映画『おとうと』が有終の美を飾る。ベルリン国際映画祭閉幕!吉永小百合が祝福!山田洋次監督・特別功労賞受賞!!

映画『おとうと』が有終の美を飾る。ベルリン国際映画祭閉幕!吉永小百合が祝福!山田洋次監督・特別功労賞受賞!!

日本国内の観客動員が130万人を突破し、大ヒット上映中の映画『おとうと』(英題:About Her Brother)が2月21日(現地時間20日)、第60回ベルリン国際映画祭のクロージング・フィルムとして上映された。現地には主演の吉永小百合、山田洋次監督が駆けつけ、映画祭のメイン会場Berlinale Palast(ベルリナーレ・パラスト)で、上映後に舞台挨拶をおこなった。世界中から集まった観客で満席となった1600席の会場は、二人のスピーチに大いに盛り上がり、大きな、そして長い拍手に包まれた。

また山田洋次監督には、同映画祭から特別功労賞(Berlinale Kameraベルリナーレ・カメラ)が贈られ、クロージングセレモニーの中で授賞式が行われた。日本人の受賞は市川崑監督(’00)、熊井啓監督(‘01)についで三人目となる。

映画『おとうと』が有終の美を飾る。ベルリン国際映画祭閉幕!吉永小百合が祝福!山田洋次監督・特別功労賞受賞!!

授賞式では、ベルリン国際映画祭ディレクターのディーター・コスリックから山田監督は次の通り紹介された。「この巨匠は、すでに7回ベルリン映画祭に出品している日本の名監督です。彼は小津安二郎の伝統にのっとって映画を作っており、大きな愛情をもって日本に住んでいる人々を描き続けています。我々ベルリン映画祭は、彼をここにお迎えすることを光栄に思っています。山田洋次監督です!」

そして、舞台に登場した監督は、次の通りスピーチした。

「皆さんが今からご覧になる『おとうと』という作品のエンドクレジットに、この映画を市川崑監督に捧げるというオマージュが出てきます。実は市川崑監督が50年前に作られた同じタイトルの作品をヒントにこの映画を作ったのですが、市川崑監督は今から10年前にこのホールで、ベルリナーレで、この賞を受賞しています。だから僕は、今は亡き市川崑監督に「市川さん、僕もあなたと同じ賞をもらいました」と報告したいと思います。僕を選んでくださったディーター・コスリックさん(ベルリン映画祭ディレクター)並びにベルリナーレ関係者の皆様に心からお礼を申し上げます。そして会場の皆さん、どうもありがとう。ダンケシェン(ありがとう)。」

また、上映後に行われた舞台挨拶では山田監督と吉永小百合が登壇し、山田監督は再び感謝の言葉を述べ、吉永小百合はドイツ語でスピーチをして、大きな拍手を浴びた。


さらに、その後の囲み取材で、あらためてクロージングの一日を振り返り、次のように語った。

■山田監督:「あんなに凄い歓声、拍手は想像していませんでした。この受賞は一生の記念になると思います。長年の功労に対して贈られたのであれば、みんなでもらった賞だと思う。寺島さんの銀熊も良かったと思う。決して順調とはいえない日本映画だが、こんなことを機会に、日本の時代が来たらいいなあと、今日の拍手を聞いて思いました。」

■吉永小百合:「山田監督の授賞式に立ち会えただけで嬉しい。あたたかな拍手で胸がいっぱいです。2年前の「母べえ」では、とても悲しい思いをしました。その悲しみが、今回の喜びのための前奏曲だった気がします。私にとって市川崑監督は“師匠”、山田監督は“先生”。この尊敬するお二人が同じ賞を受賞されたことは、生徒として、弟子として、とても嬉しいことです。きっと、市川監督も天国で喜んでおられると思います。」


なお、会場を訪れた観客からは「笑えて、最後は涙があふれてきた。素晴らしい作品だった!」「心を深く揺さぶられた。」などの感想が聞こえ、“家族の物語”という普遍的なテーマを扱った作品であるがゆえに、国や人種を越えて多くの人々に受け入れられていた。

また、山田洋次監督の「京都太秦物語」(共同監督:阿部勉、立命館大学・松竹共同製作)も、フォーラム部門で日本時間2月20日(現地時間19)にHAU 1という会場で上映され、満席の720人の観客を前に山田洋次監督・阿部勉監督、主演の海老瀬はならが舞台挨拶に立った。ベルリン国際映画祭で同じ監督による新作2作品の上映というのは非常に珍しいケースとなる。

映画『おとうと』は、主演に吉永小百合・笑福亭鶴瓶を迎えて山田洋次監督が渾身の力を込めて描いた、家族という厄介な、でも切っても切れない絆の物語。幅広い層に受け入れられ、現在も日本国内で大ヒット上映中。

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『おとうと』
配給:松竹
2010年1月30日 より 全国にて
公式HP:http://www.ototo-movie.jp/

©2010「おとうと」製作委員会

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