『mid90s ミッドナインティーズ』日本最速プレミア試写会開催!ジョナ・ヒル監督、入江悠監督がゲストオンライン登壇

日時:8月29日(土)
場所:新宿ピカデリー (6sc)
登壇者:ジョナ・ヒル、入江悠(映画監督)

0831_006


2 度のオスカーノミネートを果たし『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『マネーボール』『21 ジャンプストリート』などの出演でも人気の俳優ジョナ・ヒルが初監督を手掛けた『mid90s ミッドナインティーズ』(9/4 公開)!本作は 90 年代のロサンゼルスを舞台にシングルマザー家庭に育った 13 歳の少年スティーヴィー(サニー・スリッチ)が、スケートボードを通してかけがえのない仲間達と出会い、子供から大人への扉を開いていく、ジョナ・ヒル自身の半自伝的な 10 代の想い出をもとに珠玉の青春映画へと作り上げられたストーリーだ。9/4(金)の本公開に先駆けて日本最速のプレミア試写会が 8/29(土)に開催された。本作の監督ジョナ・ヒル、そして聞き手として本作を愛してやまない『SR サイタマノラッパー』シリーズや『AI 崩壊』を手掛けてきた映画監督入江悠がオンラインで登壇する舞台挨拶イベントが開催された。


LA にいるジョナ・ヒルと東京の入江悠を繋ぎ、その模様を劇場の観客がスクリーンを通して鑑賞できるリモート形式で実施された本舞台挨拶。「90s には、音楽と人とカルチャーが交わる場があった。こんな豊かな“公園”映画は観たことない、大傑作!」とコメントも寄せるなど本作を大絶賛している入江監督。「本当にすばらしかったです」とジョナ・ヒル本人にその想いを述べた後、入江監督は「本作にはたくさんの HIPHOP 要素が詰まっていて。『ここまで深く描いているんだ』」と驚いたことを告げ、その後「ジョナ・ヒルさんはどういったヒップホップ文化を浴びて育ってきたのでしょうか?」と問いかるとジョナ・ヒルは「僕はヒップホップ音楽のみを聞いて育ったんです。ほかのタイプの音楽を聞き出したのは 16、17 歳ごろかな。『mid90s ミッドナインティーズ』の主人公と同じく僕にも兄がいるんですが、彼のラップの趣味がとても良くて、小さい頃から触れることができたんです。兄のいない間に主人公が兄の部屋に入って、レコードを聴きあさる、、というシーンがありまして、本作は僕の自伝映画では無いのですが、僕の少年時代は、まさにこのシーンのような感じでした。つまり、僕にとって「ア・トライブ・コールド・クエスト」が「ビートルズ」なんですね。そういう感覚というのを僕は映画で切り取りたかったんです」と答えた。


続いて、実際に自分も“兄”であるという入江監督が「映画の中の兄のような対応を、僕も弟にしていたなあ、と思い出しまして。ジョナ・ヒルさんにとって“兄弟”っていうものには何か特別な意味があったのでしょうか?」と聞くと「本作を見終わった後に、“弟”の立場の人たちから『本当にこんな感じでした!』と電話がかかってくるんです笑。逆に“兄”だった人たちからは『弟には悪いことをしてたな』と言われますね笑」「僕が劇中で見せたかったのは、“男兄弟の自然な関係性”なんです。僕自身は兄も妹もいるのですが、それぞれに関係性が違ったんです。男同士だと複雑な力学が働いて、兄を好きだけれど、なかなか好きだって気持ちを表現しなかったり。そんな想い抱えながらも同時に“兄のようになりたい”という気持ちも、持っていたと思うんですよね。きっと入江監督の弟さんもそうだったのではないでしょうか?」と、自身の過去に重ねながら語った。


