ロンリーハート

『ロンリーハート』
これが本当に血の通った人間のする行為なのか?と思わせるほど、残酷で非道極まりない、ある“孤独な”人間達の身勝手な愛の物語。そしてそれは、アメリカで実際に起きた事件なのです。とにかく衝撃的で、後味が良い作品ではありません。ただ一つ言える事は、陰の力は、陰の力を引き寄せるということ。そして、陰の力が結束すると、悲劇を生むということです。
監督・脚本:トッド・ロビンソン
出演:ジョン・トラボルタ/ジェームズ・ガンドルフィーニ/ジャレッド・レト/サルマ・ハエック
『ロンリーハート』
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公開:2007年11月10日
劇場:新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開
公式HP:http://www.lonelyheart.jp/

主人公は、ニューヨークのシンシン刑務所で死刑囚となった二人の男女。レイモンド・フェルナンデスは、小柄な結婚詐欺師。マーサ・ベックは体重が100キロを超える巨漢の看護婦だったといいます。
この作品でのマーサ役・サルマ・ハエックは、余りにも実在の人物とはかけ離れた容姿端麗の女優であり、作品の中では、彼女の不幸な生い立ちやトラウマを振り返るシーンはほとんどありません。そのため、単なる破壊的で破滅的な精神異常者としての印象が強く残ります。
映画という見世物である以上、犯人そっくりな巨漢の女性を使って実話に忠実に描く必要はなく、マーサを魅惑的な陰のある美しい女性として描いたほうが、観客の心を捉えるという意図での配役なのは分かります。でもそれならば、もっとマーサを深く描いて欲しかったというのが本音です。彼女の心の闇があまりに表面的にしか映し出されていないことが、作品自体を希薄なものにしているような気がします。
レイモンドは腕のいい詐欺師で、新聞の恋人募集欄「ロンリーハート・クラブ」に投稿してくる、夫が戦死した女性や未婚の中年女性から財産を騙し取っている男でした。孤独な女心につけこむ彼自身もまた、心に孤独を抱えている男だったのでしょう。そして、運命の出会いが訪れます。詐欺のカモとして、マーサが引っかかってきたのです。彼以上に孤独を抱えて生きてきた彼女。二人の陰の力が結びついた時から、その力は恐ろしく姿を変えていきます。二人で結婚詐欺を仕掛けるようになり、子供を含め4人もの尊い命を奪い、それでも死刑執行の場で、愛を叫ぶ鬼畜を、もはやどう捉えるべきなのでしょうか? 彼らは、二人の「愛」のために人を殺したのだと語るのです。
正直、彼らが「愛」と信じている二人の間に流れるものは、孤独への「怨念」であり、生い立ち・不遇な人生への「遺恨」が、体裁よく「愛」という幻想に姿を変えたものでしかないのだと思います。

We are supposed to be off duty.
俺達は、非番だ
off duty = 勤務時間外で、非番で
Why don’t you keep your mouth shut?
口を閉じたらどうだ?
You smell like a pimp.
ヒモ臭いわ
pimp = 売春の斡旋をする人、ぽん引き、ヒモ
Don’t make it personal.
公私は分けろ!
He got a hunch.
彼の勘だね
hunch = <口語>直感、勘、予感、虫の知らせ
She’s crazy about him.
彼女は彼に夢中だわ






コメント