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2010年9月17日 (金)

ヴェネチア映画祭体験リポート(2)

『Potiche』に続いて、同日21:30からの正式上映は、イタリア人監督カルロ・マッツァクラティの 『La Passione』でした。レッドカーペットでは、監督はじめ、出演陣をカメラに収めることが出来ました!

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この作品、ストーリーはかつては期待された映画監督が確かな実績も残せないまま今や50歳を迎え、最後の映画製作に躍起になっているのに、うまい具合に事が運ばずに、さらにプライベートでも問題が勃発するというお話です。なんだかこの部分だけ聞くと同じイタリア人監督だし、フェリーニの 『8 1/ 2』 のオマージュか?!なんて思ってしまいますが、 大分違ったようです。


La1

カルロ・マッツァクラティ監督は、1994年に「Il toro」でヴェネチア映画祭の銀獅子賞を受賞。それ以降、1996年に「Vesna va veloce 」、1999年には非コンペで『Ritratti: Mario Rigoni Stern』を出品、2000年に『聖アントニオと盗人たち』でコンペ入りと、イタリアのベテラン監督で、本作は4回目のコンペ入り!!自国イタリアの期待も相当集まっているはずだと予想していました。

La2

やはり予想を裏切らず、熱狂的なファンが会場に駆けつけていて、上映前から熱気に包まれていました。

La3

しかし・・・、作品はというと個人的には少々期待はずれだったかも。

【土屋的見どころ】   作品評価★★★3.0 (5段階評価)

宗教が基軸にあるストーリー展開は、信仰のない人間にとってはいささか馴染みにくいものです。また、真の作品理解に迫ることなど到底出来ない気がするというのが、正直な感想かもしれません。それほど、宗教という壁は厚く、隔たりを感じることは否めません。

作品を観ていてひとつ気になる点がありました。それは、キリストが十字架にかかるまでのストーリーにパロディーの要素を配し、どこか面白おかしく描写していたことです。キリスト教徒ではない私でさえも違和感があり、決して気持ちのよいシーンとは言えなかったので、厳格なカトリックが多いであろうイタリアでは、物議を醸すのではないかと周りの反応を観察していました。

すると、あからさまに不快感を表したのは年配の観客が多かったように見受けられます。特に私の右隣に座っていた推定60代の夫婦は、太ったキリストのパロディシーンに、ため息をついたり貧乏ゆすりをしたり、明らかに苛立っていました。エンドロールの後、周囲がスタンディングオベーションをする中、足早に会場から姿を消していったのも年齢層が高い観客ばかりでした。

一方で、私の左隣と前方は20代前半くらいの女性集団で、何度も大笑いを繰り返し、乾いた声を高らかに響かせていました。笑いが起きるのと、どよめきや落胆に似た不協和音が起きるシーンが必ず一致するのが実に印象的でした。本作品が母国イタリアでどう評価されるのか、とても興味深いところです。あくまで一端に過ぎませんが、イタリアの宗教感の世代格差を垣間見たような気がしました。

Vef


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コメント

ひとつの映画を見るとき。
世代世代で感じ方が違うのは当然かもしれない、しかし、あきらかにこれはいいのと言う場面に遭遇する時ってあります。
倫理感で表現すると。
世代を超越した思想がそこには存在するはず、なので我々はそのことを念頭において物事を判断してほしい。
要はジェネレーションギャップなんでしょうけど、映画の表現にもモラルが必要!?
それでは、更新楽しみにしております♪

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