも音はストーリーを語る上で、素晴らしい道具なんです。例えば、この部屋のエアコンの音が突然消えたら、何事か判らないから不安になりますよね?」
でも、たまにドン!って実際にはない音を入れて、驚かしますよね?あれは反則ですよ。驚くに決まっています
■シャマラン監督:「ははははっ。『エクソシスト』の音の使い方が大好きなんです。無音の状態で、いきなり電話が鳴る。電話の音もちょっと大き目です。だからビクッ!ってなります。物凄い怖い使い方をしていますね」
今までずっとスリラー系を撮り続けていますが、このジャンルには今後もこだわるのでしょうか?
■シャマラン監督:「次回作は『ハリー・ポッター』のようなファンタジーを撮ります。でも、このジャンルが大好きなので、また心理スリラーや超自然現象を扱った作品を撮ると思います。人生を振り返った時に、たくさんの監督作品があって、その中でもスリラーが一番多い。そんなフィルモグラフィーにしたいと思っています」
______________________________________________________________________
『ハプニング』
配給会社: 20世紀フォックス映画
公開日: 2008年7月26日 (土)
劇場情報: 日劇3ほか全国にて
公式HP: http://movies.foxjapan.com/happening/
取材・文:伊藤P




コメント