オール・ザ・キングスメン

『オール・ザ・キングスメン』
今週ご紹介するのは、1949年版『オール・ザ・キングスメン』のリメイク作。前作は、アカデミー賞3部門(作品・主演男優・主演女優)を受賞しています。……が、50年代に入り、赤狩りの犠牲を真っ向から受けた曰くつきの作品でもあるんですよ。新旧合わせて見るとより分かるかも?! それにしても、ショーン・ペンの、あの南部なまりの激しい英語にはビックリ! 最初から違う意味で度肝を抜かれたのでした……。
監督:スティーヴン・ゼイリアン
出演:ショーン・ペン/ジュード・ロウ/ケイト・ウィンスレット
『オール・ザ・キングスメン』
公開:2007年4月7日
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
劇場:みゆき座ほか全国にて
公式HP:http://sonypictures/movies/allthekingsmen/

この映画の舞台は、ルイジアナ州メーソン市。ルイジアナ州といえば、最近だとハリケーン“カトリーナ”の被害を受け、その処置の悪さを巡って州知事がかなり批判を受けていましたよね~。知事との夕食が競売にかけられ、落札金額、なんと1ドル!! というニュースにビックリしたのも、つい最近のお話。
それはさて置き、この作品もまた、ルイジアナ州知事となった叩き上げの政治家、ウィリー・スタークの成功から破滅までを描いたものです。彼の州知事当選の追い風となったのは、貧しい生い立ちと、労働者階級の気持ちを代弁した演説。今までの知事や政治家たちが、いかに汚職にまみれ、州民を欺き、税金を無駄に使って、自分たちの私腹を肥やすことばかりを考えていた連中であったかというバッシングを繰り返し、貧しい人々と同じ目線に立ったことでした。
でも、人間は絶大な権力を持つと、なぜ初心の気持ちや、自分の信念を忘れ、金や権力の“我利我利亡者(がりがりもうじゃ)”と化してしまうんでしょうね…。誰も周りでその権力に介入できる人や、正しい道を助言する人が居なくなってしまうんですね、きっと。アメリカという国も、所詮は「長いものには巻かれよ」といったところでしょうか。権力を持つことは、自由を手に入れたかのように見えて、不自由で不幸の始まり…。そんな気がしてなりません。
ピューリッツァー賞受賞作家、ロバート・ペン・ウォーレンの小説「すべて王の臣」(日本語発売タイトル)を、この映画の製作総指揮者であり、アメリカで最も有名な政治コンサルタントであるジェームス・カーヴィルが、ストーリーを忠実に再現するために、尽力をつくしたこの作品。人間の “善”と“悪”に嫌でも向き合わなければならず、ちょっと息苦しさを覚えます。孟子の主張した「性善説」と、相反する荀子の「性悪説」について、ちらっと頭をかすめたのでした。

今回は、南部なまりの激しい英語だったので、リスニング学習には不向きな映画かも?! イギリスのCockney英語も相当難関ですが、こちらもかなりのもの。日常会話で使えそうな5つの短い表現をピックアップしてみました~! 是非お試しあれ☆
I pushed it out my head.
それを頭から追い出した。
She was the first one that I love and maybe the last.
彼女は僕が愛した最初でたぶん最後の人だ。
Who cares!
知るか!
Your will is my strength.
君たちの意志が僕の力なんだ。
Thanks for the compliments.
社交辞令(お世辞)をありがとう。






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