東京ドームが黒づくめに
ロックバンドLUNA SEAが結成当初の「LUNACY」名義で入場無料ライヴ「LUNACY黒服限定GIG~theHolyNight~」が12月25日に行われた。
当日は応募総数約50万通の中から選ばれた約5万人のファンが集結。ドレスコードが”黒服”だったことから、会場中はまっ黒に覆われた。ステージ上には「LUNACY」のロゴの暗幕がかかげられ、”LUNA SEA”とはまた異なった空気が漂い、ライヴスタートまでは厳かなSEが流れ続け、なにかの儀式のような雰囲気で満たされていた。
会場が暗転するとともに黒頭巾をかぶった集団の姿が登場。1人1人ゆっくりとステージから去ると、全身黒づくめのLUNACYの5人が出現。RYUICHI、INORAN、真矢の3人は髪、メイク、衣装と、初期の頃を思わせる姿で現れ、明らかに”LUNA SEA”のライヴとは違うライヴであることを表した。
ライヴはインディーズ盤「LUNASEA」収録の「FATE」からスタート。MCではRYUICHIが「20年の時を経て、ひさびさにあの時のLUNACYが甦りました。今夜は思いっきりあーそびーましょ。」と観客をあおる。その勢いのまま「Dujavu」「MECHANICALDANCE」などインディーズ盤「LUNASEA」やメジャー1stアルバム「IMAGE」収録の楽曲を中心に、全20曲を披露。RYUICHIが曲名を言うたびに、観客からは大きな歓声が鳴り響く。ステージ上の5人は約20年ぶりのLUNACYとしてのステージをとことん楽しむように、広いステージを満喫していた。ライヴ本編最後はCD化されていない楽曲「NIGHTMARE」で締めくくった。
アンコールでは今回の公演の申し込み時に使用した受付サイトが応募開始日当日にアクセスが集中し一時ダウンしてしまったことを受け、RYUICHIは「コンピューターを止めてしまいました。またやっちまったぜルナシー(笑)」と笑顔でコメント。その後、大ヒット曲「ROSIER」を披露し、迫力のあるステージをみせつけた。
また、ファンに向け「LUNA SEAはでっかいバンドになりました。でも、でっかくなりすぎて自分たちの手の長さ、足の長さを一旦忘れてしまった。だけど、ワールドツアーを経て、また新しい奇跡の地図が描きあがってたんだよ。」とRYUICHIは会場中を見渡しながら語り、「その先になにがあるかはわからない。けど、またどこかで遊びましょう。」と語り、この日最後のナンバー「MOTHER」を熱唱した。
演奏後は、ステージを去るのを惜しむように、INORANはステージからおり、観客席を駆け回った。また、JやSUGIZO、真矢もステージの隅から隅まで駆け巡った。
LUNA SEAは12月30日、31日に兵庫県・神戸ワールド記念ホールでバンド初のカウントダウンライヴとなるワールドツアーの追加公演を行う。
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