タロットカード殺人事件

前作『マッチポイント』に続いて、ロンドンを舞台に、ウディ・アレンとスカーレット・ヨハンソン<が再びコンビを組んだ第2弾!
アレンの、熟練してもなお色褪せないコメディーセンスとウィットは必見。プラスして映画の舞台であるイギリスへの敬意なのか、はたまた挑戦的アイロニーなのか、イギリス独特の皮肉をふんだんに織り交ぜながら、テンポの良いアーティスティックな本格ミステリーに仕上げたのは、実にお見事!!
監督・脚本・出演:ウディ・アレン
出演:スカーレット・ヨハンソン/ヒュー・ジャックマン/イアン・マクシェーン
『タロットカード殺人事件』
配給:ワイズポリシー
公開:2007年10月27日
劇場:シャンテシネ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて
公式HP:http://www.wisepolicy.com/scoop/

最も注目すべきは、ウディ・アレン>が父性の役割を演じている点!! これまでの彼の出演作品から考えても、ヒロインと恋愛関係になるのが大方お決まりだったはず。『アニー・ホール』で共演したダイアン・キートンを思わせるスカーレット・ヨハンソンとのやり取りの中で、唯一決定的な違いがあるとすれば、男性ではなく父性であるということ。
まぁ、正直72歳と23歳の男女間に無理やり「恋愛」を持ってくる必要性も必然性も感じませんけどね(笑)。どうやら実生活でも二人の間には、男女間を超え、父娘のような友情関係で結ばれているんだとか。2008年に公開するスペインを舞台にした映画でもまたまたコンビを組んでいるので、そちらも注目したいところ。
さて、この映画を単なるミステリーではなく、上質な芸術性を感じる極上の文芸作品に仕立てたのは、紛れもなくロンドンという舞台そのものです! 21世紀でありながら、時代錯誤に陥るクラシックの雰囲気漂う街並み。そして常に曇ったお馴染みの天候が、先の読めない暗雲立ち込めるミステリーの結末に、妙な彩を添えています。そして今も存在するイギリスの階級社会を映し出すことで、作品自体を高尚な代物にしています。一方で、ウディ・アレン演じるアメリカ人奇術師シドニーや、ジャーナリスト志望のアメリカ人女子大生サンドラは、アメリカを代表するごく普通の市民。イギリスとアメリカのお国柄の違いを各所に散りばめているのもまた面白い♪
ウディ・アレは、「完璧な技術や資質をもった俳優としか仕事をしない」と断言しているだけあり、俳優に演技指導をほとんどしないことでも有名なんだとか。本作品のスカーレット・ヨハンソン>はもちろん、ヒュー・ジャックマン、脇を固めるイギリスのベテラン俳優陣もアレンの期待を裏切らず、素晴らしい演技で私たちを魅了すること間違いなしです!

There is a suspicion.
プンプン臭うな
字幕では↑こんな風に訳されていましたよ。suspicion が「容疑・疑い」の意味。
I’m tied up.
スケジュールが詰まっているの
tie up ~「固く縛る・拘束する」という意味。自分が拘束されている。つまり、スケジュールが埋まって身動きが取れないということ。
You’d better watch out.
気をつけたほうがいい
had better ~ したほうがいい。かなり強い勧誘表現なので、使い方に要注意です!
Don’t tickle me.
くすぐらないで
Don’t blow it.
フイにするなよ
blowは、「しくじる・台無しにする」という意味のスラングとして使われています。
I’m locked in.
閉じ込められた
Don’t let me down.
失望させるな
「失望させるな」という他の表現=Don’t disappoint me.
I have a confession to make.
私、打ち明ける事があるの。
このフレーズで切り出されると、ドキリとしますね。ちなみに、私も使った事あります(笑)
I’m so paranoid.
相当思い込みが激しいの
paranoid=「偏執性の人・病的なほど疑い深い人」
You thought I’m nuts.
君は僕がいかれていると思っているね。
「nut」は木の実の意味ですが、スラングとしては、「変わり者、熱狂的愛好者」
たとえば、「映画バカ=a movie nut」 ということも出来ますね。






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