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2010年8月21日 (土)

ヴェネチア映画祭に乗り込む前に、知っておくこと(1)

来月1日~11日まで、第67回ヴェネチア映画祭が開催されますね!カンヌ映画祭に続き、今回も映画祭会場に乗り込みまーす!!


*5月のカンヌ映画祭の珍リポートはこちら ↓ をご覧ください。

カンヌ映画祭のススメ ~招かれざる客・珍リポート①~
カンヌ映画祭のススメ ~招かれざる客・珍リポート②~
カンヌ映画祭のススメ ~招かれざる客・珍リポート③~


しか~し、今回はカンヌ映画祭の教訓を生かし、事前にバッチリチケットを入手しているので、“招かれざる客”ではございませんよ(笑)またまた、1泊2日の弾丸リポートではありますが、カンヌよりは少しは実のあるものをお伝えできるかと思います(笑)興味のある方は、是非今後の 『シネマグラス』 をこまめにチェックしてくださいね!

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さて、ヴェネチア映画祭に乗り込む前に、ここで予習しておこうと思います。


◆『ヴェネチア映画祭に乗り込む前に、知っておくこと(1)』と題した今回は、
ヴェネチア映画祭で出品される全コンペティション作品をザッと簡単にご紹介します。コンペティション部門以外も山ほどありますが、全部紹介しきれないので・・・あしからずです。


◆『ヴェネチア映画祭に乗り込む前に、知っておくこと(2)』では、
今からでも間に合う、一般のチケット入手方法をご紹介します。現地でも運がよければ入手可能です。


ヴェネチア映画祭に行く予定のある方、注目している方、少しでも参考になれば嬉しいです。

【コンペティション部門】

『Black Swan』-ダーレン・アロノフスキー(Darren Aronofsky) 米国

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オープニング上映作品に選ばれました。ナタリー・ポートマンが演じるバレリーナが、不思議な現象に出会うスリラーです。

ダーレン・アロノフスキー監督は、2006年 『ファウンテン 永遠につづく愛』をヴェネチア映画祭コンペティション部門初出品。この作品がメディアの酷評を受けたことが彼の創作意欲に火をつけたのか、2008年に再びコンペに出品した『レスラー』で、見事金獅子賞受賞!!彼のプロ根性を感じました。

私のレビューはこちら・・・『ファウンテン 永遠に続く愛

『La Pecora Nera』-Ascanio Celestini イタリア

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監督、主演ともに務めたAscanio Celestini は、前作のドキュメンタリー「Parole sante」が高評価されたイタリアの新進気鋭。本作は初のフィクション映画で、三大映画祭への参加は初だそうです。精神病院を舞台にした物語。


『Somewhere』-ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola) 米国

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ストーリーは、私生活の派手だったハリウッド俳優が、ある日娘だという11歳の少女の訪問を受けて、衝撃を味わうというもの。大人になれない男が子供と出会うことで自分の人生を見直す・・・。コレって、田村正和さん主演のテレビドラマ『パパはニュースキャスター』なんていう、かつてのドラマを思い出す内容ですが、コッポラ監督の手にかかってどう料理されるか楽しみ!
監督デビュー作品から、個人的に大ファンなので、今回も相当な期待をしているのです。
彼女のヴェネチア映画祭においての活躍は、2003年に『ロスト・イン・トランスレーション』でLina Mangiacapre Award 受賞しています。


『Happy Few』-アントニー・コルディエ(Antony Cordier) フランス

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ヴェネチア映画祭初出品。前作「冷たいシャワー」が初の長編作品ながら、カンヌの監督週間に出品されており、本作は第2作目。2組のカップルが出会い、愛し合い、自分たちを見失い、そしてその関係から抜け出す過程を描いています。


『The Solitude of Prime Numbers』-サヴェリオ・コスタンツォ(Saverio Costanzo) イタリア

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ストーリーは、2人の男女の人生を、幼少から描いています。長い歳月が過ぎ、一度は離れ離れになった2人は運命の糸によって再び出会います・・・。パオロ・ジェルダーノ『素数たちの孤独』 の映画化。
監督は、長編デビュー作「Private」がロカルノ映画祭で金豹賞、続く2作目「In Memory of Me」がベルリン映画祭でコンペ入りしたイタリアの若手監督。本作は3作目です。果たして、賞レースに絡めるのか?


