再会の街で

『再会の街で』
忌まわしい9.11がもたらした悲劇は、多くの人々の命を奪ったことだけではありません。残された遺族にとっては、その日から全ての生活が一変してしまったのです。最愛の家族を一日で失った人々の心は、発狂するほどの絶望感と喪失感で埋め尽くされ、その後、どんな生き方をしていくのでしょうか? いつになったらその苦しみから解放され、再生できるのでしょうか?
この物語は、マイク・バインダー監督の9.11体験から生まれたストーリーです。遺族たちは今もなお、あの事件と闘っているのです。困難をどう乗り越えようとしているのか? そして、それを支える周囲の人間たちの苦闘を象徴した作品です。
脚本・監督:マイク・バインダー
出演:アダム・サンドラー/ドン・チードル/ジェイダ・ピンケット=スミス/リヴ・タイラー/サフロン・バロウズ
『再会の街で』
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公開:2008年12月22日
劇場:恵比寿ガーデンシネマ、新宿武蔵野館ほかにて
公式HP:http://www.sonypictures.jp/movies/reignoverme/index.html

アダム・サンドラー演じる元歯科医チャーリーは、常にヘッドフォンをして原付スクーターに乗っています。無表情な顔と完全に光を失った意志のない目で、一体何を見ているのでしょうか?
オープニングの映像から彼の閉ざされた心は表現されています。決してはずす事のないヘッドフォンは、世の中に溢れる全ての雑音を聴かない、聴きたくないという社会からの断絶・隔離の象徴であるように見えます。それは、彼にとって、この世の中には直面したくない辛すぎる現実で溢れかえっているから。
ヘッドフォンから流れる音楽は、70年代・80年代の楽曲が使われていて、物語と音楽のシンクロにより、彼の心の声を表現しています。きっとこの時代は、彼の輝いていた頃だったのかもしれません。音楽を聴くと、その曲をもっとも聴いていた時代に心がタイムスリップしますよね。
この映画の素晴らしいところは、安易に心の再生を描かなかった“ラスト”にこそあると思います!!
ドン・チドール演じる歯科医アランとの偶然の再会、そして交流を重ねる中で、チャーリーのグルグル巻きに巻かれた心の鎖はほんの少しずつ緩みを見せるものの、人間の心がたった2時間4分の映像の中で再生を図れるもの、光を見出せてしまう容易なものなのだとしたら、実に陳腐で感傷的なメッセージを残すだけの軽々しい作品で終わっていたでしょう。
この作品が重厚かつ賞賛に値する感動作となり得たのは、観客がチャーリーの未来を、わずかではあるけれども期待をもって迎えられたこと、それに尽きると思います。これからも再び襲ってくるであろう、喪失感、孤独感、不安感、精神的外傷は計り知れません。しかし、もしかしたら彼を助けようとする多くの愛で、いつか人間らしい生活を取り戻せるのかもしれない。決して癒されることのない傷を抱えながら、それでも必死に生きようとする魂。そしてまた、それを支える人々の魂が、私たちの琴線に静かに触れる作品なのです。

I’m simple man, so sing a simple song.
俺は単純な男さ、だから単純な歌を歌おう!
映画のオープニングは、この歌詞から始まります。意味深な言葉ですよね。人間が単純なわけがありません! 複雑だから人間なんです。この歌をオープニングに持ってきた意図がきっと分かるはずですよ。
Another cutie crushes on you.
また美女にモテるのね~
「crush on~」のぼせ上がる という意味で口語表現。「cutie」も口語で、可愛い子ちゃんなどという呼びかけで使います。
I’m so sick of your father.
お父さんにはウンザリよ。
「be sick of ~ ウンザリする」という表現。その他にも色々ありますよ~一緒に覚えておくといいかも?!
I’m disgusted with you. 「be disgusted with~」
I’m fed up with you. 「be fed up with~」 口語表現
I’m just making small talk.
何か話してるだけだよ
small talk 「たわいもない話」 ⇔ big talk 「重要な話・途方もない話」
I’ll get into it.
なんとかします。
get into はこの他にも状況に応じて色々な意味をもつ言葉です♪ イメージは、「中に入り込む」と捉えておきましょう!
It was heartbroken for them.
気の毒で、心が潰れそうだった。
Let me just try.
やらせろよ。
You don’t have an addictive personality?
お前ははまらない性格だろ?
性格をhave で表すのって、英語らしい表現だと思いません?!
Don’t judge people like that.
人をそんな風に判断するなよ
That’s not polite.
失礼だよ
polite「礼儀正しい」 ⇔ impolite「無作法な、失礼な」
That’s impolite. でも同じ意味。
Who are you mad at?
誰に怒ってるの?
Don’t change the subject.
話をそらすなよ。
He might just find an own way.
自分の道を見つけるかもしれない。






