チャプター27

『チャプター27』
ジョン・レノンを殺害した男。マーク・デイヴィッド・チャップマンとは、どのような人間だったのでしょうか?
ジョン・レノン殺害に至るまでのチャップマンの3日間の行動、精神状態を描いた作品。生い立ちなどにはあえて触れておらず、ひたすらこの3日間に絞って運命の瞬間まで重々しく、時に切迫した姿を描いているものの、どうにも腑に落ちない……。監督J・P・シェファーは、チャップマンのジョン・レノン殺害は、「瞬間に引き金を引こうと決めた」と捉えているようですが、本当にそうなのでしょうか?
監督・脚本:J・P・シェファー
製作総指揮:ジャレッド・レト
原案:ジャック・ジョーンズ
出演:ジャレッド・レト/ジュダ・フリードランダー/アーシュラ・アボット/ジャンヌ・フルニエ
『チャプター27』
配給:アスミック・エース エンタテインメント
公開:2007年12月15日
劇場:シネクイントほか全国にて
公式HP:http://chapter27.jp/

チャップマンの二面性を往々にして感じる作品です。穏やかに会話していたと思ったら、突然怒り出したり、興奮したり、そんなシーンも多用されていますが、彼の人格をもっとも表しているのは、「映画が嫌い」という言葉。
ダコタハウスでレノンを待つうちに知り合いになったレノンの熱狂的なファン、ジュードに映画へ誘われますが、彼は「映画は偽善的なもので耐えられないから観ないんだ」と断ります。しかし、後に実は映画が嫌いではないことがわかるシーンが出てくるのです。ジョン・レノンの住むダコタハウスは、映画『ローズマリーの赤ちゃん』の舞台でも有名で、チャップマンはこの映画を観ています。「映画は嫌いなんじゃないの?」というジュードの問いかけに「観るものもある」と切り返すわけです。
要するに、彼は映画が好きであり、嫌いだったのです。また、チャップマンは、ジョン・レノンが大好きで、でも大嫌いだったのだと言えるでしょう。嘘をついているわけでもなく、両方が彼の本心なのだと思います。
これまで、ファンとしてレノンを大好きだったチャップマンは、常にジョン・レノンを「ジョン」と呼んでいました。名前で呼ぶ行為は、相手への親しみを表し身近な存在と捉えることができます。しかしもっとも印象的なのは、ラストシーン。チャップマンはジョン・レノンの背後から、「レノンさん」と呼びかけるのです。大好きな「ジョン」から、大嫌いな「レノン」に変わる瞬間でした。
ホテルに残されていた聖書の “ヨハネによる福音書の「JOHN(ヨハネ)」” には、チャップマンの自筆で 「LENON」 の文字が書き加えられていたことにも、彼の心の闇を感じます。
この苗字と名前で呼ぶことの違いにさえ、彼に潜む二面性を垣間見るような気がします。到底理解し得ないチャップマンの人格。ジョン・レノン殺害は彼の持つ二面性の一方が現れた結果ですが、これを突発的なものだと捉えるのでしょうか? 「人間誰しも、間違った条件さえ揃えば、後に絶対後悔することをやってしまう可能性がある」という監督のチャップマンに対する捉え方に、私は疑問を抱かずにはいられません。生い立ちを描かず、彼の人生を描かず、3日間の行動を克明に描いたところで、チャップマンの行動や精神状態を推し量れるのでしょうか? 彼の二面性と心の闇は余りに深すぎる気がしてなりません。

映画に誘われたチャップマンが映画について語った一言。
I can’t stand it!
耐えられない!
チャップマンが泊まっていたホテルの隣の部屋からゲイカップルの声が……耐えられずホテルを変えることにした。タクシーの運転手に頼んだ台詞。
Take me some place nice.
安らげる場所に連れてって
ダコタハウスのガードマンに親しげに話しかけるチャップマン。ガードマンにはこんな言葉を言われる。
Step back a bit.
ちょっと離れて
チャップマンの心の声。
Everyone is crack and broken.
誰もが傷つき打ちひしがれている
You don’t have to be nervous.
緊張しなくていいよ
チャップマンが電話越しに妻に語った一言。
You are my gemstone.
君は僕の宝石だよ
ジョン・レノンの殺害を決意。
I’m going now, becoming something new.
僕はいくんだ、別人になるために
ジョンを殺害する日が“今日”しかないと自分に言い聞かせているが……。
It’s not a coincidence.
ただの偶然じゃない
ダコタハウスの前でジョン・レノンの熱狂的なファンであるジュードと再会。チャップマンは一人になるのが怖くてたまらず、「一緒にジョンを待とう、一緒に居てほしい」とジュードに頼むが……。
I have stuff to do.
私用事があるの
ジョンからレコードにサインをもらったチャップマン。ジョンに対して感じた一言は。
He wasn’t phony.
彼は偽善者じゃなかった