続いて入江監督は「本作では『家族』というコミュニティと、誰でも入れる『公共の公園』っていうコミュニティが存在していますよね。でも、ホームレスの人が寝ていてもいいし、家出してちょっと時間を潰す、、ということが許されるような、そんな公園が日本で減っているんです。僕が本作で特に素晴らしいと感じたのがこういった『公共の公園』っていうコミュニティをここまで描いた映画ってこれまでなかったな、というと所で。ジョナ・ヒル さんは、この公園っていうコミュニティに関して、何か特別な思い入れってあったんでしょうか?」尋ねると「そう言って頂けることが、本当に僕にとって大きな意味を持っています。既に本作を見た方々から、まだあまり気づかれてはないのですが、実は、それは僕がこの映画を作りたかった大きな理由の一つでもあるんですよ。90 年代っていうとホームレスの方たちも、ぼくたちスケーターも社会のはみだしもののように扱われていました。そんな状況の中、この映画の中でも僕が大好きなシーンでもあるのですが、メインのキャラクター2人が公園の中でホームレスと語り合ってるシーンがあって。この2人はそのホームレスの方の話をただ静かに聞いているんです。それが僕はとても好きなシーンです。これは僕の少年時代にあったとても美しい思い出でもあるのですが、でも、これまで映画の中で見たことがなかったシーンなので、ぜひ描きたかったんです」と明かした。


続いて入江監督は「日本では渋谷の宮下公園もそうなんですが、公園がどんどん商業施設に変わっているんですが、アメリカはどうなんでしょうか?」と質問、ジョナ・ヒルは「実は、面白いのは、映画の中でもでてくる『コートハウス』というスポットなんですが、もともとは裁判所があった場所なんですよね。当時から裁判所が機能している時からみんなでスケートしていたんですが、違法だったんです。その後に裁判所が閉じまして、そのあと 5,6 年前かな、スケーターたちがパークにかけあって法的にスケートをしても OK の場所になりました。あと、僕の住んでいる LA の公園は最近はコロナ感染者の方の簡易宿泊所ものが建っていることに気づきました。それは公園のシステムをうまく利用してるな、と思います」と現在の LA ならではのリアルな事情を語った。


続いて「監督としてぜひお聞きしたいのは、本作は 90 分を切っているんですよね。マーベルだったら2作品が見れてしまいます笑 これは、脚本の段階で想定したのか、それとも後でタイトにしていったのか。。どういった魔法を使ったのかを、お伺いしたいです」と監督ならではの視点で質問した入江監督に対してジョナ・ヒル は「ありがとう、でも、僕のおかげではないんです笑」「その作品をつたえる為に必要な時間、というのがあると思います。それが今回この時間(85 分)だったのかなと」と述べた。


コロナ禍で日本がロックダウン状態の中で本作を見たという入江監督。「僕がこの映画を見て、一番感動した所は、公園でみんなが集まって、何をするわけではないんですが、喋ったり遊んだり、スケボーしたりしている所で。(今は難しいと思うのですが)そうやって人が集まることによって友情や文何か化が生まれたり、いうのがあると思うんですよね。この状況下、映画館も一時期自主休業を強いられたりしていますが、そんな中、ジョナ・ヒルさんからスクリーンで映画を見ることを愛しているお客さんと、映画館で働くスタッフの方に何かメッセージをいただいてもよろしいでしょうか?」というリクエストに対し、ジョナ・ヒルは「こんな状況下で映画館に足を運んでくださったことに感動しています。本当にありがとうございます。映画館で映画をみるという体験は、僕の人生にとってとても重要な瞬間です。自分がこうやって生きたいんだ、と人生の方向性を見つけさせてくれたものでもあります。映画に携わるぼくらみんなは一つです。それぞれやるべきことを果たさないといけない、と思う。映画が大好きです。僕から生まれたこの作品がこうやって(僕が住む)世界の反対側で見られているこということが本当に嬉しいです!」「皆さんが来て下さった事で、本当に僕のハートは嬉しさでいっぱいです。ありがとう、と心から言いたいです。このいろいろと難しい状況下でぼくたちフィルムメーカーが一番嬉しい事は自分たちの作品が皆さんに楽しい時間を提供できる事なので、ぜひ楽しんで下さい!」と溢れる感謝の思いを述べた。

____________________________________________________________

『mid90s ミッドナインティーズ』

2020年9月4日より新宿ピカデリー、渋谷ホワイト シネクイントほか全国にて
配給:トランスフォーマー
公式HP:http://www.transformer.co.jp/m/mid90s/
(C)2018 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved

コメント(0)