2011年2月13日 (日)

ベルリン映画祭リポート-ヘヴンズ・ストーリー-

昨日は、フォーラム部門に正式出品されている『ヘヴンズ・ストーリー』の監督舞台挨拶と上映会に参加してきました☆

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『感染列島』や『サンクチュアリ』の鬼才、瀬々敬久監督が送る全9章、4時間38分にわたる超長編作品で、東京では既に劇場公開が終了し、現在は地方で公開しているようですね。

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2010年10月2日よりユーロスペース、10月9日より銀座シネパトスほか全国順次公開
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© 2010 ヘヴンズ プロジェクト


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オープニングに瀬々監督が登場し、『4時間半後にまたお会いしましょう』という言葉で会場に軽やかな笑いを起こして上映がスタートしました。


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本作は、瀬々監督が日本で実際に起こった事件からインスパイアされ、事件の加害者、被害者家族、またその事件をテレビで観た第三者たちを取り囲む人間関係と彼らの心情を丹念に映し出した渾身の秀作です。複雑に絡み合っていく構成の妙は、章を追うごとに重さと密度が増す気さえします。4時間半という大作でもなお収まりきれない私たち人間の永遠の命題 『生きること、死ぬこと、』そして『善、悪』の意味を考え、正答のないトンネルへと誘われていきました。

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2011年2月11日 (金)

ベルリン映画祭開幕!オープニング上映作『トゥルー・グリット』

昨日(10日)ベルリン映画祭が開幕し、私もオープニング上映作である『True Grit』を鑑賞してきました☆

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オープニングセレモニーやレッドカーペット後に、Friedrichstadtpalastという劇場で上映されるチケットを幸運にも入手することが出来たんです。

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なので、オープニングセレモニーの様子も生ではありませんが、映像で全て見ることが出来ました♪

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残念ながらセレモニーは7,8割がドイツ語進行なので(当たり前だけど・・・笑)、会場のあちこちで笑いが起こっているのに、一人だけ、 ポッカ~ン・・・・・な状況もしばしば。でも司会の女性が、ドイツ版・久本雅美さんのような、視聴者に親しまれるとてもユニークで明るい人柄の女優さん(どうやらコメディアンヌでもあるらしい)で、言葉が分からないのに、思わずファンになりました!

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さて、そんな余談はおいて置くとして。
早速、『トゥルー・グリット』について、少し書きますね。

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2011年1月21日 (金)

映画『カサブランカ』を追いかけて!

昨年末、モロッコのカサブランカとマラケシュを旅行しました☆この2つの街、沢山の映画の舞台になっていますね~。

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ざっと挙げると、『アラビアのロレンス』(1962年)、『モロッコ』(1930年)、『カサブランカ』(1942年)、『知りすぎていた男』(1956年)。最近の映画だと、『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』(1999年)、『グラディエーター』(2000年)、『サハラに舞う羽根』(2002年)、『バベル』(2006年)など。

また映画 『セックス・アンド・ザ・シティ2 』のロケ地としても注目を集めています☆映画の中では中東のアブダビという設定になっているのですが、実はモロッコのマラケシュで撮影されています。

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マラケシュについては追々綴ることにして、今回はカサブランカです。

映画 『カサブランカ』 といえば、言わずと知れた古典恋愛映画の名作♪ ハンフリー・ボガート、イングリット・バーグマンの2大スターが競演し、第二次大戦下、フランス領モロッコのカサブランカで、運命的に再会した男女の別れをドラマティックに描いて、アカデミー賞作品賞を受賞した映画史に残る傑作ですね!

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せっかくカサブランカに来たのだから!!っということで、劇中にも登場する“リックスカフェ”でディナーをしてきました。こちらのお店は、カサブランカ旧市街メディナのはずれに建っていて、周りの雰囲気とはまるで違ってなんだか敷居が高い感じでした・・・

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2011年1月 1日 (土)

2011年もよろしくお願いいたします☆

シネマグラスをご覧の皆様、新年明けましておめでとうございます♪
旧年中、このサイトに遊びに来てくださった方々、コメントをくださった方々、本当にありがとうございます。

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思うようになかなか更新できないまま2011年を迎えてしまいました・・・(^^;)反省。

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昨年は、映画の舞台になった沢山の国や街を訪れることが出来たこと、そして初めてカンヌ映画祭やヴェネチア映画祭へ実際に足を運ぶこともできて、本当に幸せな一年でした☆

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今年もマイペースの更新ではありますが、映画に関わる記事を丁寧に綴っていければと思っています☆


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一歩一歩着実に。


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2月にはベルリン映画祭にも行く予定です♪
本年度も、どうぞよろしくお願いいたします。

2011年 元旦
土屋晴乃

2010年10月26日 (火)

ソーシャル・ネットワーク

『ソーシャル・ネットワーク』


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2011年1月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開
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© 2010 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.

