ビバリーヒルズ・チワワ

ただ『可愛い~!』だけじゃなく、問題提起が含まれた本作。犬を飼う私たち人間は、玩犬や番犬として一匹の尊い命を引き受けたからには、その命が消えるまで重大な責任が伴うことを決して忘れてはいけないと改めて心に刻みました。

『ビバリーヒルズ・チワワ』
配給:ウォルト ディズニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパン
公開情報:2009年5月1日(金)より全国にて

ビバリーヒルズの豪邸に住み、ダイヤの首輪や一流ブランドに身を包んでいるセレブ犬、チワワのクロエちゃん。自分を犬だと認識しているんだかいないんだか?お高くとまって雑種犬パピの求愛を完全に無視するあたりも、鼻持ちならないお嬢様。
クロエちゃんの飼い主ヴィヴが突然出張にいってしまうから、さぁ大変。クロエちゃんは大嫌いなヴィヴの姪レイチェルに預けられます。レイチェルは時間にルーズで楽しいこと大好きのセレブギャル。クロエちゃんとは犬猿の仲で、ある意味かなり似た者同士です。お互い“相容れない関係”というのが、クロエちゃんの演技に本当に表れるから笑ってしまいます。
それにしても、犬たちにあれだけの演技指導をした、トレーナーの技術力、忍耐力にはもう圧巻です!!犬とトレーナーの間に確かな絆がなければ観客の心を動かすような描写は作れなかったはず。 言葉が通じない相手だからこそ、本当に愛情をもって接しなければ、犬逹もトレーナーを信頼しないでしょう。本作には200頭を越える犬たちが登場します。姿が見えないスタッフたちの並々ならぬ努力が、犬たちを名俳優犬に育て上げ、作品の大ヒットに繋げたことは言うまでもないこと。
考えさせられたのは、クロエちゃんがメキシコで迷子になってさ迷うシーンです。最初は綺麗なお洋服を身に纏い、“飼い犬さま”の頂点に君臨していたはずなのに、時間が経てば経つほど、血統書付きの犬が雑種に見えてしまうほど汚れ、野良犬と化してしまうこと。迷子になって飼い主に見つけて貰えない犬たちの現実を目の当たりにして、彼らの孤独や不安がいかなるものかを思うと胸が痛くなりました。
映画では、犬たちの心の声が私たちに届きますが、実際は、それが出来ない小さな命たち。その小さな尊い命を守ってあげられるのは飼い主しかいないのだということを教えられます。
ハートウォーミングでキュンとくる、目尻が下がりっぱなしの90分、見終わった後雪解けした心に、ほんわか暖かい春を感じるはずです♪






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