アイヌを題材に描いた映画『AINU MOSIR』トライベッカ映画祭コンペ部門 審査員特別賞 受賞

0501_007


新型コロナウイルスの影響で延期が発表されている第 19 回トライベッカ映画祭が、審査を進めていたコンペ部門の受賞作品を 4 月 30 日(ニューヨーク現地時間 4 月 29 日)に発表し、アイヌを題材に描いた映画「AINU MOSIR」(福永壮志監督)が、インターナショナル〃ナラティブ〃コンペティション部門にて“審査員特別賞”を受賞したことが明らかになった。


同部門には世界中の革新的で芸術的な映画製作の力を反映した全 10 作品が選出され、審査員には映画監督のダニー〃ボイルや俳優のウィリアム〃ハートらが名を連ねた。受賞にあたり、映画祭の芸術監督であるフレデリック〃ボイヤーは「AINU MOSIR は繊細な物語である。日本の先住民コミュニティにどっぷりつかる体験を与えてくれ、素晴らしい登場人物たちがアイデンティティと向き合う姿が描かれたユニークな作品である。また福永壮志という独自の視点をもった有望な監督の発見でもある」とのコメントを寄せている。


なお同部門の最優秀作品賞には、本年度第 92 回アカデミー賞国際長編映画部門にノミネートされた「Corpus Christi」のヤン〃コマサ監督による新作「The Hater」が選ばれた。同映画祭のコンペティション部門への選出および受賞は、長編日本映画として本作が史上初となる。映画「AINU MOSIR」は 2020 年秋、渋谷ユーロスペースほか全国公開予定。


[概要]
映画「AINU MOSIR」は北海道阿寒湖のアイヌコタンを舞台に、アイヌの血を引く14 歳の少年の成長を描いた作品。キャストは主役のカント役を務めた下倉幹人はじめ、現地に住むアイヌの方々を起用。リリー・フランキーと三浦透子がゲスト出演している。

[監督]
福永壮志監督はニューヨークを拠点に活動を始め、初長編映画『リベリアの白い血』(17)が第 65 回ベルリン国際映画祭パノラマ部門正式出品、第 21 回ロサンゼルス映画祭最高賞受賞、第 31 回インディペンデント・スピリット賞ジョン・カサヴェテス賞ノミネートと注目を集めた。二作目となる本作は監督の出身地である北海道を舞台に、阿寒湖のアイヌの方々の協力のもと企画から約5年かけて作り上げた。


[スタッフ]
プロデューサーは『CUT』『Ryuichi Sakamoto : CODA』のエリック・ニアリと『あの日のオルガン』『閉鎖病棟-それぞれの朝-』の三宅はるえ。撮影監督は『神様なんかくそくらえ』『グッド・タイム』のショーン・プライス・ウィリアムズ、音楽を、ヨハン・ヨハンソンやマックス・リヒターと共作してきたクラリス・ジェンセンと、アイヌの音楽家でトンコリ奏者の OKI が務め、国際色豊かなチームにて制作された。


[トライベッカ映画祭]
トライベッカ映画祭は 2001 年、同時多発テロからの復興を願いロバート・デ・ニーロらによって設立された映画祭であり、サンダンス映画祭、SXSW と並ぶ北米を代表するインディペンデント映画祭である。同映画祭の過去の受賞作には『ぼくのエリ 200 歳の少女』(10)『チョコレートドーナツ』(14)など良質なインディペンデント作品が選ばれている。第 19 回トライベッカ映画祭は、新型コロナウイルスの影響により開催延期を発表している。


____________________________________________________________

『AINU MOSIR』

2020年秋より渋谷ユーロスペースほか全国にて
配給:太秦
(C)AINU MOSIR LLC/Booster Project

コメント(0)