世界最大のソーシャルネットワーキングサイト「Facebook」創設者マーク・ザッカーバーグの半生を、鬼才デビッド・フィンチャーが映画化した超~話題作!!アメリカで上映前から注目されていたのは、マーク・ザッカーバーグがハーバード大学中退後の24歳の時点で、史上最年少の「ビリオネア(10億ドル長者)」になったことと、その成功の裏に隠された陰の部分。彼の独断的な経営から勃発する多くの訴訟スキャンダルの実態を描いた「暴露映画」であると思われていたようで、公開数週間で興行的には大成功をおさめているとのこと。はてさて、実際の映画の内容は・・・?!

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2010年9月20日 (月)

ヴェネチア映画祭体験リポート(3)

【ヴェネチア映画祭の会場&周辺】

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今月11日ソフィア・コッポラ監督の『サムウェア』が金獅子賞に輝いて幕を下ろした第67回ヴェネチア映画祭ですが、会場はどんな場所だったのか簡単にご紹介します。

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*(ロイター)


5月に行われたカンヌ映画祭と比較すると、意外と静かに開催しているという印象でした。
カンヌの場合は駅に降り立った瞬間からとにかくお祭り騒ぎで人の流れに任せれば、必然的にメイン会場へ辿り着けるほど観光客や映画祭関係者、映画ファンでごった返していました。街中の広告はほぼ全てが映画祭のポスターやロゴで埋め尽くされ、街をあげてのイベントといった雰囲気。

ところがヴェネチア映画祭はというと・・・・・・

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2010年9月17日 (金)

ヴェネチア映画祭体験リポート(2)

『Potiche』に続いて、同日21:30からの正式上映は、イタリア人監督カルロ・マッツァクラティの 『La Passione』でした。レッドカーペットでは、監督はじめ、出演陣をカメラに収めることが出来ました!

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この作品、ストーリーはかつては期待された映画監督が確かな実績も残せないまま今や50歳を迎え、最後の映画製作に躍起になっているのに、うまい具合に事が運ばずに、さらにプライベートでも問題が勃発するというお話です。なんだかこの部分だけ聞くと同じイタリア人監督だし、フェリーニの 『8 1/ 2』 のオマージュか?!なんて思ってしまいますが、 大分違ったようです。


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カルロ・マッツァクラティ監督は、1994年に「Il toro」でヴェネチア映画祭の銀獅子賞を受賞。それ以降、1996年に「Vesna va veloce 」、1999年には非コンペで『Ritratti: Mario Rigoni Stern』を出品、2000年に『聖アントニオと盗人たち』でコンペ入りと、イタリアのベテラン監督で、本作は4回目のコンペ入り!!自国イタリアの期待も相当集まっているはずだと予想していました。

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やはり予想を裏切らず、熱狂的なファンが会場に駆けつけていて、上映前から熱気に包まれていました。

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しかし・・・、作品はというと個人的には少々期待はずれだったかも。

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2010年9月11日 (土)

ヴェネチア映画祭体験リポート(1) 

◆【上映前の様子】

9月4日(土)の19:00からメイン会場で行われたフランソワ・オゾン監督のコンペティション作品『POTICHE』(邦題・“しあわせの雨傘”)を見てきました。

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5月のカンヌ映画祭では会場に入る観客たちが綺麗に正装していたもんだから、今回土屋もそれなりにめかしこんでメイン会場へ行くと・・・あれ??意外に浮いてる??(苦笑)ジーパンを履いている人や、普段着全開で涼しい顔をしている人たちも多く、頑張りすぎた私、ちょっぴり恥ずかしい・・・。しかもこの会場では、アジア人を全く見かけなかったので余計に浮いていたような・・・。


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・・・とまぁ、そんな話は置いといて、

レッドカーペッドで待つこと15分。予定時刻を過ぎてもなかなか主演のカトリーヌ・ドヌーヴやオゾン監督一行が現れません。スクリーンには映らない映画関係者たちもこのレッドカーペッドを歩くので、来る人来る人にカメラを向けるのですが、一体あなたはどなた様??状態でした。(ちなみに写真は、会場内。コンペの上映チケットを持っている人しか入れません。)

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進行状況を気にしてか、係員から 『会場に入ってください』 と散々促され、当の主役たちがやって来ないまま、会場内の指定席で待つことに・・・。

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でも素直に係員の指示に従ったのは、この通りごくわずか。

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さすがはイタリアン。心の欲するままに、レッドカーペットに現れるであろう大物たちを見逃すまいと、粘っていたようです。
素直で真面目?!(規律に従うのが得意)な日本人代表の私。座席にて待ちぼうけ・・・なんか損した気分。


でもここであの方を見つけちゃいました!!!!
そうです!!!今回のヴェネチア映画祭の運命の女神?!ならぬ神。クエンティン・タランティ~ノ!!!彼が微笑むのは一体誰(どの作品)なんでしょうかねぇ~?!