『Ovsyanki』-Aleksei Fedorchenko ロシア

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2005年のヴェネチア映画祭でオリゾンティ・ドキュメンタリー賞を受賞した「Pervye na Lune」の監督によるフィクション映画。本作は自身2作目の長編映画。
ストーリーは、ある男が友人たちとともに、男の愛する妻の遺体を火葬にするために旅をするという内容。途中、2人がかつて新婚旅行で訪れた思い出の川辺に立ち寄ります。原作は、Denis Osokinの短編で、撮影は 『父、帰る』などのアンドレイ・ズビャギンツェフ作品で知られるミハイル・クリチマン。


『Promises Written in Water』-ヴィンセント・ギャロ(Vincent Gallo) 米国

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ヴェネチア映画祭への参加は今回が初めて。前作「ブラウン・バニー」からなんと7年ぶりとなる久々の新作は、全て自己資金で製作したという熱の入りよう。前作はカンヌ映画祭で賛否両論を巻き起こし話題を振りまいたが、個人的には “賛”。

本作は、トップモデルのデルフィーヌ・バフォーとシルベスター・スタローンの息子が出演するモノクロ映画です。
美しい少女が重い病気を患っているものの、彼女はけして治療を受けようとしません。彼女の恐れることはただひとつ。自分が死んだ後、美しかった体に起こる変化のことで、火葬を望み、あるカメラマンに自分の遺体の処理を頼むのです・・・・・・。


『Road to Nowhere』-モンテ・ヘルマン(Monte Hellman) 米国

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ヴェネチア映画祭では、かつて『イグアナ/愛と野望の果て』(1989)Filmcritica "Bastone Bianco" Award - Special Mention受賞した監督。大学では、アメリカン・ニューシネマの授業で、モンテ・ヘルマン監督の名前を耳にしました。まだ現役で活躍していることに驚きます。劇場用の長編作品の監督を務めるのは、なんと22年ぶりだとのこと。頭が下がります。ストーリーは、若い映画作家が、ロケ先である犯罪に巻き込まれるというお話。

『A Sad Trumpet Ballad』-アレックス・デ・ラ・イグレシア(Alex de la Iglesia) スペイン/フランス

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「マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾」などスペインの人気監督による新作。実はキャリア20年にして初めてのヴェネチア映画祭コンペティション出品。

ストーリーは、1937年のスペイン。サーカス団員たちは、国民戦線との戦いにおいて、共和国軍を支援するように命じられています。強制収容所に入ってしまった道化師である父をハヴィエルは必死に逃がそうとしますが、あえなく失敗。孤児になってしまいます。
時は過ぎ、1973年。大人になったハヴィエルは、父と同じようにサーカスで道化師を務めています。同団のもう1人の道化師セルヒオは凶暴で、仲間からも恐れられ、恋人ナタリアにも暴力を振るう下衆な奴。ハヴィエルがナタリアに恋してしまったことから、彼らは恋敵に・・・・・・。


『Black Venus』-アブドゥラティフ・ケシシュ(Abdellatif Kechiche) フランス

元は俳優で、監督デビュー作「La Faute a Voltaire」で、ヴェネチア映画祭新人監督賞を、『クスクス粒の秘密』(2007)でベネチア映画祭コンペティション部門出品、審査員特別賞&国際批評家連盟賞&SIGNIS Award - Honorable Mention&Young Cinema Award受賞4部門を制覇したヨーロッパで最も注目される新鋭の一人。

サールタイ・バートマン(1789-1815)の半生を描いた作品。
サールタイ・バートマンは、南アフリカのコイコイ人で、彼女の身体的特徴から、イギリス本国に連れられて、見世物にされます。彼女はホッテントット・ヴィーナスと呼ばれ人気を博し、ヨーロッパ各地を巡回しますが、いつか自由になる日を夢見ています……。彼女の死後、フランスの博物館に脳と性器が展示されていたそうですが、ネルソン・マンデラ大統領時代に返還が要求され、2002年に返還。埋葬されたということです。(サールタイ・バートマン Wikipedia 参照

