P.S. アイラヴユー

監督・脚本:リチャード・ラグラヴェネーズ
出演:ヒラリー・スワンク/ジェラルド・バトラー/ハリー・コニックJr./ジーナ・ガーショウ/キャシー・ベイツ
物語は、最愛の夫ジェリー(ジェラルド・バトラー)を脳腫瘍で亡くしたホリーに、死んだはずの夫から誕生日プレゼントとメッセージが届くことから展開していきます。その後、様々な形で消印のない夫からの手紙がホリーの元に届けられ、必ず手紙は、「P.S. アイラヴユー」という言葉で締められていました。しかし永遠には続かない夫の手紙。1人取り残された孤独感にさいなまれながら、少しずつ前に向かって進もうとするホリーの姿が涙を誘います。

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『P.S. アイラヴユー』
配給:ムービーアイ エンタテインメント、東宝東和
公開:2008年10月18日
劇場:有楽座ほか全国にて
公式HP:http://www.psiloveyou.jp/

もし自分の最も愛する人が突然死んでしまったら、その人がいなくなった後、どんな生き方をすればいいのでしょうか?その苦しさは計り知れません。亡き人の思い出が詰まった品々を処分する辛さを考えるだけで胸が詰まる想いです。
原作は第10代アイルランド元首相の娘、セシリア・アハーンが21歳の時に書いた処女小説です。これは全世界で500万部以上のベストセラーを記録するブームを巻き起こしました。アイルランドの大自然に包まれた本物の愛がめいいっぱい溢れるハートウォーミングなストーリー。原作のもつパワーがそのまま私たちの心に届くことでしょう。
【English Expression View】でも触れていますが、ホリーが自宅にこもって、往年の女優ベティー・デイヴィス主演「情熱の航路」を1人で観ているシーンが何度か登場します。ベティーのように男に頼らない生き方をしたい!という心の表れでもあり、夫を亡くした喪失感の中にも、強くなりたいというホリーの前向きな兆しを感じました。作品をあえて「情熱の航路」にしたところにも、監督兼脚本を手がけたリチャード・ラグラヴェネーズのセンスと、演出へのこだわりを見た気がします。

I’m not going anywhere.
どこにもいかないよ
ホリーの親友、デニースが新しく男性と知り合うと必ず最初に聞く三つの質問。この質問を聞くだけで、彼女の過去がなんとなく想像できるから面白いですよね(笑)
(1) Are you single?
独身?
(2) Are you gay?
ゲイ?
(3) Are you working?
働いてる?
To get back on your feet, that’s good thing.
いつもの生活に戻るのはイイコトだわ。
Why can I be Bette Davis.
どうやったら強くなれるの?
映画の中の字幕では「ベティー・デイヴィス」を訳さずに、「強くなる」という完全な意訳をしています。
これは女優ベティー・デイヴィスのイメージを知っているアメリカ人には暗黙の理解がありますが、日本人にはなかなか分かりにくいはず?!という配慮のもとこのような訳になったものと思われます。
1930年代前半から1980年代後半までおよそ60年間に渡って女優として活躍したベティー・デイヴィスは、映画界において特筆すべき一時代を築き上げた女優の一人です。彼女は当時のスクリーンにおいて、フェミニストの先駆者的存在であり、私生活においても役柄の印象が根強かった為か、才気が鋭く、自我の強い女性として頻繁にハリウッドを賑わしました。
そんな彼女の印象がこのセリフの背景にあることがわかれば、ホリーが「どうしたらベティーデイヴィスになれるの?≒どうしたら強くなれるの?」という意味が分かりますよね!
You’ve got a walk ahead.
前に進まなきゃ






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