ザ・クリーナー 消された殺人

タイトルの「クリーナー」どおり、これは清掃員が主人公のサスペンスです。でもただの清掃員ではありません。犯罪や事故現場から警察が立ち去った後、血痕などを取り除く清掃業CTS Deconのこと。本作は、そんな未知なる仕事人トムが巻き込まれる罠と、未体験のサスペンスに翻弄されるミステリアスな展開が見所です!なかなか楽しめる作品ですよ。

『ザ・クリーナー 消された殺人』
配給:リベロ
公開情報:2009年2月7日(土)より銀座シネパトスほかにて

世の中には日の当たらない、でも人から必要とされる特殊な仕事があります。それが、死の痕跡を浄化する知られざる職業、CTS Decon。確かにあってしかるべきで、必ず誰かがそのおぞましい現場の後始末をしているお陰で、まるで何事もなかったかのような場所や事件前と同じような日常に戻るわけですが、これまであえて考えたことも、ましてそういった職業に従事している人が主人公としてスクリーンに登場することもありませんでした。
そんな未知なる世界に信憑性を与えたのは、脚本家マシュー・アルドリッチ。彼は、1人のクリーナー(死体発見現場の清掃人)の1日を丹念に追ったラジオ番組から、インスピレーションを得てこのサスペンスを創り上げました。ただ正直、「ラスト6分40秒、この罠は見抜けない!」と謳っているわりには、メインの役者がサミュエル・L・ジャクソン、エド・ハリス、エヴァ・メンデスの3人しか登場しないため、30分を経過した頃には大抵の目星はついてしまったのが残念・・・。最初から怪しい人間が結局犯人・・・というパターンなので、もう少しツイストがあっても良かったかな~、というのが個人的な感想です。
でも犯人が分かっているのに最後まで飽きずに見ていられるのは、さすがアカデミー賞や数々の映画賞でノミネートされる名優、サミュエル・L・ジャクソンやエド・ハリスの力量によるものかもしれませんね。ストーリー云々よりもむしろ、こういった職業にスポットを当てた功績のほうが大きいような気がします。






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