アウェイ・フロム・ハー 君を想う

『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』
監督・脚本:サラ・ポーリー
原作:アリス・マンロー
出演:ジュリー・クリスティ/ゴードン・ビンセント/オリンピア・デュカキス
1979年1月生まれ、若干29歳の女優 サラ・ポーリーがメガホンをとった長編映画デビュー作です!!
『スウィート ヒアアフター』や『死ぬまでにしたい10のこと』で評価された彼女が、今度は監督として、複雑な人間の心理や夫婦愛・絆を繊細に描いたヒューマンドラマを生み出しました。この作品で、本年度ゴールデン・グローブ賞主演女優賞を受賞したジュリー・クリスティー。老いてもなお洗練された美しさと品位が際立つ彼女の演技にもご期待ください!
『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』
配給:アニープラネット
公開:2008年5月31日
劇場:銀座テアトルシネマほか全国にて
公式HP:http://www.kimiomo.com/

結婚して半世紀を迎えようとしているグランドとフィオーナは、肉体的にも精神的にも愛に溢れた生活を送っていました。ところが妻のフィオーナがアルツハイマー型痴呆症に侵され始め、老人介護施設に入所することを自ら決意します。グランドは、施設のルールで「施設に馴染むために入所後30日間は面会も電話連絡も一切禁止」ということを知り、フィオーナの入所に躊躇しますが、彼女の意志は揺らぎません。
そして1ヵ月後……
面会に行ったグランドは、フィオーナが夫である自分のことを全く覚えておらず、車椅子に乗ったオーブリーという男を献身的に介護する彼女を目撃します。
観ていてとても憂鬱な気分にさせたのは、施設の主任で館内を案内していたモンペリエという女性。早口でキンキンカンカン響く彼女の声で施設内を説明する行為は、心の通ったケアをする場所ではなく、あくまでルールを重んじ、利益だけを優先するビジネスにしか思えません。映画の趣旨からは反れますが、何でそんな施設に入ろうとするのか、夫婦一緒に暮らせないのか、そんな根本的な部分に歯痒さと憤りさえ感じました。しかしこの演出がまた、グランドとフィオーナの心の距離を描くのにひと役かっているとも言えますが。
たった1ヶ月離れただけで、フィオーナはグランドとの間に築いてきた44年間の絆を忘れてしまうのです。会うことも許されず電話もしてはいけない、そんな環境下に患者を置くことが本当にプラスに働くことがあるんでしょうか? 記憶の全てが鮮明な人間、その思い出にすがって生きている人間にとって、相手がいとも簡単に忘れてしまう惨さ、心痛はいかほどのものでしょう。グランドの気持ちを想うと胸がズキッと痛みます。
劇中でもっとも印象に残った言葉。
「恋が始まる時、これが本物の恋、運命だと思う。でもいざ終わってみるとそんな気がしただけに過ぎない」
「あ~そうだなぁ~」なんて、思わず自分の経験と照らし合わせて納得してしまったセリフ。どうしてこのセリフが出てきたのか、そんなところにも気を留めてご覧くださいね♪
結婚は、この人と離れたくないと思うからするもの。
この人が自分にとって最も大切な相手で、傍に居て欲しいと思うからする。
でも、いざ結婚してしまうと、「傍にいて当たり前」という存在に変わり、Away from herになってくる。それはまさにグランドが冒してきたフィオーナへの裏切りの数々。
ハッピーな映画とは言えませんが、愛について深く考えるきっかけを与えてくれる映画です。

I don’t want to be away from her.
彼女と離れたくない
↑劇中で何度か繰り返される言葉でした。
I never wanna be away from her.
決して彼女と離れたくないんだ
He doesn’t confuse me at all.
彼は私を混乱させたりしないわ
↓このやりとり、『シーズ・オール・ザット』という映画でも出てきたことがありました。口が滑ってしまった時や、いい過ぎたとき、毒舌になってしまったときに、「No offence」を使います。返し方としては、「No taken.」がネイティブっぽい! 憶えておくと便利かも?!
No offence.
悪気はないよ
No taken.
いいさ
What a jerk!
いやな奴!
Call me back when you get a chance.
時間があるとき、電話をかけ直してきて






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