『Post Mortem』-Pablo Larrain チリ/メキシコ/ドイツ

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ヴェネチア映画祭参加は今回が初。前作「トニー・マネロ」がロッテルダム映画祭などで話題になり、日本でもスペイン・ラテンアメリカ映画祭にて上映された、チリの新人監督による第3作目。

物語の舞台は、1973年のチリのクーデター下。主人公マリオは、モルグで検死報告書を書きながら、隣人であったキャバレーのダンサー、ナンシーの身を案じています。反体制だった隣人家は、真っ先に狙われたのです。マリオは、体制よりも、目の前に積まれる死体の山よりも、ナンシーのことだけが気にかかります・・・。そんなマリオに、特別な検死報告書を書くよう命令が下るのですが・・・・・・。

『Barney's Version』-リチャード・J・ルイス(Richard J. Lewis) カナダ/イタリア

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ヴェネチア映画祭は初参加。リチャード・J・ルイスはこれまでほとんどテレビを中心に活躍してきた監督。代表作に「CSI:科学捜査班」などがあります。
本作は、モルデカイ・リチラー(Mordecai Richler)のコミック・ノヴェルの映画化。ストーリーは、非凡な人生を送ってきた男の40年の歳月を描いたもので、破天荒な男が友人の失踪事件に巻き込まれるドラマ。
 


『Noi Credevamo』-マリオ・マルトーネ(Mario Martone) イタリア-フランス

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イタリア統一運動時代の物語。1848年の蜂起と、続く“統一”が幻滅に終わるまでを描く。Anna Bantiの同名小説から、いくつかのエピソードと登場人物を抜き出して映画化したものだそうです。
 
『Morte di un matematico napoletano』(1992)でヴェネチア映画祭審査員特別賞受賞。『Miracoli, storie per corti』(1994)でヴェネチア映画祭FEDIC Award - Special Mention受賞。また『The Vesuvians』(1997)が、同映画祭コンペティション部門出品。その他、『Nasty Love』(1995)は、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されるなど、華やかな表舞台を歩んでいるにも関わらず、何故か日本ではほとんど無名。今後、マリオ・マルトーネの映画が日本上陸することを切に願います。

『La Passione』-カルロ・マッツァクラティ(Carlo Mazzacurati) イタリア

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ストーリーは、かつては期待された映画監督が確かな実績も残せないまま今や50歳を迎え、最後の映画製作に躍起になっているのに、うまい具合に事が運ばずに、さらにプライベートでも問題が勃発するというお話。さて映画は一体どうなる??

カルロ・マッツァクラティ監督は、1994年に「Il toro」でヴェネチア映画祭の銀獅子賞を受賞。それ以降、1996年に「Vesna va veloce 」、1999年には非コンペで『Ritratti: Mario Rigoni Stern』を出品、2000年に『聖アントニオと盗人たち』でコンペ入りと、イタリアのベテラン監督。本作は4回目のコンペ入り!!

『十三人の刺客』-三池崇史 日本/英国-

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2010,日本,東宝
© 2010「十三人の刺客」製作委員会

島田新左衛門(役所広司)の下に集められた13人の刺客は天下万民のため、将軍の弟・松平斉韶(稲垣吾郎)に一世一代の戦いを挑む。生来の残虐な性質で罪なき民衆に不条理な殺戮を繰り返し、幕府の権力を我が物にしようとする史上最凶の暴君・斉韶。斉韶の名参謀にして新左衛門のかつての同門・鬼頭半兵衛(市村正親)との知力を尽くした戦いを制し、斉韶暗殺は果たせるのか。参勤交代の帰国の道中、要塞へと改造された落合宿で、想像を絶する壮絶な戦いの火蓋が切って落とされる――。(十三人の刺客公式サイトを参照


三池崇史監督は、2007年『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』がヴェネチア映画祭コンペティション部門に出品されているので、今回は2度目の参加。

『Potiche』-フランソワ・オゾン(Francois Ozon) フランス

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「8人の女たち」などで知られるフランスの人気監督の新作。この作品のチケットを取りました♪ レッドカーペットとともに、作品の感想はじっくりお伝えしていくつもりです☆

