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2008年2月25日 (月)

ノーカントリー

晴乃の総合評価:4.0(5点満点)

『ノーカントリー』

監督・脚本:ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン
原作:コーマック・マッカーシー
出演:トミー・リー・ジョーンズ/ハビエル・バルデム/ジョシュ・ブローリン

全米の各映画賞をなんと95部門も受賞し、アカデミー賞最有力候補と言われる話題作。コーエン兄弟が生み出すスリラーサスペンス。劇中の静寂が、殺し屋シガーの“悪”を際立たせます。礼儀正しく、姿勢がいい、終始どこを見据えているのか分からない無表情な目で、何度も繰り返される残忍な殺人行為。この対比が映画に不思議な味を出しています。

『ノーカントリー』
配給:パラマウント、ショウゲート
公開:2008年3月15日
劇場:シャンテ・シネほか全国にて
公式HP:http://www.nocountry.jp/

※編集部注 …… 『ノーカントリー』は第80回アカデミー賞にて、作品賞、監督賞、助演男優賞(ハビエル・バルデム)、脚色賞を受賞しました!
           ⇒第80回アカデミー賞、受賞結果一覧はコチラ!!

【エンターテインメント View】)

本当の恐怖を感じた瞬間は、憎悪のために行われる殺人ではなく、私利私欲でもなく、まして快楽のためでもない、単なる「無心」で、人間の命をいとも容易く奪うこの映画の主人公を目の当たりにした時です。
人を殺すことは、彼にとってあたかも“通りに転がっている石ころを、なんとなく蹴ってみる”という程度のもの。そこには全く意志も感情もなく、淡々と行われてしまうことなのです。

そんな超危険人物、七三分けの無表情なギョロ目の殺人鬼・シガーを演じているのは、スペインを代表する俳優さんハビエル・バルデム。2004年にアカデミー賞外国語映画賞を受賞した『海を飛ぶ夢』で世界的な評価を受けた彼が、渾身の演技で強烈なインパクトとともに、スクリーンに登場します。
彼の印象があまりにも強いため、主演である保安官役のトミー・リー・ジョーンズでさえ影が薄~く感じるのは私だけではないはず。

映画には必ず劇中にキーワードが存在しますが、今回気になったのはこの言葉。

「人間は失ったものを手に入れるためにさらに失う」

エンディングで出てくるこのセリフ。実に深いです……。また、エンディングの保安官と妻のやり取りや、保安官の夢の話は、このストーリーを読み解く寓話的な意味合いが含まれているような気がします。一筋縄ではいかない『ノーカントリー』。もう一度劇場に見に行って、考えたいですね。


【English Expression View】

Step out of the car.
車を降りてください
アメリカで、警察が不審車両、違反車両などを停車させたあと、必ずこのセリフ言いますよね?! 銃を持つ国は、妙に緊張感の走る一瞬です。

Do you wanna leave a message?
メッセージを残しますか?

Let me ask you something.
聞かせてくれ
let me ~ という表現は結構使えますよ。
「私に~させて」
例) Let me know if you need me.
私が必要なら知らせて

Can you give me a word?
約束してくれる?

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ノーカントリーを参照しているブログ:

» ノーカントリー(NO COUNTRY for old men) (Patsaks)
今回紹介するのは、わたしがリスペクトするコーエン兄弟の最新作ノーカントリー。 主演の保安官エド扮するトミー・リー・ジョーンズのナレーションで始まるこの映画は、1980年代のテキサスを舞台に保安官のエドの視点で描かれている。 テキサスに住む普通の男モス(ジョシュ・ブローリン)は、鹿狩りをやっているとき偶然、麻薬取引が何らかの理由で失敗した現場に出くわす。 ここでモスは、大量の麻薬と現金を発見し、その多額の現金を持ち去ることから彼の人生が大きく変っていく。 現金を持ち去られたこと... [続きを読む]

コメント

晴乃さん、はじめまして。昨年くらいから楽しみに覗かせて頂いておりました。ENGLISH EXPRESSION VIEWは、英語が苦手な映画好きにとっては大変興味深く参考になっています。コメントをつけるのは始めてですが、どうぞ宜しくお願いします。

アカデミー賞受賞作を早速御覧になったようで羨ましい限りです。おいらは本作は原作を読了済みでですね、原作ではストーリーと交互に語られる保安官の独白が物凄く重要でした。それが最後の妻のやり取りや夢の話しに帰結し、まさに本作の主題にもなっていたりしたので、映画ではどう描かれているのか気になっていたのですが、感想を読むにそういった主題や物語の核は失われていないみたいで、安心しました。

それでもジョーンズ演じる保安官などのキャラクターは、バルデムの怪演で薄くなってしまってるのですね。それはそれで残念ですが、逆に楽しみでもあります(笑)。

たまさん

お返事遅くなりまして、ごめんなさい・・・・・・。
いつも遊びに来てくださっているようで、本当にありがとうございます!これからも宜しくお願い致します☆
原作を読んでいないのでどう違うのかお知らせできませんが、最後のシーンは実に含蓄あるものでした。
実は私には一度観ただけではきちんと読み取れなかったので、もう一度観たいと思っています♪

また是非コメントお待ちしています。

晴乃

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