チャーリーとパパの飛行機

『チャーリーとパパの飛行機』
この映画、けっして子供のためだけに作られたものではありません。温かくて、夢のあるストーリーに、子供はワクワクし、大人はピュアな心を取り戻せるかも。
スローテンポの静かなファンタジー世界を通して、生きる上での大きなメッセージに気がつくはずです。フランス南西部ピレネー山脈の麓とパリ近郊を舞台にしたハートウォーミング&ヒーリングムービーは、私たちに爽やかな感動を運んできてくれますよ。
監督:セドリック・カーン
出演:イザベル・カレ/ヴァンサン・ランドン/ロメオ・ポツァリス/ニコラ・ブリアンソン/アリシア・ジェマイ
『チャーリーとパパの飛行機』
配給:ワイズポリシー
公開:2007年9月1日
劇場:シネ・リーブル池袋ほかにて
公式HP:http://www.wisepolicy.com/lavion/

「パパの死」という、子供にとって人生でもっとも辛い経験の一つが映画の題材になっているのに、ジメジメした暗い印象よりも、前向きに強く成長する姿が、実にけなげで見るものの心を温かくします。
なんといっても、主人公の男の子が可愛い!! キラキラしたサラサラのブロンドヘアー、チャーリー。笑うと前歯が無いあたりもとってもキュートです。パパが亡くなった後、ママを気遣うシーンに涙腺が緩み、パパがくれた模型の飛行機を抱きしめて眠るシーンは切なさが広がります。
飛行機はチャーリーにとって成長のバロメーターであり、物語の要。パパの死後、突如として動き出した飛行機は、次第に色々な場面で飛ぶようになります。チャーリーの飛行機への執着はパパへの愛情であり、「パパが死んでしまった」という現実を受け入れたくない心が暴れだしているようにも見えます。しかし最終的に、チャーリーは自ら飛行機を手放すのです。パパの死を乗り越え、強くなったチャーリーは、スクリーンで何倍も大きく成長し、エンドロールを迎えます。
飛行機の役割はチャーリーの成長だけをはかるものではありません。ママとの絆を深めるための、重要なアイテムです。チャーリーとママを残して不慮の事故で死んでしまったパパは、2人が心配で心配で天国へ行けず、飛行機に魂を乗せて、ふたりを一生懸命結びつけたのかもしれません。そんな想像が膨らむほど、自然とピュアな心になっているのです。
産まれたての仔牛が必死で立とうとするシーンから始まるこの映画は、チャーリーの心の成長がテーマであることを暗喩しているものでしょう。






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