ストーリーは、1977年のフランス・プロヴァンス。横暴な態度が災いして、従業員から嫌われ者の社長ロベール。ある時従業員にストライクを起こされ、さらに病に襲われ倒れてしまいます。妻が、夫に代わって工場を引き継ぐことになり会社運営にあたります。次第に彼女には、従業員の気持ちを慮り、会社の運営能力もあることがわかります。事態が終息した頃、病気から回復したロベールが戻ってきて、社長の座を奪還しようとするのですが……。


これまでの世界三大映画祭では以下の作品が出品&受賞しています。

 2000年ベルリン映画祭  『焼け石に水』 (テディ・ベア賞受賞)
 2002年ベルリン映画祭  『8人の女たち』 
                 (Reader Jury of the "Berliner Morgenpost"受賞)
 2003年カンヌ映画祭  『スイミング・プール』
 2004年ヴェネチア映画祭  『ふたりの5つの分かれ路』
 2007年ベルリン映画祭  『エンジェル』
 2009年ベルリン映画祭 『Rickey』


『Meek's Cutoff』-ケリー・ライヒャルト(Kelly Reichardt) 米国

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前作「Wendy and Lucy」(2008)が高評価を得て、カンヌ映画祭『ある視点部門』に出品されました。アメリカの女流監督で、これが第三長編作品です。


 


『Miral』-ジュリアン・シュナーベル(Julian Schnabel) 米国/フランス/イタリア/イスラエル

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前作「潜水服は蝶の夢を見る」が世界中の映画祭で絶賛されたジュリアン・シュナーベル監督最新作。1948年のエルサレムで児童養護施設を開くパレスチナ人女性を描いています。

1996年 ヴェネチア映画祭 『バスキア』コンペティション部門出品
2000年 ヴェネチア映画祭 『夜になるまえに』(審査員特別賞、OCIC Award - Honorable Mention受賞)

2007年 カンヌ映画祭 『潜水服は蝶の夢を見る』コンペティション部門で監督賞を受賞


『ノルウェイの森』-トラン・アン・ユン 日本

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2010,日本,東宝
© 2010「ノルウェイの森」村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョン

1987年に発表され、国内での累計発行部数870万部を誇る村上春樹の同名小説の映画化。『夏至』のベトナム人監督トラン・アン・ユンがメガホンを取っています。同監督作品、『青いパパイヤの香り』(1993)はカンヌ映画祭コンペティション部門に出品、Award of the Youth受賞。『シクロ』(1995)がヴェネチア映画祭コンペティション部門出品で、金獅子賞受賞しています。


『Attenberg』-Athina Rachel Tsangari ギリシャ

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ギリシャのインディペンデント界でプロデューサーとして活躍しているAthina Rachel Tsangari監督。「The Slow Business of Going」に続いて、これが10年ぶり第二長編2作目。


『Detective Dee and the Mystery of Phantom Flame』-ツイ・ハーク(Hark Tsui) 中国

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女帝の戴冠式を遅らせるような怪死事件が相次いで起こり、一度は追放された探偵が事件解決のために呼び戻されるが・・・・・・。
ツイ・ハーク監督は『ドリフト』(2000)でヴェネチア映画祭(非コンペ)Future Film Festival Digital Awardを受賞しました。『セブンソード』が2005年ヴェネチア映画祭のオープニング作品にも選ばれています。


『Drei』-トム・ティクヴァ(Tom Tykwer) ドイツ

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「ラン・ローラ・ラン」「パフューム」などで注目を集めたドイツの人気監督によるベルリンを舞台にした異色のラブストーリー。40前後のカップルが、それぞれ別々に、同じ男性に恋に落ちてしまう……。

1998年ヴェネチア映画祭 『ラン・ローラ・ラン』を出品
2002年ベルリン映画祭 『ヘヴン』を出品
2004年ベルリン映画祭・短編コンペティション部門に『パリ、ジュテーム』の元になった短編『True』を出品

ベルリン在住としては、この作品は絶対に観たい作品!!

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