まずはリニューアルのシネマグラスもまたいい感じですね。
それからこの作品、土屋さんの力強いレビューで、ホントに観たいと思いました。
公開はまだ先のようですが、楽しみにしてます。
投稿: 翔 | 2007年10月 1日 (月) 22:39
やっと辿り着きました。前のシネマグラスにアクセスしてGYAOのページに飛んでから土屋さんのこのページに来られないんです。
無くなったのかと焦りましたが、ホームページにアドレスが載ってたのでそこから来ましたよ。
これからも記事楽しみにしてます。
そういえば星印評価なくなったんですか?
投稿: 太郎 | 2007年10月 3日 (水) 12:47
!!晴乃さん!! 今回も良い仕事してますね。
今回の「再会の街で」は、色々な意味で是非に観賞をしたいと思っていた作品なんです。
今回の撮影が無ければ、東京国際映画祭で観る事が出来たはずなのですが、時間が合わずに残念に思っていた所・・・晴乃さんは観てきたんですね・・・・羨ましい限りです。
今作品には僕の好きな、(アダム・サンドラー)(ドン・チードル)が出演、そして根底にある911テロ。
どんな出来に仕上がっているのか非常に興味がありました。
実は僕自身も、以前に似たような体験をしていまして・・・
「阪神淡路大震災」
あの日の2日前から、仕事絡みで神戸に入っていました。
そして運命の時・・・
記憶は断片的にしか覚えていませんが、あの震災で一緒にいた2人の友人を亡くしました。
僕自身は偶然に偶然が重なって、今もこうして生きています。
でも、今でも稀に夢を見ることがあり、その都度目を覚まします。
一時期は「早く忘れたいと!」思っていたけれども、それも今では忘れてはならない記憶なんだと思っています。
ここまで来るのには、とても多くの人の支えがあって話せるようになり、心から感謝をしています。
ただ、晴乃さんも書いていますが、これから先も「喪失感・不安感・孤独感・恐怖感」といった精神的なキズは癒えることは無いと思います。
でも、僕自身は亡くなっていった2人の分も全速力で走り抜けて行こうと前を見ています☆
そして、こういう作品のコメントは難しいと思いますが、今回の晴乃さんのコメントに僕は共感しました。
読んでいて涙が出てきましたよ(良い涙ですよ)
あらためて晴乃さんの「シネマグラス」に出会えたこと、心から嬉しく思っています☆
何だか自分のことをズラズラと書いてしまいゴメンナサイ・・・
さぁ~て、今日の飛行機で久しぶりに日本へ帰国です♪
富士登山と美味しいお寿司が食べたいです!!
鎌倉に美味しいお寿司屋さんがあるんですよ♪♪
明日無事に着きますように・・・オヤスミナサイ
投稿: カーリマン | 2007年10月 4日 (木) 02:25
土屋さん、はじめコメント書きます。以前からシネマグラスを拝見して感じていたことは、土屋さんは心で映画を観る人だということです。私自身、映画の仕事に関わっていますが、土屋さんのようなライターさんを見つけると、嬉しくなります。今後も陰ながら応援しています。たくさんの映画を紹介して、若い世代のリーダーとして活躍してださい。
投稿: YAMAO | 2007年10月 4日 (木) 17:37
こんばんわ。ドン・チドールには以前から注目
してます。オーシャンズみたいなちょっと三枚目っぽいのをやらせても
いいし、トラフィックみたいなシリアス系でもいける
しいい役者ですね。土屋さんはドン・チドールが出てるのではどの作品が
好きですか?オススメあれば教えてください。
投稿: 一美 | 2007年10月 5日 (金) 00:05
翔さん
さっそくコメントありがとうございます!是非ご覧になってくださいね♪
投稿: 土屋晴乃 | 2007年10月 7日 (日) 15:54
太郎 さん
ご心配いただき、すみません。まだもう少しこのサイトも手が入るようです。☆印なども今後入っていきますので、少々お待ち下さいね。
投稿: 土屋晴乃 | 2007年10月 7日 (日) 15:58
カーリマンさん
まずは、貴重なコメント本当にどうもありがとうございました。m(__)m
カーリマンさんのご経験されたことを、この場に書いていただいたこと、心から感謝いたします。なんと言っていいか分からず、もどかしい想いです。何を書いても言葉だけが浮いてしまう気がしますので、あえて何も書きませんが、どうか私の心をお察しください。
そして、お仕事頑張って下さい!!応援しています!!
また貴重なご意見お待ちしています☆
P.S.
カーリマンさんに頂いたお言葉で、また頑張ろう!という気持ちになりました。ありがとうございました。
土屋晴乃
投稿: 土屋晴乃 | 2007年10月 7日 (日) 16:10
YAMAO さん
はじめまして。そして本当に嬉しいコメントを頂きまして、ありがとうございましたm(__)m
もったいないお言葉です。。。(;;)これからも細く長く映画に関わっていけたらいいなと思っています。頑張ります!
投稿: 土屋晴乃 | 2007年10月 7日 (日) 16:12
一美さん
ドン・チードル作品で一番好きなのは、『天使がくれた時間』です♪ニコラス・ケイジ主演の映画ですが、キーパーソンをコメディータッチで演じていて○です。
シリアスでもコメディーでも本当にいい演技をしますよね~。
投稿: 土屋晴乃 | 2007年10月 7日 (日) 16:17
晴乃さん、リニューアルおめでとうございます。
9.11関連の映画だと「ワールド・トレード・センター」が
記憶にありますが、この映画はもっと心の中の深いところまで
せまってくるような印象を受けます。ぜひ観たいと思います。
いつも映画を観るときは、晴乃さんのコメントを参考にさせて
いただいています。これからもよろしくお願いしますね。
投稿: みっきー | 2007年10月10日 (水) 18:36
みっきーさん
いつもコメントどうもありがとうございます(^^)/▽☆▽\(^^)
とっても励ましになるお言葉嬉しいです(/_\;)
これからも頑張りますので、また遊びに来てくださいね!
投稿: 土屋晴乃 | 2007年10月10日 (水) 22:16