まず、本の発売日延期・・・残念ですね。
昨日本屋で売っていなかった事の謎がHPを見て解けました!!
でも、楽しみは先に延ばした方がワクワク度もUPしますからね♪♪
さてさて、今日は熱がある中「チャプター27」を観て来ました。
「シネマグラス」を読んでから、日本に帰国したら観に行こうと決めていた作品の一つだったので。
感想としては、チャップマンの二面性・感情の起伏が強く感じられる作品ですね。
一見穏やかな表情を見せていても、その皮一枚下の感情の流れは常に渦を巻いている。
その感情の流れは常に出口を探していて、それはジョン・レノンに向かって流れていくのが見て取れる。
チャップマンは始終迷っていて、相反するジョンへの想いが引っ張り合いになり常にその想いに翻弄されていたのではないか・・・
ただ、どちらの想いも彼の本心なので決着がつかない。
細いロープの上を歩いていて、風に煽られては左へ落ちかかり、バランスによっては右へ落ちかかる・・・
僕たちを含めた世界中の人がロープの上を歩いていますが、おそらくチャップマンが歩いていたロープよりも、ずっと太く安全なロープなのではないでしょうか・・・
人としての均衡が崩れるときは、ロープの幅が狭まるのではと感じました。
チャップマンは長い間細いロープの上を歩いていたのだと感じてしまいます・・・
チャップマン自身もそれを理解しているから、「時々他人に頼る」という形で自分自身を「暗殺をしない」方へ落とそうと試みている。
その手段はあまりにも「小さくて弱いもの」だったかもしれないけれど、その中での一つでも想いが叶っていれば、ジョンは今も生存していたのでは・・・と思ってしまう自分がいます。
人間の持っている「二面性」「葛藤する理性と感情」、その中での葛藤の過程と一つの結果。
チャップマンは、ジョンの全てを奪うことで自分のものにしようとしましたが、27年という時間が経過した今はどう感じているのか・・・
その後の世間の反応や、チャップマン自身が受けたであろう数々の影響をふまえ、当時の感情を留めているのか・・・
この作品も、チャップマン自身に膨大な時間をかけ、リサーチした情報を元に製作されていますが、チャップマン本人でさえ気付かない内に客観的な想いを交えて話していたのではないでしょうか?
晴乃さんが言っているように、「チャップマンの心の闇」というものが僕たちには深すぎることを実感させられてなりません。
最後に韓国で参加をした作品名ですが、「追撃者」です。
ハ・ジョンウとキム・ユンソクの出演です。
もしも機会があったらシネマグラスで取り上げて見てくださいね♪
長くなりましてすいませんです。
♪それでは良いクリスマスを♪
ゴホッ!ゴホッ!!
投稿: カーリマン | 2007年12月22日 (土) 19:13
カーリマンさん
こんにちは。お体大丈夫ですか?熱があるのにそれでも映画鑑賞とは、さすが映画マンですね!!でも無理なさらず早く治してくださいね!実は土屋も風邪気味です。でもお休みが1月2日、3日しかないので、それまでなんとしても持ちこたえるために必死です。
それから、いつも見識深いご意見を頂き本当にどうもありがとうございます。大変参考になります。今後ともよろしくお願い致します♪
さて、本の延期の件ですが、度々の変更大変申し訳ありません。発売日が決まりましたら、すぐにご報告いたしますね!
>最後に韓国で参加をした作品名ですが、「追撃者」です。ハ・ジョンウとキム・ユンソクの出演です。もしも機会があったらシネマグラスで取り上げて見てくださいね♪
試写会に行くチャンスがあったら絶対に取り上げますね!!本当にお疲れ様でした。公開がとってもです!(^^)
投稿: つちやはるの | 2007年12月25日 (火) 15:21
さてさて、今年も残すところあと僅か・・・
決まり文句のようですが、今年の一年も映画の撮影などで、「あっという間に過ぎていった!!」というのが実感です。
晴乃さんの2007年はどうでしたか?
「旅に映画にお天気に株に・・・そして食べることに♪」と忙しく充実した年だったのでは☆
お正月の休みも2日・3日しかないみたいですが・・・
その後の風邪の具合はどうですか?
気合で乗り切りましょうね!!
私も来年の夏から長期の撮影が予定されている為、正月休みは1日・2日までで・・・(お互いに仕事怪獣ですね・・・フッフッフッ)
明日の打ち合わせが終わり次第、愛犬のベイダーと一緒に駆け足で長野のスキー場に車で行ってこようと思っています♪♪
せっかく新しいスキー板を購入したし、日帰りでもいいから、ひと滑りくらいしないとね☆
それでは、今年一年シネマグラスにはお世話になりました(^^)
また来年も長々とコメントを書かせて頂きますね♪
2008年も今年より一歩自分が進化するように歩いていきましょう!!
☆それでは良いお年を☆
投稿: カーリマン | 2007年12月30日 (日) 18:46
カーリマンさん
明けましておめでとうございます。今年もバシバシコメントしてくださいね(^^)
>その後の風邪の具合はどうですか?
まだ咳が残っています。。。早く治さねば(><)1月はオーディションも控えているので、勝負の月です。頑張ります!
>私も来年の夏から長期の撮影が予定されている為、正月休みは1日・2日までで・・・(お互いに仕事怪獣ですね・・・フッフッフッ)
大変ですね~!!お体に気をつけてお仕事頑張ってください!!今年もどうぞ、シネマグラスと土屋晴乃を宜しくお願い致します☆
投稿: つちやはるの | 2008年1月 3日 (木) 18:43