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近くの席に座っていたので、観察モード全開の私。よくよく見ていると、タランティーノ監督はとてもナイスガイだということが分かりました。


観客が次から次へと彼の席を取り囲み、写真を撮ったり、握手をねだったり、しまいには係員からペンまで借りてきて 『チケットにサインしてくれ』 と頼むファンに、嫌な顔ひとつせず、終始笑顔で対応している姿は印象的でした。プロ根性にアッパレ!!


ただ、相手がニコラス・ケイジならチキンの私でもサインをねだって写真もお願いしていたでしょうが、今回は遠目のみで。


そうそう、余談ですが・・・。タランティーノ監督、この作品上映中に席を(多分トイレ)立ったんです。ストーリーが佳境に入ってきたところで。作品中のある部分を見逃しちゃったと思うんですけど・・・採点には影響しないんでしょうかね?まぁ、全体を通しての評価でしょうから、多少は観なくても大丈夫ということなのか?(笑)


ようやく主賓登場!!!

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カトリーヌ・ドヌーヴの年を経た魅力とオーラは遠くからでも目を惹きました。
近年の作品でも『ポーラX』 とか 『ダンサー・イン・ザ・ダーク』、『8人の女たち』 や 『輝ける女たち』 などでその華麗な姿を拝見していましたが、来月で御歳67才。これからも輝き続ける女優でしょうね。

* 蛇足ですが、本作『しあわせの雨傘』は、カトリーヌ・ドヌーヴの往年の名作『シェルブールの雨傘』とかけてこの邦題に決まったそうです。

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2010年9月 8日 (水)

ヴェネチア映画祭体験リポート ~はじめに~

先週末、ヴェネチア映画祭に潜入してきました☆

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早速、『体験リポート』と題して、以下の4つのトピックに分けて綴っていきたいと思います。ヴェネチア映画祭に興味のある方、来年は行ってみようかな?!と思っている方、土屋の視点から見た、ごく一部の狭い範囲の情報ではありますが、もしよければお付き合いくださいませ☆

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■ヴェネチア映画祭体験リポート(1) 

 【フランソワ・オゾン監督のコンペ作品 『しあわせの雨傘』 と カトリーヌ・ドヌーヴ登場!】

レッドカーペットから、上映終了後の会場の様子、私の映画批評を含めてリポートします。

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■ヴェネチア映画祭体験リポート(2)

【イタリア人監督 カルロ・マッツァクラティの コンペ作品 『La Passione』 と作品批評&反響】  


こちらもレッドカーペットを合わせた上映会の様子をお届けします☆

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■ヴェネチア映画祭体験リポート(3)

【ヴェネチア映画祭の会場&周辺】

リド島で開催中の映画祭の会場を歩いてみました。意外にもお祭り騒ぎは会場内だけ?!現場の様子をお伝えします☆

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■ヴェネチア映画祭体験リポート(4)

【番外編 ヴェネチア観光スポット】

せっかくヴェネチアに行ったからには、映画祭だけじゃなく、ヴェネチアの街を堪能したい!!というわけで、観光スポットをはじめ、地元人しか知らないというお薦めレストランをご紹介します☆

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2010年8月26日 (木)

ベルリンの北野人気に圧倒☆ファンタジーフィルムフェスタにて

つい先日、ベルリンで開催中の 『ファンタジーフィルムフェスタ』 へ行ってきました♪ 

見た映画はカンヌ映画祭コンペティション部門に出品された北野武監督の 『アウトレイジ』です。


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2010,日本,ワーナー・ブラザース、オフィス北野
© 2010『アウトレイジ』製作委員会

映画の開始時間は19:00から。チケットは既にインターネットで購入済み。
座席はフリーシートだったのですが、ベルリン映画祭よりも規模も話題性も小さいので観客もあまり居ないんだろうと、高をくくっていましたが・・・。いやぁ~!!驚きの混雑振りでした。


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友人夫妻と会場入りしたのは、19時ちょうど。200人以上収容できる大会場にもかかわらず、最前列を除く全ての席が満席でした。 (まぁ、開始時間ちょうどに行く私たちも私たちですが・・・。) 一度は最前列に座ってみたものの、あまりの巨大スクリーンに目が痛すぎて、脇の通路階段部分に座ることに・・・(笑)


さて映画がスタート。私は内容もさることながら、ドイツ人の反応が気になって仕方ありませんでした。

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