あるスキャンダルの覚え書き

『あるスキャンダルの覚え書き』
ジュディ・デンチとケイト・ブランシェットの演技力対決は実に見物!
イギリスらしい皮肉やユーモアを織り交ぜ、現代人が抱える孤独をサスペンスフルに描き出す、ショッキングな人間ドラマです。
監督:リチャード・エアー
出演:ジュディ・デンチ/ケイト・ブランシェット/ビル・ナイ
『あるスキャンダルの覚え書き』
配給:20世紀フォックス
公開:2007年6月2日
劇場:シャンテ・シネほか全国にて順次公開
公式HP:http://movies.foxjapan.com/notesonascandal/

原作は、アメリカ・イギリス両方のベストセラーリストに載り、イギリスの優れた文学に与えられるブッカ―賞の最終候補に残ったという「あるスキャンダルについての覚え書き」。
教え子と性的な関係を持った女教師シーバ(ケイト・ブランシェット)。
そのシーバに友情以上の感情を抱く、孤独の初老女教師バーバラ(ジュディ・デンチ)は、シーバのスキャンダルをネタに歪んだ愛情を露にしていきます。
貴族を演じることの多いジュディ・デンチですが、今回は、孤独な初老のオールドミスで、嫉妬、妄想、自己欺瞞など、ドロドロとした感情と悪意すらにじみ出る定年前の中学校教師を好演しています。
シーバを見つめるバーバラの眼差しは、まさに恋をしている“女の眼差し”そのもの。
のちにバーバラの恋愛遍歴も分かってきますが、彼女の求める友情という名の愛情は、相手の全てを自分の手中に納めておきたいという独占であり、執着であり、嫉妬心の塊。
自分の愛を受け入れられなかった後の変貌は、実に狂気です。
それにしても何を演じても大物は大物。とにかく圧巻の演技力!には言葉が出ません。
その対抗馬が、15歳の生徒とあらぬ関係に溺れるシーバ演じる、ケイト・ブランシェットです。
しっとりとした大人の女性の色香が漂い、彼女の髪、白い肌、唇、潤んだ瞳、目元のシワでさえ、魅惑的に感じるはず。
現実の生活や教え子との関係に苦悩しながらも、どこかフワフワとした地に足の着かない夢に生きる女性のように映る彼女。
光と闇に生きる複雑なシーバは、ブランシェットそのものなのでは?と思えるほど、素晴らしいのです!
とにもかくにも、二人の演技対決、是非ご覧になっていただきたい!
余談ですが、このシーバは、1997年の「ルトノー事件」をモデルにしているそう。
児童強姦罪で逮捕されたシアトルの小学校教師メアリー=ケイ・ルトノーは当時35歳。4人の子供を持つ母親でありながら、13歳の生徒と性的関係を持ち、彼の子を妊娠・出産したといいます。
懲役7年6ヶ月の実刑判決を受け、仮釈放中に彼の2人目の子供を妊娠・出産したため、実刑を受けることになります。
刑期を終えたルトノーと生徒は2005年に結婚したんだとか。
社会道徳を問う人は沢山いるのでしょうが、長い年月をかけて、ここまで貫いた愛は純愛ですね……。

I know exactly what you mean.
よくわかるわ
You gonna be terrific teacher.
いい先生になるわ
I could gain everything by doing nothing.
何もしなくても全てを手に入れられる
Was he awful to you?
彼、ひどい態度だった?






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