シルク

『シルク』
ハリウッドで活躍中のマイケル・ピット、キーラ・ナイトレイの他、日本を代表する俳優陣、役所広司や中谷美紀なども顔を揃えた日本、カナダ、イタリア合作映画。
世界26カ国で翻訳された大ベストセラー小説「絹」が原作となっているだけに壮大なスケールで、感動的なラブロマンが描かれているのかと思いきや、妙に薄っぺらな印象。
引っかかりに欠け、クライマックスのシーンも今ひとつ響かず、淡々とエンディングを迎えてしまうんです。偉大な小説を映像化するのは、やはり相当困難というところでしょうか。
監督:フランソワ・ジラール
音楽:坂本龍一
出演:マイケル・ピット/キーラ・ナイトレイ/役所広司/アルフレッド・モリーナ/中谷美紀/國村隼/芦名星/本郷奏多
『シルク』
配給:アスミック・エース エンタテインメント
公開:2008年1月19日
劇場:日劇3ほか東宝洋画系にて
公式HP:http://www.silk-movie.com/
(C)2006 Jacques-Yves Gucia/ Picturehouse Productions

シルク(絹)という繊維は、天然繊維の中で最も長いのだそう。細い繊維なので薄い織物が多く絹は弱いように思われがちですが、引っ張り強度は、羊毛や綿よりも大きいんだとか。
そんな繊維として大変優秀で高価なシルクを生む蚕を求めて、フランスの若き軍人エルヴァが日本にやってきます。そこで一人の少女と出会い魅せられていきます。そして日本への危険な旅を繰り返すことになるのです。故郷のフランスには愛する妻エレーヌがいつも彼の帰りを待ちわびています。しかし、彼の心は名前さえ知らない少女とエレーヌの間で揺れ動いているのです。
原作をそのまま映画に盛り込んだら、12時間~20時間の長さが必要だとプロダクションノートに書かれていましたが、世界を舞台にした「壮大なスケールで描くラブロマン」は、やはり小説の中だけに留めておくべきだったのか。約2時間で原作の感動を伝えるためには、いらない部分を削り、脚色し、もっとも洗練された内容になってしかるべきなのですが……。荒削りすぎたのか、盛り込みすぎたのか? どうにも内容が陳腐に感じてなりません。フランスから日本への渡航を3回繰り返すシーンはもちろん、舞台が1箇所に定まっていないため、それぞれのシーンや内容に深さがない。深さがないため、伝わらない、心に届かない、そんな印象を受けます。
あえて「絹」という繊維とリンクさせて伝わることがあるとすれば、エレーヌのエルヴァに対する想いこそ、絹のように強く長い、彼女の生涯を捧げる愛情だったということです。エンディングで明らかになるエレーヌの想いが、かろうじてこの作品を叙事詩として仕上げています。

What can I do for you?
ご用件は?
You will be back by spring.
春までには戻れるわ
I give you my word.
約束するよ
She’s quite something, isn’t she?
彼女って魅力的だよな?
You have to be patient.
辛抱強くならないと
You can depend on me.
お任せください
Farewell.
さようなら






晴乃さん、こんばんわ。残念です。映画情報誌で「シルク」を見かけたときから、かなりの期待をしていただけに、晴乃さんのレビューを読んでがっかりしました。でも公開したら見てみるつもりです。
いつも参考になるレビューありがとうございます。
それから、先週初めて天気予報でお見かけしました。動いてる晴乃さんの方が魅力的ですね!
では、また!
投稿: ひかり | 2007年12月10日 (月) 18:45
ひかりさん
あくまでも主観なので、是非御覧になってくださいね!感想もお待ちしています。
お天気観るって程の長さでもないですけどね・・・(笑)ありがとうございます!お正月特番ははもう少し長く映るので、早起きされたら、是非御覧下さい☆
投稿: つちやはるの | 2007年12月11日 (火) 22:45