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2009年2月10日 (火)

いとしい人

晴乃の総合評価:3.5(5点満点)

『いとしい人』

ちょっとシニカル、でもハートウォーミングで、繊細さの中に知性が溢れていて・・・、ウーマンズフィルムと呼ぶに相応しい、女性のための映画が登場!オスカー女優、ヘレン・ハントが10年間温めていた企画であり、初監督作品なんです。監督・脚本・主演の三役をこなすことで生まれたヘレンワールドには、温かさと、人生のほろ苦さや痛みが共存し、アラフォー世代へ贈る等身大の女性が活き活きと描かれていますよ。

いとしい人

『いとしい人』
配給:アルバトロス・フィルム
公開情報:2009年4月、恵比寿ガーデンシネマ、角川シネマ新宿にてロードショー

【エンターテインメント View】)

映画のオープニングとエンディングにはユダヤジョークが登場します。父親が、階段の下から、「受け止めるから飛び降りてごらん」と言い、子供も父親を信じて飛び降ります。父は約束通り子供を受け止めます。さらにもう一段上から同じことを繰り返し、一段、また一段と父親を信じて飛び降りるのですが、父は突然、受け止めるのをやめ、子供は地面に激突。泣いて抗議する子供に父は「いい教訓になっただろう」と諭すのです。

これって相当な痛みを伴う、かなり体を張った人生勉強なわけですが、このナレーションベースで語られるユダヤジョークは、ストーリーの核心をつく重要な伏線です。


人生には自ら経験して痛みを知らなければ決して気づかない感覚や感情が数多くあるということ。活字や映像を通して、何でもかんでも、あたかも体験したかのように錯覚するほど、疑似体験が容易になった世の中で、私たちは頭でっかちになりがちですよね。

「幸せ」ってこういうもの、なんていう虚像ばかりが占拠して、実は本当の「幸せ」がなんなのかを見失っているような気がします。女性の「幸せ」が、単に結婚することや、子供を産んで育てるという通りいっぺんの慣例ではないことを、ヘレン・ハント演じるエイプリルが教えてくれるはず。39歳で結婚もしたし、養子ではなく、あくまでも自分の子供にこだわり、お腹に新しい命を宿したけれど、彼女がそこに本当の意味での幸せを見出だしていたかと言えば、答えはノー。

怖くても裏切られても、失敗すると分かっていても、とりあえず自分の足で踏み出して初めて掴みとれたもの、それが「幸せ」だということを教えてくれる映画です。

【English Expression View】


You're too much for me.
うんざりよ。

You move me.
心を打たれる。

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いつも楽しみにブログ見ています。土屋さんの☆評価をかなり参考にしてますよ。
これからもメジャー、マイナーに関わらず沢山の映画紹介してください。
「シネマで英語」で勉強してます!

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