君のためなら千回でも

『君のためなら千回でも』
子供たちの友情や心の成長を描く作品には、これまで『スタンド・バイ・ミー』をはじめとする数々の名作がありましたが、この作品はそれらを超越する人間愛と深い感動を教えてくれました。『チョコレート』や『ネバーランド』での高い評価を受け、ヒューマンドラマの巨匠と言われるマーク・フォスター監督が、アフガニスタンを舞台に人間の本質を見事なまでに描き出した感動の一大巨編です!!
監督:マーク・フォースター
出演:ハリド・アブダラ/ホマユーン・エルシャディ/ゼキリア・エブラヒミ/アフマド・ハーン・マフムードザダ/ショーン・トーブ
『君のためなら千回でも』
配給:角川エンタテインメント
公開:2008年2月9日
劇場:恵比寿ガーデンシネマほか全国にて
公式HP:http://eiga.com/official/kimisen/

全米で800万部以上を売り上げた小説、「君のためなら千回でも」。原作者カーレド・ホッセイニの自伝的小説であるといわれるこの作品は、主人公アミールの少年時代の過ちと後悔の念が基軸にあります。
アミールは少年時代、召使の子供であるハッサンと大の仲良しで、常に行動を共にし一緒に育ちます。彼らの間には主従関係を超えた兄弟愛のような絆が存在したのです。ところが、アフガン恒例の凧揚げ合戦で優勝したアミールは、アミールの凧を追いかけて行ったハッサンがなかなか戻って来ないことを心配し、街中を探し回ります。そこで、ハッサンが街の不良たちから性的暴行を受けているのを目撃し、勇気のないアミールはハッサンを見捨てて逃げ出してしまうのです。
この事件以来、アミールは気まずさからハッサンと距離を置き始めます。さらにハッサンを泥棒に仕立て上げ、最終的には召使であるハッサンと彼の父親はアミールの家を去っていきます。20年の歳月が流れ、アミールのもとに一本の電話が……。
このあと繰り広げられる壮絶なストーリーはとにかく必見!!
この映画の最大のテーマは、「人間は、いくつになっても道を修復できる、やり直す術がある」ということ。後悔を抱えたまま、その気持ちを封印して生き続けるのも人生。でもその封印を解く「勇気」を持って、再生するのもまた人生。臆病者だったアミールの変化と、のちの彼の生き方を見るにつけ、体中にこみ上げる熱い思いがありました。
「自分を守れない人間は何も守れない大人になる」
これはアミールの父親の言葉です。映画の前半で出てくるこのセリフが、後半で意味を増すことになりますよ。是非注目してください。
日本人のわたしたちにとって、なかなか知ることのないアフガニスタンの民族的社会構造や、文化、風俗、社会情勢など、この映画を通して多くのことを学んだ気がします。






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